アナトリー・イヴァノヴィチ・ヴェデルニコフ Anatoly Ivanovich Vedernikov、ピアニスト
かなり古いCDを久々に聴いてみる。
庭の水槽にはホテイアオイの花が咲いています。薄紫の優しい色の花です、初めてホテイアオイの花を見ました。
20世紀を代表するロシアのピアニスト、音楽教育者。ロシア・ピアニズム、ネイガウス派の一人である。
1920年5月3日、革命から逃れて中国のハルビンで生まれた、ロシア人ピアニスト。1993年7月29日没。
アナトリー・ヴェデルニコフは革命を逃れ、ハルピンに亡命した実業家の両親の元に生まれた。
ハルビンにて誕生し15歳の頃来日。東京に1年程滞在。6回にわたる演奏会を開催する。
16歳でロシア(ソ連)に移住。十代なかばで、両親と引き離された。
ハルビン高等音楽院を卒業後、13歳で演奏活動を開始し、35年には来日して1年ほど滞在し、
新交響楽団とも共演した。36年、一家はソヴィエトに戻ったが、父はスパイ容疑で銃殺、
母も収容所送りという悲劇に見舞われる。
ネイガウスに教えを受けて、41年にモスクワ音楽院を卒業し、同門のリヒテルとも親しく共演した。
当時は現代作品を取り上げるのに勇気のいる状況だったが、彼はプロコフフィエフやシェーンベルク、
ヒンデミットなどの作品のソ連初演を行った。
1980年代になり、ようやく西側諸国での演奏活動が許可され、世界的に高い評価を受けるようになった。
58年ぶりの来日を目前にして、93年に亡くなった。
また、自身の信念に忠実に行動したため体制に迎合せず当局に睨まれ、海外での演奏活動が制限された。
このことは、ヴェデルニコフの類稀なる能力が国外に広く発信できず、
ロシア以外では存在すら殆ど知られないことの理由となった。
筆者はロシアと言う国の政治はロシア帝国時代から嫌いで、ロシオ出身の演奏家は余り聞かないが、
日露戦争当時からロシア人とロシアの国の政治権力と一般の考えは違い、人々は実に大らかで人懐っこいようである。
アナトリー・ヴェデルニコフもかなりの楽天主義者であったようです。
6つのパルティータ(BWV825-830)は、《クラヴィーア練習曲》
という鍵盤楽曲集シリーズの第一弾として出版された組曲集である。
バッハは1726年から1730年にかけてこのパルティータを1つづつ刊行してきたが、
1731年に全曲まとめて再版した際に『作品1』と記した。
当時46歳のバッハにとっては、初めての大掛りな出版であったため、
彼の人生にとって深い意味があったようだ。
それぞれが6曲~7曲のプレリュード、アルマンド、クーラント、
サラバンド、そしてジーグという前奏曲や舞曲の組み合わせで構成されています。
しかし既にこの作品の中でもイタリア様式やフランス様式が見事に統一され、
総合されていることは注目に値します。
またバッハの「パルティータ」は最初に「クラヴィーア練習曲集第1巻」として出版され、
バッハはこの作品でクラヴィーア奏者としての名声を決定付けました。
Anatoly Vedernikov play Bach Partita No. 6 in E Minor, BWV 830 (1/4)
J.S.Bach: 6 Partitas BWV.825-BWV.830 クラヴィーア練習曲第1巻
Anatoly Vedernikov play Bach Partita No. 6 in E Minor, BWV 830 (2/4)
YouTubeで粗、全曲きける今の時代は実に良いですね?
アナトリー・ヴェデルニコフはイギリス組曲フランス組曲等バッハの作品を演奏しているが
このヴェデルニコフが紡ぎ出すそのビロードのようなピアノの音色の美しさ!
バッハのみならず総ての音楽愛好家に至福の時間を与える「パルティータ」の名演。
筆者の聴く「パルティータ」この当時の原盤(D7749)で録音は1959年の物をCDにした物を聴いたいる。
勿論モノーラルだが実に透き通ったピアノを聴かせてくれる。
Anatoly Vedernikov play Bach Partita No. 6 in E Minor, BWV 830 (3/4)
こうしてモノーラルで「パルティータ」を聴いてみるとやはりステレオ盤、音質の良さは
優れて入れば尚感銘はするが、音楽演奏家の良し悪しでかなり違って来る。
このCD盤もかなり前に購入し、久しぶりに聴いたがピアノ練習曲としての演奏も
大変素晴らしく、益々バッハ好きになっていきます。
でもこの曲「パルティータ」は舞曲と言われていますが実にレベルが高い
Anatoly Vedernikov play Bach Partita No. 6 in E Minor, BWV 830 (4/4)
現在仕事も忙しく動いていますが、一服の清涼剤としての「パルティータ」は優れものです。
何故か最近はサブ機(KEFQ300にBTL接続でSC-M15×2)で聴いてます。
何故が疲れた時は少し白痴美的な音を出すこのサブシステムは凄く重宝します、
筆者の耳にとても心地よく聴こえる。
八月は中旬まで予定が入っていて何かと忙しく、コード類の制作も
出来てはいませんが、上手く作れましたら、又紹介致します。
クラヴィーア練習曲第1巻BWV.825-BWV.830アナトリー・ヴェデルニコフに、ブラボー!