信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

区長会視察研修&日岐上空からの風景

2021年10月28日 | 生坂村の取組

 28日(木)は朝から気持ち良い秋空が広がり、朝晩は肌寒くても昼間は過ごしやすい体感でした。

 今年度の区長会視察研修は、昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染リスクを下げるために長野県内の北信地区の視察研修を行いました。

 生坂村を朝8時頃出発して、2018年7月20日にリニューアルオープンした木島平村の道の駅FARMUS木島平に行き視察をさせていただきました。

 全館は、カフェ・そば処・農産直売所・マルシェホール特産品売場・総合案内所・スラックラインコーナー・キッズコーナーなど大変多くの施設が設けてありました。

 

 農産直売所には、令和3年産新米が発売されており、最高級ブランド米の「村長の太鼓判」の新米もたくさん販売されていました。

 その他、採れたての新鮮農産物、加工品、地元和紙、木工芸品、アクセサリーなども売られていました。

 

 木島平村兼道の駅ファームス木島平の非公式マスコットキャラクター「きじまっ猪」、スポーツバイクに電動アシストユニットを取り付けした自転車「e-バイク」、子どもたちの絵、木工体験の作品など多くの展示スペースがありました。

 

 

 

 屋外には木製遊具(ブランコ・ウッドマウンテン)とテーブル・イスが整備されていて、犬を散歩している方もお出でになり、近所の皆さんも楽しめると感じましたが、朝早かったせいかお客様は少なく感じました。

 

 

 次ぎに、飯山市の道の駅「花の駅・千曲川」に行き視察をさせていただきました。

 

 農産物直売所は、地元飯山で丹精込めて育てられた旬の野菜が豊富に並び、採り立ての鮮度抜群の旬の野菜や農産物が、直売ならではのお得な価格で売られていて、朝から多くのお客様で賑わっていました。

 

 

 お土産コーナーは、飯山の特産品はもちらんですが、花の駅らしい花やアロマにちなんだアイテムもいっぱいあり雰囲気の良いお店でした。

 

 観光情報コーナー、Cafe 里わ、足つぼの道、FREE SPOTなどがあり、春には、千曲川の菜の花畑の鮮やかな黄色が映えるロケーションが有名でして、今は近くの河川敷の畑に大変多くの野沢菜を栽培されていて驚きました。

 

 午後は、国土交通省 北陸地方整備局 千曲川河川事務所の谷口副所長さんから、千曲川の特徴、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの概要、河川における対策の効果と進捗状況、流域における対策・ソフト対策などについて説明をしていただきました。

 

 千曲川の特徴は、佐久、上田、長野、飯山の盆地と山あいの狭窄区間を交互に流れ下るため、川幅が大きく変化していて、特に穂保付近で約1050メートルあるが、立ケ花狭窄区間では約260メートルに狭まり、その下流でも、飯山盆地で約950メートルに広がるが、戸狩狭窄区間は約150メートルとなり、両岸に急斜面が迫る渓谷となって、洪水時には水の流れが悪くなるため、狭窄区間上流の水位が上昇する「堰上げ」が起こります。

 

 2027年度の完成を目指す「緊急治水対策プロジェクト」は、「堤防の強化」「河道掘削」「遊水地の整備」を3つの柱にしていて、その関係の3箇所の現地で視察研修をさせていただきました。

 

 最初に中野市大俣地区堤防のところで、中野市上今井地区で、約100ヘクタールと広い遊水池を計画されている箇所を視察しました。

 千曲川の水を一時的に溜める「遊水地」は7カ所で計画されていて、ここは特に下流の水位低下を期待していて、千曲川河川事務所の皆さんは地権者に理解を求めるために、説明会を何回も開催されているとのことでした。

 

 

 次ぎに、立ヶ花水位観測所と立ヶ花橋に行き説明を受けました。ここは、千曲川の決壊箇所の約6キロ下流の立ヶ花狭窄部であり、川幅が250メートル余りに狭まることにより堰上げが起こり、上流で溢れる原因の一つとなりました。

 

 立ヶ花狭窄部では、今年2月から川底を2.5メートル掘り下げる工事が始まっていて、川の景色は日々変わっています。

 

 これだけ土を掘ることによって流下断面、水の流れる断面が増えることにより、効果は相当あるとのことでした。

 

 この河道掘削は、信濃川流域全体での上下流バランスや氾濫域のリスク等を総合的に勘案して、千曲川の水位低下を目指しているとのことでした。

 

 

 最後に一般の方は入れない堤防強化対策工事箇所の赤沼地区に行きました。

 ここの長野市穂保の堤防は70メートルに渡り、川の増水に耐えられず決壊してしました。まだ、当時の東日本台風災害の傷跡が残っており、大水害の恐ろしさを痛感しました。

 

 

 復旧にあたって目指していることは、簡単に決壊しない「粘り強い堤防」を造ることであり、法面は川側・住宅側ともコンクリートで補強してありました。

 今後は、立ヶ花狭窄部による堰上げ影響区間となる「立ヶ花~村山橋」の左右岸でそれぞれ8km、計16kmに渡って、令和5年度までに堤防強化をするとのことでした。

 

 長沼地区には、地元・国・長野市と3者で河川防災ステーションの形状や平常時の利活用方法などを話し合い、水防活動の訓練、防災学習の場や川の情報発信拠点としての活用、市と連携した色々な取組などを行うために建設されるとのことでした。

 

 

 令和元年の堤防決壊を受け、千曲川では令和9年度の完成を目指して、様々な治水対策が進められていました。台風19号レベルの雨でも水が溢れないことを目指していることが良く分かりました。

 本日は大変お忙しい中、千曲川河川事務所の谷口副所長さんには、ご丁寧に詳細にご説明をいただき感謝申し上げます。区長さん方は、令和元年東日本台風災害の現場に立ち、復旧復興状況などの分かり易い説明に納得され、とても良い研修ができたと感心していました。

 我が生坂村も日野橋から上流は千曲川河川事務所に大変お世話になっておりますので、引き続きのご支援とご指導をよろしくお願いいたします。

 

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、雲海が少し晴れてきた上空から日岐区や小舟集落などの風景を撮影しました。

 

日岐上空からの風景

 

 その他生坂村では、保育園で目の検査、小学校でクラブ、小中学校で尿検査②、選挙投票管理者・職務代理者打合せ会議、少年少女サッカー教室などが行われました。

 



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