東京出張。
自宅がリフォーム中なので、滞在ホテルを探していたところ、友人の計らいで都内の高級ホテルに格安で泊まれることになった。
1泊5万円以上はするクラブルーム(ラウンジ・スパ付き)なのに東横インなみの価格でよいという。
まったく持つべきものは友である。
ホテルの敷地内にはいくつかの池や寺や塚がある。
もともとは大名の武家屋敷だったと聞く。
そういう場所は必ず呪鎮が効いているので、よく眠れる。
ある実験によると、リピーターの多いホテルは、そうでないホテルに比べ、地磁気が有意に高くなるという。
その土地の「瘴気」が抑えられているのだろう。
自宅でさえ不眠なこの俺が、初めて泊まるホテルで昼近くまで爆睡できたのだから、そうとうなものだ。
スパで汗を流した後、散歩しながら庭園内の十数種類の満開桜を愛でていると、ここのところ固まりつつあった心がだいぶほぐれてきていた。
その時、今回の友のはからいが弱り気味な俺へのプレゼントだったことに、ふと気づく。
ありがとう、心優しき友よ。
だが君に内緒で、もう1日延泊させてもらうわ。(笑)
英気を養って沖縄に帰り、またがんばってくるよ。