1月9日(火)の朝は気温がグッと下がり凍てつくような寒さになりましたが、日差しが届くと昼間は少し寒さが緩みました。
午前11時から、村営やまなみ荘大ホールにおいて開催し、総合表彰式も賀詞交歓会の中で実施しました。
最初に全員で、令和6年能登半島地震により被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、犠牲となられた方々に追悼の意を表し、心からご冥福をお祈りするため、黙祷を捧げました。
村議会議員各位や区長各位、各種団体の代表者など50名ほどにご出席いただき、ご来賓として、務台衆議院議員、下条衆議院議員、青木県議会議員、(株)松本山雅 神田社長にご臨席賜り盛大に開催できました。
▽ 私から、それでは、年頭に当たり、今年も「子育て支援事業」「福祉の村づくり事業」「産業振興事業」「地域活性化対策等事業」の四つの重点事業を中心に実施してまいりたいと考えております。
それらの事業の中で、保育園、小・中学校の給食費無償化の継続と、施設分離型の小中一貫教育を実施するとともに、保育と教育効果を十分に発揮できるように、施設、教材備品等の更新や充実を図り、子ども達が健やかにたくましく成長できる環境づくりと子育て世帯の経済的負担を軽減してまいります。
第九期介護保健事業計画を策定し、高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業に取り組むとともに、高齢者生活福祉センターにおいて、高齢化や高齢者のみの世帯の増加に対応し、介護認定を受けた方も、安心してデイサービスなどを利用しながら住み慣れた生坂村で安心して住み続けられるように支援してまいります。
産業振興事業では、道の駅いくさかの郷を中核として、一九三カラットなど生坂村産農産物の販売増による村民の皆さんの所得向上を更に進めていくほか、「最適土地利用総合対策事業」を活用し、将来の農地利用の姿を明確化する「地域計画」を策定するために、地域での話し合いにより、担い手や地域で耕作する農地と今後維持管理が難しい農地等を明確化した上で土地利用構想を作成し、地域計画の着実な策定を進めてまいります。
生坂村の産業、経済の担い手の確保が喫緊の課題であるため「特定地域づくり事業協同組合」の拡充に努め、空き家対策補助等を啓発し、移住・定住対策を一層推進してまいります。
行政のデジタル化に向けては、申請簡単デジタル窓口簡素化事業の推進、業務システムの統一・標準化の対応、オンライン会議の実施等による電子自治体の推進を図り、村民の皆さんの利便性を高めてまいります。
一昨年6月16日に「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」をしまして、昨年2月には、2050年までに当村がゼロカーボンを目指す「脱炭素ロードマップ」を策定するとともに、環境省に「脱炭素先行地域づくり事業」を申請し、4月28日には脱炭素先行地域に選定されました。
当事業に関しましては、10区に出向き村民説明会を開催した後、村民の皆さんにアンケートをお願いし、当村の脱炭素の実現に向けた取組については、必要28%、どちらかといえば必要33%で、合わせて61%という結果から、脱炭素事業への取組に関して、村民の皆さんに一定のご理解をいただいているものと考えております。
現在、当事業計画に基づき、調査、設計等を検討協議しており、着実に当事業が遂行されていますので、村民の皆さんも当事業をご理解いただき、人口減少、少子高齢化などの課題を抱える当村の状況や未来の生活のために「地域エネルギー」の重要性を認識していただきますようお願いする次第でございます。
下生坂雲根地区のいくさか『創造の森』では、コミュニティスペースを拡充し、松本山雅の皆さんにもご協力をいただき、「森のレストラン」などを開催し、村民の皆さんが交流する機会を創出するとともに、村内外に対し、脱炭素型ライフスタイルを提唱してまいります。
その他にも、村民の皆さんのニーズに応えられる施策の推進を図り、将来の見通しを充分考慮した有効で効果的な事業遂行に努めてまいりますので、村民の皆さんのご理解、ご協力をお願いしますとともに、関係各位のご指導、ご支援をお願いする次第でございます。
それでは、今年度の総合表彰式では、それぞれのお立場で村に対し貢献をされました二十三名の皆さんを表彰させていただきます。
受賞される方々は、選挙管理委員会委員として、区長として、農業委員として、人権擁護委員としてなど、それぞれに生坂村のためにご尽力くださった皆さんでございます。
皆さんのご活動により、村民の皆さんが、生坂村で安全で安心して暮らし、コロナ禍ではありましたが、様々な取組が行われてきたと感じているところでございます。
受賞される皆さんのようにそれぞれのお立場で、村、地域に対してご尽力、ご指導をしていただかないと、村民の皆さんが絆を深め、支え合い育んでいけないのでございます。
長年にわたりましてのご労苦に対し、心より深甚なる敬意を表し、感謝を申し上げる次第でございます。
村民の皆さんも、本日表彰される皆さんのように、それぞれのお立場で、村政に参画、貢献をされているところでございますので、引き続き生坂村及び地区の皆さんのためにご支援とご協力をお願いいたします。
結びに、生坂村の発展とご出席の皆さん並びに村民の皆さんのご健勝、ご多幸をご祈念申し上げますとともに、本年は今後、平穏で幸せ多き年となりますことを心からお祈り申し上げるなどの開会の挨拶とさせていただきました。
▽ 今年度の総合表彰式では、23名の内、区長として、選挙管理委員として、農業委員として、人権擁護委員として、文化財保護及び公民館事業の行政運営に協力された方、それぞれ長きにわたりご活動されました方々でございます。
▽ 竹内さんが選挙管理委員会委員長として、大勢のご来賓の皆様をお招きしての、このような席で受章を賜わりましたことは、この上ない喜びであり、深く感謝申し上げます。
本日、受章された皆様はそれぞれの立場で職責を全うされた方々で、私は令和元年に選挙管理委員に選任され選挙の適正な執行にあたってまいりました。この間には、いくつもの選挙が執行され、間違いのない選挙が行われるよう常に緊張感をもって職務の遂行をして参りましたが、大過なく職責を全うできましたことは、ひとえに皆様のご協力と、ご支援によるものと感謝しております。
受賞者一同は、今回の栄誉を励みとし、これからも研鑽を重ね精進して参りたいと思います。そして、村民としてそれぞれの立場で村の発展のため微力ながらご協力して参る所存ですので、引き続きのご支援をお願いいたします。
結びに、本日お集まりの皆様の今年一年のご健勝と、生坂村の益々の発展をご祈念申し上げますなどの受賞者を代表しての謝辞を述べられました。
▽ 務台衆議院議員からは、能登半島地震の避難者支援の状況などを話され、177年前に発生した善光寺地震で甚大な被害に見舞われたことから、当村もいつ被災するか分からない状況の中、脱炭素先行地域の取組によって、太陽光で発電し蓄電池に溜めて自前の電気で賄えることは、災害に備えることになりますから、当事業を成し遂げるためにしっかり支援してまいりますなどとご祝辞を賜りました。
▽ 下条衆議院議員からは、全国の中山間地域では人口減少、少子高齢化が顕著であり、長野県でもそういう町村が多いので、道路などのインフラを整備して、田舎に戻ってきてくれる若者を増やさなければなりませんし、農業などの産業振興を図っていって生坂村の活性化に結びつけていくように、しっかり支援してまいりますなどと祝辞を頂戴しました。
▽ 青木県議会議員からは、能登半島地震の被災地では、道路が寸断されて支援物資が届かない状況であり、生坂村も南北に走っている国道19号が寸断すると孤立してしまう可能性が高く、そういう点からも東西への県道のトンネル化を一緒に訴えていきたいと考えますし、今月末には県議会議員の仲間で生坂村の脱炭素の取組や道路整備などについて話し合いをしましょうなどのご祝辞をいただきました。
▽ (株)松本山雅 神田社長からは、脱炭素先行地域づくり事業の共同提案者になって、雲根地区の創造の森プロジェクトをお手伝いしていますし、ホームタウンとして村民運動会やイクランなどにも参加させていただきましたが、今後も脱炭素関係が本格的に動き出しますので、更に生坂村の情報発信などのお手伝いをして活性化に貢献していきたいなどの祝辞をいただきました。
▽ 太田議長からは、令和6年 生坂村賀詞交歓会の開催にあたり議会を代表して一言お祝いを申し上げます。昨年は縮小しての開催となりましたが、コロナ感染症5類移行に合わせ今年から従来の形でこの賀詞交歓会が開催できることお喜び申し上げます。
また、先ほどの総合表彰において、それぞれ表彰された皆様におかれましては日々、生坂村の発展にご尽力いただいていることに感謝すると共に、その功績を評価されましたことに心からお祝いを申し上げます。どうか引続き生坂村の発展の為に、お力添えを宜しくお願い致します。
ここで少し議会のお話をさせて頂きます。当議会では平成29年より議会改革に取り組み、報酬改定も追い風となり令和3年4月の選挙では20年振りに選挙戦となり3人の新人議員が誕生しました。
「村民に身近な議会」を合言葉に様々な取り組みを行いはじめ、これかという昨年2月、新人若手議員の不祥事に伴う辞職。また、3月には皆様の付託を受けていながら身勝手な理由による辞職と、村民の皆さまの信頼を裏切ってしまうような事態が立て続けに発生し村民の皆様に大変申し訳ないと重く受け止め議会としても大変遺憾に思っております。
その後の補選で新たに2名の議員が入り議員定数は確保できましたが、議会として二度とあのような不祥事が発生しないよう議員個人の資質向上に繋がる 研修などを積極的に行いたいと考えています。
また、昨年9月のアンケートで頂いた結果も参考に、これまで進めてきた議会改革について検討していきたいと考えています。談話室「山彦」については、今までお話ができなかった方々を中心に、出張形式で継続をしていきたいと考えています。昨年7月には社会福祉協議会の職員の皆さまと初の出張山彦を開催しております。コロナ感染症が5類移行とはなりましたが、今後も状況を見て判断しながら実施していきたいと考えております。
昨年は県内外の議会から、このような当議会の取組や議会改革が注目され、視察に訪れて頂き、取り組んできた議会改革について講演や意見交換をさせて頂く機会が増えました。このように地方議会の課題解決に向けた先進的な取組として大きく評価して頂けたのも全ては村民の皆さまのご理解と行政のご協力のおかげです。これからも議会一丸となって村民に近い議会を目指して更に議会改革を進め生坂村の更なる発展に向け邁進してまいりますので、引続きの御指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたしますなどの祝辞を述べられました。
▽ 瀧澤区長会長から、生坂村の益々の発展と村民の皆さんのご健康、ご多幸と今年一年が平穏な年でありますことなどを願い、声高らかに乾杯の発声をしていただき祝宴が始まりました。
▽ コロナ禍前の様に一献交わしながら、当時の役職のこと、村政や議会ことなど様々な話で盛り上がりました。
▽ 瀧澤商工会長のご発声により、村民の皆さんのご健康、ご多幸と今年一年が良い年になりますことを祈念され、万歳三唱をして賀詞交歓会がお開きになりました。
村民の皆さんはそれぞれのお立場で、村政に参画、貢献をされているところでありますので、引き続き村民の皆さんをはじめ関係各位のご支援、ご指導を賜ります様お願い申し上げます。
表彰をさせていただいた皆さんには、長年に渡りましてのご労苦に対し、心より深甚なる敬意を表し感謝を申し上げますとともに、お忙しい中、ご出席くださいました皆さんに御礼を申し上げます。
昭津上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝霧が深く立ち込めていた昭津上空からの風景を撮影しました。
その他生坂村では、小・中学校で3学期始業式、保育園献立会、いくさか歩こう部、2班の皆さんの元気塾などが行われました。