1月3日(金)は日差しが届いても、朝晩は寒く、昼間も風が冷たく感じられました。
午後1時よりやまなみ荘大ホールで生坂村令和7年「二十歳の集い」を挙行しました。男性7名女性4名計11名の二十歳が対象で、9名が参加していただき、女性は華やかな振り袖姿と、男性はスーツ姿や袴姿に身を包み晴れやかな式となりました。
式典には、二十歳の皆さんの両親や恩師、公民館長、議員各位、分館長各位、区長会長、農業委員会長、民生児童委員会長、農業公社理事長、社会福祉協議会長、代表監査委員、教育委員、松下駐在など関係各位のご臨席を賜り、厳粛の内に盛大に行われました。
高野公民館長の開式のことばで始まり、式典の最初に出席者全員で、生坂村讃歌「山紫に空は澄み」を斉唱しました。
▽ 私からは、生涯における大きな節目を迎えられた皆さんは、未来に向けどのような人生を歩んで行くのか、改めて考えていることと思います。
現在、世界は大きな変化を迎えており、社会の在り方や働き方も大きく変化し、テレワークや余暇を両立させるワーケーションといった新たな生活様式なども急速に普及しており、コロナ禍を契機とした地方回帰が高まりを見せております。
現在から未来にまで及ぶ課題の中で、一番大きなリスクは気候危機であります。これは、皆さん方を含む未来世代に深刻な影響を及ぼすことが心配されております。
そういう状況下、生坂村では令和4年6月に持続可能な村づくりを目指し「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」を行い、脱炭素ロードマップを策定するとともに、環境省に「脱炭素先行地域づくり事業」を申請し、令和5年4月に脱炭素先行地域に選定されました。
当事業に関しては、今まで村内十区に出向き延べ31回の村民説明会を開催いたしました。
今生坂村では、太陽光発電設備等のPPA事業は、現在までに全部で25カ所に太陽光パネルの設置が済み、省エネ機器の導入補助は、申請件数で33件となっており、木質バイオマスストーブの導入補助は7件の申請があり、合わせて2,000万円以上の補助金の交付を決定しております。
EV関係では、EVバス1台、公用車5台を発注しており、今年3月には、公用車を配備する四施設の充電器設置と併せて、今年度分を完了する予定でございます。
木質バイオマス関係では、ペレットストーブを役場庁舎、やまなみ荘など4施設に5台を設置し、マイクログリッド構築事業と小水力発電に関しては、来年度からの本格的な施工に向けて、実施設計を進めております。
下生坂雲根地区のいくさか『創造の森』をフィールドとして、開催しています観光庁の「第二のふるさとづくりプロジェクト」は、参加者が地域に生息する生物の学習や地域資源を活用した様々な活動を通じて、関係人口の増加につながる事業として進めております。
その他にも多くの当事業関係が、着実に遂行されておりますので、皆さんも当事業に感心を持っていただき、人口減少、少子高齢化などの課題を抱える当村の環境や未来の生活のために「ゼロカーボンに向けての地域エネルギー」の重要性を認識していただきたいとお願いする次第でございます。
そして皆さんが、社会の様々な課題に関心を持ち、行動することはより良い未来を切り拓くことにつながります。
また、このような時代に求められるのは、たくましく心豊かに、しなやかに新しい発想を生む創造であり、人とのつながりを互いに生かし合う共生であると思います。
そして、新たな一歩を踏み出す皆さんには、高い志のもと、輝かしい未来へと歩みを進めながら柔軟で斬新な発想とエネルギッシュな行動力、地域を愛する熱い思いを、郷土生坂村の未来のために注いでくれることを期待しております。
また、離れて活躍されている皆さんも、郷土生坂村を心のよりどころとして、誇りと愛着を忘れることなく、ふるさととつながりながら自信をもって歩まれることを心から願っております。
結びに、今日の門出を、重ねて心から祝福し、洋々たる海原に大きな夢と希望を乗せて船出する皆さん、一人ひとりの前途に幸多からんことをお祈りいたしますとともに、どうぞ、皆さんのそれぞれ秘めている無限の可能性を信じて、晴れやかに一歩を踏み出していただきますようお願いするなどのお祝いの言葉を申し上げました。
▽ 新成人代表の大橋くんに、陶磁器製の皿とグラスなどの記念品を贈ります目録を朗読して渡しました。
▽ 太田議会議長からな、皆さんは人として成長する中で最も大切な時間となる高校生時代を新型コロナ感染症の影響で制約のある生活を余儀なくされてしまいましたが、その制約もなくなり従来の生活が取り戻されつつあります。若い時は様々な場所に遊びに行って見分を広げたり、朝まで騒いで楽しんだり時には喧嘩しながら仲間を増やして社会に飛び出していただきたい。
既に働いている人、まだ学生の方もいると思いますが、これから社会に出ていく皆さんに僭越ではありますが私からメッセージを贈りたいと思います。
これから仲間づくりや社会で生活していく中で、大事なことは、自分でできる事は自分でやる。自分だけでは難しいことは仲間と協力してやる。それでも解決が難しい時は地域や行政に協力を求める。自助・共助・公助、聞いたことはありますよね。もちろんすべて自分で解決できれば最高ですが、なかなか厳しいこともあると思います。そんな時に頼りになるのが仲間の存在です。なのでたくさんの仲間と頼れる人をいかにして増やすかがポイントです。
そんな人たちを作る上で気を付けて頂いたいのは、聞かれてもいないのに自分の事をばかり話し、相手の事を考えずに思ったことを直ぐ口に出し自分の想いを押し付けて、それが認められないと文句を言い、人の悪口ばかり言いふらし自分では何もしない。周りに迷惑をかけていることさえ気づかず自分の事しか考えられないような残念な人にはならないでください。そういう人は嫌われます。嫌われたら社会で取り残されてしまいます。
どうか相手のことを考え、リスペクトの心を持って接し長い人生と共に歩める仲間を作ってください。
私も今贈ったことを思いながら信頼できる仲間を増やし共に支え合いながらいろんなことを乗り越えられて今が有ります。よかったら参考にしてみてください。
結びに、議会は行政と共に全力で皆さんを応援し、皆さんが自身の夢や希望に向かって大きく羽ばたき将来、この生坂村に関わり、盛上げていただけることを願うなどのお祝いの言葉をいただきました。
▽ 答辞をされた平林さんからは、私たちの中には、小学校のころの夢を実現させ、就職した同級生や、今、夢に向かって努力している同級生もいます。
一人ひとり進む道は違っていても、自分らしい未来を切り拓けるよう、これからも精進してまいります。
私たちはこれまで多くの経験や学びを通じて、さまざまな価値観を持つようになりました。
しかし、どれだけ技術が進化し、オンラインでつながることができる時代になっても、やはり地元で顔を合わせて直接話すことの大切さを改めて感じています。
言葉にできない思いを、目を見て伝えることで初めて理解し合えることがあると気づきました。
だからこそ、これからも地元でお互いに顔を合わせ、心を通わせていきたいと思っています。
私はいま、地元を離れ、学校に通っている身ではありますが、それでも心の中では、いつも生まれ育った生坂が私の帰る場所だということを強く感じています。
将来はこの地に戻り、ここで培った絆を大切にしながら過ごしていきたいと考えています。
最後になりますが、小中学校の先生方、地域の皆様、そして二十年間誰よりも近くで私たちを支え、育ててくださった両親、家族に心より感謝申し上げます。
二十歳を迎えたとはいえ、まだまだ未熟な私たちに、今後より一層のご指導をよろしくお願いしますなど、立派に答辞を述べられました。
▽ 上條教育長の閉会のことばで式典は終了しました。
▽ 例年通り祝賀会の準備の間に、記念撮影を行いました。例年頼んでいる写真屋さんですから、着物を整えたり笑顔になるよう話されてシャッターを押してくれました。
▽ 祝賀会は高野公民館長の開会のことばで始まり、私の乾杯の発声で祝賀会に入り、お互いに近況や小・中学校時代の話などをし、スマホで撮影したり、校長先生や恩師とも懐かしい話で盛り上がっていました。
▽ 祝賀会では、小学校時代の写真をスライドにしてもらい、懐かしい写真を見て、微笑んだり、指を差したり、笑いあったりして、小・中学校時代の話が弾んでいました。
▽ 二十歳を迎えた皆さんから、それぞれ名前と現在勉学に励んでいるとか、お仕事に頑張っているなどの近況と今後の目標などを言っていただきました。
▽ 続いて、小・中学校時代の校長先生と担任の先生から、教え子達との数々の思い出や立派な人になるためのエールなど激励の言葉をいただきました。
二十歳の皆さんから近況や今後の目標などをお聞きし、しっかりした考えを持っていて頼もしく感じました。引き続き郷土生坂村に関心を持ち続けていただきますよう願っております。
▽ 太田議長の発声で、二十歳の皆さんの前途を祝し、生坂村の発展を願って、万歳三唱で締めていただき祝賀会が閉会しました。
多くのご来賓の皆様をはじめ、小・中学校時代の校長先生、担任の先生、ご家族の皆様にご臨席を賜り、ご光彩を添えていただきましたことに感謝を申し上げます。そして、二十歳の皆さん、ご健勝にて益々のご活躍をご祈念申し上げます。
信濃十名勝「山清路」の雪景色
△▽ 毎朝恒例の撮影は、山清路に行き、耐震補強工事が始まった旧山清路橋や清き犀川、大きな奇岩などの雪景色を撮影しました。
その他生坂村では、やまなみ荘で正月三が日来荘者新春福引応募受付などが行われました。