帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

浮浪

2020-12-30 11:56:00 | ノンジャンル
年の瀬も押し迫ってまいりました。

先程恒例の市場買い出しから戻り、数の子の塩抜きをしております。

カナダ産のは小さいれけど、歯応えがパキパキして味が深いので、大ぶりなアラスカ産よりも好みです。

酒も大量に備蓄したので、通常通りお正月は飲んだくれて気を失う予定。

今年はあちこちの山をフラフラ登り、北アルプスを3度も縦走できて幸せでした。

あんまりプラプラしているとうちの山の神が怖いので、程々にしなくちゃね。

それでは皆さん良いお年を!










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初詣とオリンピック

2020-12-26 09:55:00 | できるかな
初詣どうしましょ。

密は避けたいですが行かないわけにもいかないわけで。

うちの爺(実家が神社)に聞いてみたら「そんなんいつでもいい」とのことでした。

聞くと、年内ならいつ行っても初詣になるんだとか。

調べてみたところ、今のスタイルの初詣は明治時代に鉄道会社のキャンペーンで流行らせたものでした。

東海道線の開通で川崎大師へ行けるようになったからなんだとか。

恵方巻や成人式みたいに意外と歴史は若いですね。

正統的には住んでいる町内の寺社へ籠もったりするみたいですが、寺と神社のどちらへ行くべきか。

これも明治以前は神仏習合だったので、どちらに行ってもいいそうです。

昔は寺だったのが神仏分離で神社になった、という例は多いですからね。

お賽銭の歴史もこれまた若く、戦国時代に貨幣が一般に流通するようになって鎌倉の鶴岡八幡宮が賽銭箱を作ったのが始まりなんだとか。

で、ちゃりんと銭を入れて「願い事をする」のは長く続いた武家社会の悪癖で、

金銭の見返りとして願いを叶えてもらうことを要求するのではなく、一年間無事に過ごすことができたことを感謝するのが本筋とのことです。

または、これからの一年をどのように過ごすか、その決意を具体的に表明し、それをお見守りいただきたくお願いするのが正しいんだとか。

しかしまあ、日本は八百万の神の国ですし、もともと神も大乗仏教も一緒くたなんですからゆるーくいきましょう。

新潟の神社へ行ったら、地元民たちが柏手を4回打っていて仰天したことがありましたが、そんなローカルルールも存在するくらいガバガバなんです。


ガバガバといえば、東京オリンピック大丈夫かな。

国も都も絶対やる、としか言わないけど。

ついにコロナ変異種が日本に来た、とニュース速報で流れ、多くの国民がこれはダメそう・・・と感じている今でも、誰もやめられない止まらない。

もはや日本のお家芸である大本営の様相を呈しておりますので、神であるバッハの聖断を再度、仰がねばなりますまい。

それにしても、オリンピックもリニア新幹線も、昭和のジジイの夢につきあわされて、若い人たちがかわいそうでみてらんないよ。

これらまさに負のレガシーですものね。

鬼が笑いますんで、このへんで。











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冷え冷え

2020-12-25 09:16:00 | つれづれ
メリー! 

近頃、天井裏のネズミどもが騒がしいので眠りが浅くなって困っています。

毎朝寒くなって、布団から出るのが億劫ですが、それでもむにゃむにゃと起きだしベッド下にころがっているipadでメールチェックと為替相場の確認を。

それは朝のルーティーン。

どれどれ。



ギャーース! ディスプレイに一反もめんがいる!

酔って踏んづけてしまったのだろうか。

仕事に趣味に、大活躍してくれて、もはやこれがないと生きてはいけないというのに。


こういうときは窓を開けて深呼吸。

落ち着け、俺。

窓際の多肉植物たちを見て気をまぎらわそう・・・




ギャーース! ネズミに齧られている


と、まあ忙しなくもオタオタしている年末です。

液晶が漏れているけど、しばらく使えそうなipadは下の娘にあげることにした。

登校前の準備中の娘に、「クリスマスプレゼントだよ!」 と渡したら

本当はお父さんがサンタだったんだね! なんていうことは言ってはくれず

ランドセルから視線を外すこともなく、

「あ、そのへんに置いといて」


俺の心の気圧配置は西高東低です。

(乱心中)








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北陸へ

2020-12-03 15:08:00 | 金継ぎ/漆
割れてしまった高麗茶碗を金で繕い、ご飯茶碗として長いこと使ってきた


掌にすっぽりと収まる丁度いいサイズと、ザリザリとした肌の感触が気に入っていたのだが、経年で金が剥がれはじめた

電子レンジが使えないという不便を感じていたので、そろそろ買い替えようと思っていたそんな折、北陸行きの用事ができた

当地の九谷焼はご飯茶碗にはいささか華やかだろうか



鉛色の空とぐちゃぐちゃの海 冬の日本海はこうでなくっちゃ

富山・石川・福井の3県をひたすら走る

車窓からこの夏に縦走した北アルプスが見えた

かなり無理をしたので、いまだに膝が痛む 

登山はしばらくおあずけだ


途中、永平寺に寄った 

せっかくなので座禅を組ませてもらった
コロナ対策で座蒲の間隔がスカスカ 

久しぶりの結跏趺坐で足がつってしまい困ったが、本場の座禅は普段やっているマインドフルネスと一味違い、頭がすっきりシャープになった

もっと高みへ行きたくて呼吸を指先まで行きわたらせたが、ふと例のマンガの「全集中!」とか「水の呼吸」などを思い出してしまい、心が波立って終わった



              (輪島ナビより)
同行者が揚げ浜式塩田の塩を買った

江戸の頃から変わらない方法で作った塩はほんのり甘い

江戸の塩といえば思い出すのは阿茶局のエピソード

家康に「この世で一番うまいものはなにか」と問われ

「塩にございます 山海の珍味も塩梅しだいにて」

「では、一番まずいものは」

「それも塩でございます 勝れば食べることができませぬ」

武芸、馬術に優れていたスーパー未亡人、阿茶

家康は戦場にも連れて行き、駿府城に隠居したときも側室の中で彼女だけを呼び寄せた

大河ドラマにしてほしい



通りがかった港で酒肴を求め、今夜の宿へ

地元の品々で一杯

日本酒の神様といわれる、農口尚彦研究所の酒を入手できたのは幸運だった

それは甘海老のネットリとした甘みや、香箱カニの濃厚な味噌に負けない素晴らしい酒だった

こんなすごい酒は自分史上NO.1!とかいうと世田谷自然食品のCMみたいだが、本当に米の香り・ちから強さ・キレが抜群で、杯が止まらずに2時間たらずで失神したから間違いはない


翌朝、ぼーっと窓の外を眺めると朝日の中に静かな海が見えた
でもよく見ると、それはソーラーパネルだった

座禅の効果は一晩で消えてしまった


帰りがけ、瀬戸物屋に寄ってもらい茶碗を物色した

九谷焼には珍しいシンプルな水墨画の絵付けを見つけた

田中正人さんという作家の品で、ふわりと軽く、よく手に馴染む

家に帰り、米の研ぎ汁で30分ほど炊いて目止めをした
肌合いはざりっとしながらもどこかしっとりして良い感じ

ユーモラスな鯛の眼が、肥えていく俺の腹を睨んでいる






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