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パニック障害 読売新聞2008年1月8日の円広志さんの記事を読んで

2008年01月11日 | 心理療法ハッピーライフ
パニック障害 読売新聞2008年1月8日の円広志さんの記事を読んで


2008年1月10日(木)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


パニック障害は不安の処理の仕方が出来ていない事が原因です。
不安を上手く処理する方法を心理療法ハッピーライフでは教えています。
不安を上手く処理できるようになればパニック障害は比較的簡単に治ります。

読売新聞の記事の抜粋
テレビ番組の途中や、車の運転中に突然、不安に襲われ、動悸が激しくなる。原因不明の発作を繰り返していた歌手の円広志さん(54)は、2000年夏、パニック障害と診断された。途中略 テレビのレギュラー番組は、全て休んだ。だが、予定していたライブは中止できなかった。途中略 舞台の袖に簡易ベットを置き、曲のイントロが流れるまで横になっていたこともあった。バラードでは、会場を暗くしてスポットライトを浴びるのが定番だが、怖いので明るくしたまま歌った。「ふらついて倒れたら」「いすの脚が折れたら」起きそうにないことまで心配になり、頑丈な作りのいすを舞台に置いた。「発作でここから落ちたら」と不安になり、舞台の前にマネージャーに待機してもらったこともあった。以後略

不安の対処法を学校で教えてくれるわけではありませんが、多くの人は何となく小学校、中学校、高校くらいに気が付かないうちに、不安の対処法を受け入れています。

円さんがどうだったのかは円さんの記事だけですから分かりませんが、今までは何かに気を取られていたりしていて、例えば夢を追いかけていたり、違う悩みが有ったり、色々なケースがありますが、例えばある程度の年齢になり、今まで追いかけていた夢が一段落したり欲望が弱くなったり悩みが解決したりして、ふいに不安に焦点が当り、今までは不安に強く焦点が当らなかったから良かったのですが、不安に焦点が当ってこの不安の対処法を知らないからパニックを起こす人が結構います。

パニックを起こした人の多くはパニックという結果にだけ焦点を当てます。
ですから、円さんのように頑丈ないすを用意したりマネージャーに舞台の前に待機してもらったりするような対症療法をします。
医師の薬も日常生活が出来ないような状態ですから飲んで症状を和らげる必要がありますが、これも頑丈ないすやマネージャーの待機と同じく対症療法です。

では、根本的に治すにはどうすれば良いかというと、結果の症状だけに目をやるのではなく、原因の考え方に焦点を当てて不安の処理の仕方が十分に出来ているかを見て行く必要があります。

最初に、不安は恐ろしいものではないと納得できているかどうを確認して下さい。
不安は、「大丈夫ですか?」「備えてますか?」と聞いてきている、心の問い掛けです。
ですから「大丈夫ですよ。」「備えていますよ。」としっかり返事が出来れば消え去ります。

実際の対処法としては一つ目、不安を怖い、と勘違いして逃げようとしないで『本当に怖いのだろうか?』と見に行かなければなりません。
「ふらついて倒れたら」起きれば良いだけですよね。
「いすの脚が折れたら」びっくりしますけど、いすの脚が折れただけで大した事はないと思います。
「発作で舞台から落ちたら」舞台は何十メートルも何百メートルも高い所ではないのですから少し怪我はするかも知れませんが大した事はないと思います。
まず、最初に本当に怖い事かどうかを見に行かなければいけません。

次は、不安の整理です。
不安はまず必要性の強い不安と必要性の弱い不安に分けられます。
必要性の強い不安は例えば地震が起きました。
「身を守るために大丈夫にしろ」「身を守るために備えろ」という感じで必要性が強くありますから命令形になります。
そして、この強い不安は必要性が強いのですから困る人はいません。

次に必要性の弱い不安が備えられる不安と備えられない不安の二つに分かれます。

最初の備えられる不安は備えれば消える不安です。
例えば、近所のスーパーで買い物をしていて「玄関の鍵をかけたかしら?」という不安が出て来たら自宅に帰って鍵を確認すればこの不安は完全に消えます。

次の備えられない不安がパニック症の原因です。
パニック症だけではなく対人緊張症や神経症、うつ病の原因でもあります。
不安の対処の出来ない人はこの備えられない不安を備えられる不安と同じように備えて消そうとしますが消えるわけがありません。
代表的なものは未来の事や人が関係しているものです。
では、備えられない不安にどう対処するかというと、まずは丁度良くは備えなければいけません。
丁度良く備えたら、これで良しと納得しなければいけません。
どこまでも備えようとすると逆作用であなたが振り回されてきます。
(本当は不安に振り回されているのではなくあなた自身が不安の対処方が分からないから勘違いをして自分で振りまわっているのですが。)
例えば、「明日の五時に良く睡眠を取って起きなければいけない。」受験生の時、多くの人は経験があると思います。
しかし、眠らなければいけない、眠らなければいけない、と備えすぎると逆に眠れなくなり一睡も出来なかったという事になりましたよね。
備えられない不安には、丁度良く備えたらこれで良し、何かあったらその時考える、場合によってはあきらめる事も必要。
こういう対処の仕方をしなければ、備えられない不安を備えて消そうとしていると、対人緊張症や神経症、うつ病のようになって逆にあなたの人生が振り回されるのです。

円広志さんの公式ホームページがありましたらご挨拶をしておこうと思います。

また、もっと不安の対処法を知りたい方は直接問い合わせて下さい。

私の文章を読んだだけで気づいて大丈夫になる人もいますが、私の文章を読んだだけでは大丈夫にならない方をお受けして困らない考え方になって頂く事をハッピーライフではお手伝いをしているのです。

心のトラブルで悩まれている皆さん、考え方を変えれば楽になれます。
大丈夫です。