帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

谷川主脈は寒かった

2020-06-26 10:29:00 | トレッキング
長らく自粛していた登山もようやく解禁。

念願のアルプス登山に向けてトレーニングしなきゃ。

梅雨のさなかだけど、山の天気情報はオールA。それではイッテミヨー。



谷川岳麓の土合駅に車を停め、雪解け水を汲んでザックに入れ、がしがし登っていきます。


仙ノ倉方向に続く峰をみて、これから別の世界にいくのだなと気が引き締まります

東京タワーくらいのアップダウンをいくつもこなし、快調です。

自粛中も本門寺の階段を毎日昇降して鍛えた効果がでたのかな、と思いきや、登り始めて6時間後くらいに突然脚が重くなりスローダウン。

原因はザックの重量が普段より重かったこと。

この山域はほとんど水場がないので、4リットルを余計に装備し、山小屋宿泊のシュラフなども加わって、計15キロほどになっていました。

コースタイムの1.5倍くらいの時間がかかり、急がないと日が暮れる。


そして運の悪いことに急にガスガスに

谷川の天気は崩れやすいことで有名ですが、次第に風が強まり、頬を冷たい雨がビシビシ打ちつけます。


なんかミゾレまじり?もうすぐ7月なのに。。。

カッパを着るタイミングを逃して服は濡れ、ゲイターを装着し忘れて靴がズブズブ。

脚の状態も良くないし、こういうときは潔く撤退か?

しかしエスケープルートで下山するのにも4時間はかかるんだなぁ。

陽が傾き、虫たちも多くなります。

ブヨとアブと蚊とハエと蜂、それとよくわからない甲虫が顔の前をブンブン飛び回る。

山は虫たちに支配されていきます。

昨年は熊も出たというし。



もうね、そういうときはじたばたせずに


避難小屋のお世話になりましょう。 カマボコみたいなちょっと独特な形です



 なんかあった時のために写真に日時を焼き付けておきました。
おっと、ザックから45L燃えるゴミ袋がとびだしていますが気にしない事。


今宵の豪華ディナーは 

・底辺臭薫る缶詰風サイコロベーコン(缶詰)

・シェフの気まぐれメニュー 谷川岳の天然水で炊いたトマトリゾット~蚊とアブを散らして


セブンで買えるジムビームのボトルはプラスチックなので軽量化できてよろしいです。

前に黒霧島のワンカップにウイスキーを詰めて、テントの中でスキットルみたいにクイッとひっかけたら、口の脇から盛大にこぼれて、おべべとシュラフが臭くなり登山が嫌になりました。



あまりの寒さに目が覚めたのでルートの確認を。朝になって外を見たら雪渓の冷たい風が吹き上げてました。

本日も天気は回復せず。 強風20メートル。

今度はしっかりと雨具装着。片足の裾がめくれたままですね。今気づきました。

仙ノ倉山の急登を登り、あたりを見回すと、高山植物が咲き乱れていました

うわぁ、きれいなこと!


ハクサンイチゲとハクサンコザクラかわいい! マリメッコのバッグみたい


晴れていたら こんな風景だったのに、まったく残念なことですよー


道はコロナのおかげであまり踏まれておらず、登山道の中央にアカモノがひっそりと咲いていました


平標山から下山してバスで越後湯沢へ。


まだまだお客は戻らず閑散としています

何年か前にゆるキャンでここに来たときは日本酒飲み比べで賑わっていたのですが。

ここにはポン酒風呂という駅ナカ温泉があります。

車を停めている土合へ向かう列車まで1時間あるので汗を流しますか。



ババンババンバンバン! 貸し切りだー!

いい機会なので人の前ではできないラッコ泳ぎとコアラ泳ぎの練習をしました。

なぜできないかというと、気が触れたと思われるからです。

どのような泳ぎかは、ご想像におまかせします。


上越線のホームから、二日間歩いてきた山々が見えました

なんで今頃晴れるんだよ!!

群馬側に向かう列車は長い長いトンネルに入りました。

窓の外の暗闇を見ながら、いつまでもこんなことを続けていたら、俺の人生はより低迷するなぁとぼんやり思いました。






はい。。すみませんでした。。。






コメント

犬と汁

2020-06-16 13:38:00 | 
ご無沙汰しておりました。

自粛うんざりですねー。

もう今年の漢字は「粛」で決まりですかね。

そんな中、我が家で一名だけコロナ禍を喜んでいるものがいます。

犬のミネ。

普段は昼間一人ぼっちで寂しい思いをしていたのに、なぜかこの数ヶ月はみんなが家にいるものだからウッキウキ。

柴犬というのは散歩命、飯命ないきものなので、皆がそれぞれ外に連れだしてくれるものだから、毎日がほんとうにハッピーなのでした。

人間側もまた、犬散歩によって自粛中に外出する名分を得たので、気分転換の恩恵に浴することができた。


それにしてもどこへ行っても誰もいなかった。



近所の砂山は猿の惑星のオープニングのように静まり返り、街中はアイ・アム・レジェンド状態。



しかし時間はたっぷりあったのでいろいろな学びも。

おうちごはんが奨励され、メディアが一流料理人の技を流してくれたおかげで目からウロコがぼとぼと落ちました。

そのなかのひとつ、土井善晴先生の技をご紹介。

土井先生は味噌汁の出汁を引きません。

出汁は味噌汁の具から滲み出たものを使います。

ちくわでもキャベツでも、水に溶けない物質はないからです。

ほんだしのような濃厚な出汁は味噌汁には厚かましい、と断言します。

今の味噌はよくできているので、お湯で溶いただけで美味しいから、もっと水くさい味を楽しんでほしいと。

素晴らしい。

なので、ワタクシも作ります。さやえんどうだけの味噌汁。
だけ汁。

まずさやえんどうを冷やします。氷水でキンキンに5分間。冷やしたさやえんどうはぷっくりしますので、この作業は大事です。

せっかく冷やしたのに半量を5分間ことこと煮詰めてさやえんどうの出汁を引き、残りの半量を2~30秒くらいさっと炊いて、お味噌を溶いて、もうできあがり。

だしがらはカレーの鍋にでもぶちこんでしまいましょう。



写真は相変わらずクズですが、お味はシャキシャキ甘く美味です
薬味なんかいりません。さやえんどうの甘味の邪魔になります。
他の具を入れた途端、ダメなやつに変わります。

簡便にして清冽、だけ汁は味の引き算の境地です。


あと、お米はできるだけたくさん研いだほうが美味しいそうですよ。

アシスタント「でもそれでは米の栄養が逃げませんか」

土井先生「今の世の中、お米で栄養を摂る必要なんてありますか」

・・・また一枚うろこが落ちました。





レバーとつくねはタレ、ぼんじりは塩、あとはおまかせいたします







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