19日(水)は晴れて穏やかな空が広がりましたが、朝晩は寒く昼間もヒンヤリとした体感でした。
午前9時30分からは、今年度「地域発 元気づくり支援金」の採択をいただいた「いくさかバンブープロジェクト」の粉砕機の納入検査を行いました。
この事業は、村内の竹林整備を推進するため、竹林整備講習会を行うほか、竹粉砕機を整備して、地域団体等への貸し出しを行うこととしています。
また、粉砕した竹は、竹パウダーとして活用して、有機農業につなげるための土壌改良の検証を行う予定ですが、まだパウダーにする機器は間に合わず、粉砕機だけ納入され、藤沢商会さんから詳しく説明していただきました。
エンジンを掛けて細い枝を粉砕してみましたが、あっという間にチップになり、直径18cmまで粉砕できますので、村民の皆さんに大いに活用していただき、環境整備や竹パウダーの活用による有機農業などに取り組んでいきたいと考えます。
午後12時からは、諏訪市において令和4年度中部地方治水大会の前の意見交換会が行われ、長野県河川協会の会長の立場で出席しました。
私からは、県民の生命と財産を守るために、激甚化・頻発化する風水害などへの対策や災害に強い県土づくりに向けて「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」により、河道掘削、堤防整備、堤防強化、ダム・遊水地の整備などのハード対策も今後も更に加速させなければならないと考えております。
今後も、安全で平穏な県民生活と豊かな自然環境を確保するためと、当村は信濃川水系の犀川が南北に流れておりますので、「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」をはじめ、長野県の治水関係の事業促進に対しまして、ご支援をお願いするなどの意見を発表させていただきました。
その他にも、長野県河川協会 副会長の、地元金子諏訪市長さん、佐藤飯田市長さん、原木曽町長さん達に意見発表をしていただき、水管理・国土保全局治水課長の林課長さん、中部地方整備局長の稲田局長さんからご意見やご指導をいただきました。
また、会場を移して、中部地方治水大会の前の13時30分から14時20分までは記念講演として、生坂村出身の長野地方気象台長の竹村正弘さんから「身近に迫る気候変動」と題して講演をいただきました。
次に、天竜川総合学習館「かわらんべ」館長の寺澤保義さんから、天竜川総合学習館「かわらんべ」の活動と題して講演をいただきました。
中部地方治水大会は、中部5県(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県)選出の国会議員、地元県議会議員、報道機関及び5県の県並びに市町村関係者が集まり、人命と財産を守る治水事業を計画的かつ着実に行い、安定水源の確保を図ることが、住民生活の安定と地域の発展に寄与するものであることを広く世論に喚起するものであり、また、国会、政府並びに関係当局に対し、治水利水事業の強力な推進、災害発生時の速やかな対応と多様な治水対策の措置などを提言していくものであります。
午後2時35分からは、長野県河川協会副会長で根羽村長の大久保憲一さんの開会のことばで令和4年度中部地方治水大会が始まりました。
主催者挨拶として、長野県知事 阿部守一さん、全国治水期成同盟会連合会会長 脇雅史さん、そして、長野県河川協会会長の私の順番で、それぞれの立場による挨拶をさせていただきました。
私からは、 私ども長野県河川協会は、地域住民の一番近い所で行政を預かり、住民の安全・安心の確保に尽力する市町村長が集まり、国会の先生方や国、県に治水事業の促進について訴えている団体でございます。
災害対応の最前線に立ち、機会あるごとに地元の皆様とお話する中で、治水の大切さに関する生の声を訴えていくことが重要な使命と考え、日々活動に努めているところ、今回、このような場で、地元の声を伝えられることは大変意義があることだと思っております。
さて、近年は、気候変動に伴い、全国各地で今まで経験したことのないような記録的な豪雨が発生しております。
長野県においても、この数年、台風や豪雨による激甚な災害が続いており、治水対策、災害対策の必要性がこれまでになく高まっているところでございます。
特に、出水時等に住民を安全に避難させる責務を担っている私たちにとりましては、災害が発生しないことはもちろんですが、治水対策が進み、避難指示を出す頻度が少しでも減少してほしいということが共通の願いであると考えております。
中部地方全体の治水事業が本大会を契機として、一層促進されることを期待しまして、皆様と一緒にこの大会を盛り上げ、そして訴えていきたいと考えておりますなどと挨拶させていただきました。
次に、開催地を代表され、諏訪市長 金子ゆかり様より歓迎のご挨拶をいただきました。
来賓祝辞として、国会議員の宮下衆議院議員さん、岬衆議院議員さん、長野県議会議長 丸山議長さん、国土交通省 中部地方整備局長 稲田雅裕さんから、それぞれの立場からの祝辞を頂戴しました。
そして、本大会の議事進行を務めます座長に私が推挙され、治水事業概要説明に移りました。
最初に説明いただきましたのは国土交通省 水管理・国土保全局治水課長 林正道さんと、中部地方整備局河川部長 舟橋弥生さんから詳しく端的ご説明をいただきました。
市町村長による意見発表では、木曽川上流にございます長野県木曽町長の原久仁男さんに「木曽町で発生した豪雨災害について」と題して発表していただきました。
次に、審議いただく決議案を長野県河川協会 副会長 根羽村長 大久保憲一さんに朗読いただき、盛大な拍手により承認いただきました。
今回の決議文については、11月16日に開催予定の令和4年度治水事業促進全国大会を経て、国会議員、並びに関係省庁へ要望してまいります。
次に「令和5年度中部地方治水大会」の開催県を、岐阜県に決定させていただき、岐阜県建土整備部河川課長 岩井 聖さんよりご挨拶をいただきました。
最後に閉会の辞を長野県建設部河川課長 川上学さんにしていただき、予定通り全日程を終了しました。皆さん、お疲れ様でした。
▽ 毎朝恒例の撮影は、日岐の犀川対岸の池沢口に行き、生坂ダム湖や朝霧が立ち込めていた上空からの風景を撮影しました。
日岐周辺からの風景
その他生坂村では、ノーマイカーデー、保育園で芋ほり、小学校でマラソン大会、児童館でのらのら青空塾・しょうぎ教室、いくさか歩こう部などが行われました。