信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

全国道路利用者会議第66回全国大会の道路視察

2016年10月21日 | 私の活動報告
 21日(金)の二日目は、宿泊先のホテルを8時20分に出発して、倉敷市水島港の臨港道路の工事状況を視察しました。
水島港が位置する倉敷市には、812の事業所があり、約3.7万人の雇用を創出し、全国有数の規模を誇る水島臨海工業地帯を中心とした、背後圏の社会・経済活動の中核で、2014年の取扱貨物量は全国の港湾で7位、中国・四国地域では第1位です。
 水島港の抱える課題として、船舶の大型化への対応、水島地区生産拠点と玉島地区物流拠点を結ぶアクセス機能の強化、大規模地震発生時への対応があり、その対応として臨空道路と国際物流ターミナルの整備を行っているとのことでした。

▽ 今年度中の完成を目指して工事を行っていまして、整備効果としては、輸送距離を約2.5km短縮し、輸送時間を約5分短縮することで、製品を出荷する際の輸送コストの減少と、大規模地震時の緊急物資等の受入が可能になるとともに、住民の避難経路を確保できるなどと説明を受けました。
 説明を聞いている模様と工事の状況です。










 次に、倉敷美観地区の電線類の地中化事業で整備された電線や電柱が消えた町並みを視察しました。同事業は、美観地区の景観保全に加え、大地震での電柱倒壊などに対する防災上の観点からも2008年度に着手し2014年度に完了したとのことでした。景観に合わせた照明灯や舗装も施され、電柱をなくし、電線類は地下の共同溝に収納し、撤去した電柱跡などには、高さ90cmほどの石柱風の照明灯を設置し、路面も石畳を模した舗装にするなど町並みに調和するよう再整備し、古い町家や商家が軒を連ねる通りがいっそう趣を増していました。

▽ 説明を聞きながら倉敷美観地区を歩き、その後倉敷川沿いの情緒豊かな日本の伝統的な美しい町並みを視察しました。












▽ 昼食後、兼六園、偕楽園とならび日本三名園と讃えられる岡山後楽園を視察しました。岡山後楽園は、岡山藩主池田綱政公が家臣の津田永忠に命じて、1687年に着工、1700年には一応の完成をみました。その後も、藩主の好みで手が加えられましたが、江戸時代の姿を大きく変えることなく現在に伝えられてきました。昭和27年には文化財保護法による「特別名勝」に指定され、後世に伝える歴史的文化遺産として維持管理にあたっているとのことでした。
















 最終の視察は、「自転車先進都市を目指して」と題して、岡山市の実行戦略の実施施策等を研修しました。施策のコンセプトは「誰もが自転車を安全で便利に楽しく使うことが出来る都市」ということで、「走る」「停める」「使う」「楽しむ」「学ぶ」の5つの施策分野が、相互の連関のもと、高い水準で調和することとして実施されていました。
 自転車との分離による歩行者の安全確保を第一義とし、自転車の走行空間を多様な整備手法により確保・整備することや自転車駐輪対策、地域・観光活性化に向けた自転車利用振興、自転車利用のマナーアップなどに取り組んでいました。
 コミュニティサイクルは、都心に駐輪機器、路上端末機、自転車等を設置したサイクルポートを複数設置し、いずれのサイクルポートでも自転車の貸出、返却が出来る自転車の共同利用システムであり、現在77都市で本格導入されているとのことでした。岡山市の「ももちゃり」は、市が自転車を購入しポートを設置して、運営・修理は民間が行っており、年間4千数百万円が掛かっているとのことでした。アンケートの結果では、「ももちゃり」を使うようになって、寄るところと滞在時間が増えて、消費金額も増額している成果が表れているとのことでした。

▽ パワーポイントで説明を受けた後、駅近くの整備した場所を視察しました。










 全国道路利用者会議第66回全国大会と道路視察は、広島県と岡山県の関係各位に大変お世話になり感謝申し上げます。視察研修では当村と規模的に違いがありましたが、取り組む姿勢や目的に共通する点もあり、見聞が更に広がり有意義な視察研修となりました。