今年度の卒業証書授与式は、昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染防止対策のため規模を縮小し、出席者は卒業生、教職員、在校生、保護者、上條教育長、山本教育次長、来賓は私と太田議長、教育委員の参列で開催されました。
しかし、教職員と生徒はマスクを付けずに参列し、換気をしながら歌も声を出して歌いました。
▽ 参列された皆さんの温かい拍手の中、担任の中山先生を先頭に入場してきました卒業生の皆さんです。
午前9時から中学校体育館で第76回卒業証書授与式が挙行されました。今年度は、男子4名女子7名の11名が晴れて卒業されました。
▽ 矢沢教頭先生の開式の辞で始まりました。
▽ 参列した皆さんで、生坂中学校「校歌」を3番まで声を出して歌いました。
▽ 上條教育長が、卒業生の皆さんは、中学校での三年間、たゆまぬ努力を続け、その努力が実り、本日卒業証書を手にされました。今日の皆さんの姿は実に晴れやかで、明るい未来と希望に満ちあふれ、頼もしく感じます。
また、保護者の皆さま、お子様が門出の日を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。立派に成長されたお子様の姿を目の前にして、感激もひとしおのことと思います。
さて、卒業生の皆さんは九年間の義務教育を修了することとなり、人生の一つの節目を迎えられました。明日からは、卒業生一人一人それぞれの道を歩むことになりますが、この生坂の地で学んだこと、経験したことをしっかりと自分のものにし、自信をもって歩んで行ってください。
人には一日に二十四時間という時間が平等に与えられており、自由に使うことができますが、過ぎ去った時間を取り戻すことはできません。「一日一生」(一日を一生と同じように大切に考える)という言葉がありますが、これからも一日一日を大切に過ごし、充実した生活を送れるよう心掛けてください。
これまで陰になり日向になり教育活動を支え、子どもたちを温かく、熱心にご指導いただきました校長先生始め、生坂中学校の教職員の皆さま、また、生坂中学校の教育活動に惜しみないご支援・ご協力をいただいた地域の皆さまに感謝申し上げます。今後も、子どもたちの成長を温かく見守っていただくようお願いいたします。
本日、門出の日を迎えた卒業生の皆さんの今後のご活躍とご発展を祈念し、教育委員会からの告辞としました。
▽ 担任の中山先生が卒業生の名前を読まれ、青森校長先生が卒業証書を授与されているところです。
続いて、卒業記念品の目録を代表の生徒に授与しました。
▽ 青森校長先生が、私は卒業生の皆さんが入学した時に初任校長として一緒に生坂中学校に来ました。ですから、皆さんの中学校生活の三年間を共に過ごし、皆さんの成長を目の当たりにしてきただけに、感動も感激もひとしおです。
みなさんの中学校三年間は、まさしくコロナ禍の中での中学校生活でした。コロナ前の中学校を全く知らない最初の卒業生です。思う様な活動ができずに辛抱したことや苦労したことがたくさんあったと思いますが、その度に工夫と努力と協力で困難を乗りこえて、自分達なりの活動を創りあげてきました。我慢したことが多かった分、コロナ禍でなければ考えなかったこと、感じられなかったこともたくさんあるはずです。その一つ一つがみなさんの学びとなり財産になっていると思います。
「しょう」の字を「笑い」と書いた「一笑生懸」をテーマに進めた生徒会では、笑顔を常にもちつつ全力を尽くすという日々の姿を示しながら後輩をリードしてくれました。特に『 龍戦 ~力を合わせて心を燃やせ~ 』を掲げたかしわ祭に向けては、三年生全員が自分の役割を、責任もって果たし、まさしく一笑懸命が表す通り、笑顔にあふれた、全員で精一杯創りあげた文化祭を実現してくれました。
中でも、三年生の合唱「花になれ」は十一人の一体感と三年生としてのプライドが感じられた素晴らしいものでした。一年生の時、先輩の歌声に触れ、思う様に声が出せないでいる自分達もあんな歌声を響かせられるようになりたいと言っていた皆さんの姿に重なり、三年間の大きな成長を感じて、心が熱くなりました。
修学旅行も一緒に行かせてもらいました。三年ぶりに奈良・京都への修学旅行ができ、心からよかったと思いました。一緒には行きましたが、アキレス腱を痛めていたために、ホテルやバスでみなさんの帰りを待っていることが多かったですが、見学地から満面の笑顔で戻ってくるみなさんの姿が思い出されます。ただ、着物姿を生で見れなかったことは残念でなりません。
皆さんは、今まで長い時間を一緒に過ごし、何事も、十一人でまとまり、チームとして力を合わせ取り組んできました。受験に対しても、お互いを支えあい刺激しあいながら努力を積み重ねてくることができました。しかし、今日を最後に、それぞれがそれぞれの道に歩みを進めます。
新たなステージへと旅立つ皆さんに、一つの言葉を贈ります。校長室に「晴明」という書が掲げてありますがそれを書かれたのは、毛涯章平という大先輩の校長先生です。毛涯先生はご著書の中で、「一番でなくてよい。一流たれ。」とおっしゃっています。「一番」とは、たった一人だけがたどりつける結果です。しかし、「一流」はだれもが達することができる境地です。どんな学習でも、作業でも、スポーツでも、そのやり方や取り組む姿に一流、二流、三流があります。挨拶や人との付き合い方にだって一流、二流、三流があります。たとえ「一番」となっても二流、三流の人はいます。逆に、順位は低くても「一流」といえる人もいます。もちろん「一番」を目指して努力することを否定するものではありません。「一番」になるために努力を重ねて精進することは貴重なことです。しかし、「一番」に固執して縛られることなく、「一流」となることを大事にしてほしいと願います。これからも皆さんはたくさんのチャレンジをしていくと思います。それぞれ、一流といえるものを、いくつも身につけ、一流の人となってくれることを期待しています。
故郷生坂村の豊かな自然、温かい人々の中で、「豊かな心を養い」「粘り強く自分を鍛えて」「自ら学ぶ生徒」の学校目標を実現させるために努力した中学校三年間、そして義務教育の九年間は、みなさんの中に一流の人間性を育んでくれています。今日からそれぞれの道へと歩みを進めますが、生坂村で学んだこと、生坂村で育った自分に誇りと自信をもってそれぞれの場所へと羽ばたいてくださいなどと式辞を述べられました。
▽ 私からは、卒業生の皆さんの中学校生活は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、クラブ活動や試合の中止、行事・イベントの縮小・中止など様々な活動が制約されました。
そのような中にあっても、皆さんは前を向いて、勉強、スポーツ、生徒会活動、かしわ祭、標津町との交流学習、修学旅行など、クラスみんなで力を合わせ、明るく、楽しく取り組んでいただき、本日、晴れて卒業の日を迎えることができました。
総合的な学習では「生坂に貢献する」をテーマに、議員各位、先生方と一緒に学習を進め、模擬議会では様々な課題を解決または方向付けをするために、しっかりとした建設的な提案をいただきとても感心させられました。
どうか皆さん、引き続き生坂村に愛着と関心を持ち続けていただき、将来は村に何らかの関わりを持ってくださいますことをお願いする次第でございます。
皆さんが、四月からそれぞれの道に進む事は、多くの可能性を秘めた新しい門出であるとともに、今までより多くの人々と関わりを持つことになります。
ほとんどの皆さんが、九年間いっしょに学校生活を送ってこられたと思います。四月からは、新しい友だちとの出会いがあり、新たな多くの経験をされると思います。これから先、皆さんが成長していく課程で、暮らしていく中で、皆さんにとっての社会は、段々と広がっていくことになります。
是非、皆さんには、それぞれにワクワクするような夢と目標を持って、新しい一歩を踏み出していただきたいと思います。これからも、決して楽しいことだけではなく、苦しいこともあると思います。それでも、喜んで挑戦したくなるワクワクするような夢や目標を見つけて頑張ってください。
卒業される皆さんのご健勝と益々のご活躍をお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきますなどのお祝いの言葉を申し上げました。
▽ 藤澤学年会長が、少し前に小学校を卒業したと思っていましたが、もう今度は、中学を卒業する事になり、親にとってはあっという間の三年間でした。
しかし、その三年間で子供たちは、たくさんの事を学び、たくましく成長してくれました。
入学時には少し大きめの制服に袖を通し、幼さを感じる子供たちも、先ほど校長先生より卒業証書を受け取る姿は心身ともに成長したことを感じ、また、これから歩き出すそれぞれの道を見つめる眼差しは、とても頼もしく感じました。こうして、大きく成長することが出来たのも、先生方の親身で熱心なご指導のおかげと思っております。本当にありがとうございます。
子ども達は、この3年間、様々な学校行事に取り組み、各種大会に参加してまいりました。学校内ではクラスのみんなと話し合い協力して得た達成感、部活動では一人ひとりが切磋琢磨し、得られた結果は子ども達にとって大きな宝になったと思います。去年の秋に行われたかしわ祭では生徒会が中心となり、みんなで協力し、各種発表、イベントなどをしっかり進めており、頼もしく感じました。
修学旅行では、全員で奈良京都に行ってきたときの写真に写る子ども達の笑顔は、本当に楽しい思い出を作ることができたのだろうと思いました。それと同時に引率してくださった先生方のご心労に対して感謝の気持ちいっぱいであります。
子ども達は沢山の思い出を胸にそれぞれの路に進みために、本日巣立って参ります。中学校の生活から、身に付けた力で、自分の壁を乗り越えていくことを保護者一同信じております。
しかし、まだまだ未熟な子ども達です。先生方をはじめ、来賓の皆様におかれましては、今後とも子ども達の成長を時に温かく、時に厳しく見守っていただければ幸いですなどと御礼の挨拶をされました。
▽ 在校生代表の小口さんが、先輩方と過ごした日々は、とても楽しく充実し、私たちにとってかけがいのない時間でした。振り返ると沢山の思い出が浮かんできます。特に生坂中学校の顔となり様々な状況で私たちより強い先輩達の姿が忘れられません。生徒会では今年度も新型コロナウイルスの影響で活動に制限が掛かってしまい、その厳しい状況の中でも、先輩方は生徒会スローガン「一笑生懸」を実現するために、全校で工夫を凝らして生徒会活動を盛り上げてくださいました。
第53回かしわ祭では「龍戦 ~力を合わせて心を燃やせ~」をテーマに、全校で力を合わせて、一人一人が主人公となるとても熱く楽しいかしわ祭を作り上げてくださいました。
中でも音楽会での先輩方の合唱は聞いている人達の心に響くとても素晴らしい発表でした。先輩方の迫力ある歌声をいつまでの私たちの目標です。
こんなにも楽しく充実した先輩方との生活も今日で終わってしまいます。4月からは私たちが先輩達の築き上げてくださった生徒会や学校を引き継ぎ、後輩の良き手本として学校をリードしていかなくてばなりません。失敗することもあるかもしれませんが、今まで先輩達に教えていただいたことを活かし、全校一丸となってより良い生坂中学校を築いていきたいと思います。
先輩方は義務教育を終了され、自分で選んだ道へ、自分の夢へと一歩を踏み出そうとしています。これから進む道は決して楽な道ばかりではないでしょう。時には迷ったりつまずいたり壁にぶつかったりすることもあるかもしれません。そんな時には生坂中学校で学んだことを活かして乗り越えていってください。先輩方ならそれができると信じています。先輩方はいつまでも私たちの目標であり憧れです。先輩方の輝かしい未来を在校生一同心より願ったいますなどと送辞をされました。
▽ 卒業生代表の平林さんが、3年生になり、どうしたら後輩達の目標となれるか、3年生としてどの様な生徒でありたいかを話し合い、プロジェクトイレブンを学級目標に掲げスタートしました。
3年目のかしわ祭は「龍戦 ~力を合わせて心を燃やせ~」をスローガンとし、本番の直前まで準備をしていて成功できるのかなあ、と不安になりました。実際の本番でも準備不足の部分が出て、進行が滞ってしまう場面もありました。そんな時でも仲間がフォローをしてくれたため何とか乗り切ることができました。
合唱では3年間で一番の発表にするため「花になれ」というハーモニーが美しい曲に挑戦しました。一人一人の声量を大きくする練習もしたり、顔で歌っていることにも挑戦をしました。お互いの顔を見合いながらの練習はとても楽しく、表情もより豊かになりました。本番は今までで一番の合唱ができました。
11人で過ごしてきた1,095日でしたが、1年生の時から今日の卒業まで僕たちは先生方や保護者の皆様に支えていただき、合唱を通して団結力の大切さを知ることができました。また、協力して何かを成功させることの楽しさも知りました。
最高に楽しかった3年間が今日で終わってしまうと思うと、やっぱり寂しいです。みんな今日まで本当にありがとう。最高の仲間です。
そして、在校生の皆さん、先日は心温まる会をありがとうございました。皆さんなら生坂中学校の伝統を守っていけると信じています。本当にありがとう。素晴らしい出会いをくれた生坂中学校、そしていつも私たちを支えてくださった地域の皆様にも心から感謝を申し上げるなどの答辞をされました。
卒業生の皆さんが「道」「旅立ちの日に」の素晴らしい合唱を2曲歌っていただきとても感動しました。
卒業生の皆さんは、4月からそれぞれの分野で立派な社会人になるための準備期間に入るのですが、どうか生坂中学校の卒業生としての誇りを持ち、臆することなく、自分の目指す道を歩んでいっていただきたいとお願いする次第です。
▽ 在校生、先生方の歌で巣立っていく卒業生の皆さんです。