帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

山菜と多肉

2019-05-11 17:56:00 | 植物
木の芽どき痔も猛然と火吹くなり/石塚友二

良いですね。 身体から溢れでるエネルギーを感じます。

木の芽時なので狂った頭を冷やしに新潟へでかけました。


残雪残る清流でヤマメを釣って美味しく頂きました。雪解け水は指がちぎれるくらい冷たかった。

河原に山菜採りのおじさんがいたので、何採ってんのってきいたら、この地域はアケビの新芽を「木の芽」と呼んで、殊の外珍重しているとのことで、いい機会なので鑑別の仕方を教わった。

こないだはお茶で危うかったが、山菜は間違うと死ぬからね。

おじさんいわく、山菜は体内の毒気を抜くのにとても良いんだって。


良いですね。萌えいづる大地のエネルギーを感じます。

アク抜き不要のやつをさっとゆがいて食してみると。

あけびの芽はほんのりほろ苦の大人味。
コゴミはしっとり甘くて、そうね、パスタなんかにピッタリ。
きりっと冷えたシャルドネにマリアージュするんじゃないかしら。

毒気が抜けるとこういう気持ち悪いことを言いだすから要注意だよ。


郷土の博物館へ国宝の縄文土器を見に行きます。

これも良いですね!縄文人の創作エネルギーが爆発しています!
日常的に山菜を食べているからこういうものが作れるのですね。
それは違いますね。


獲ったどー!  やったね父ちゃん!
子供の指が一本多いです。  


嘘です。


それは上野科学博物館の縄文犬のオマージュでしょうかパクリでしょうか。


どの博物館でも縄文人の蝋人形は男が狩りをして、女はどんぐりを干したりなんかしているけど、どうなんでしょうか。
熱帯アジアの男って、ほとんど働かないで日がな一日ぷらぷらしてるでしょう。
ライオンだって狩りをするのはメスだしね。
女性活躍担当大臣ってまだいるのかな。



その後、へぎそばというやたらヌルヌルした麺を食べたり、温泉巡りをしたりして、何日かぷらぷらと無為に過ごした働かない日本人は、帰り道に群馬県に立ち寄った。

この地に多肉界の先生とよばれる人物が住んでおり、いつかその方の温室を見たいと思っていて、電話をかけてみたところ、午前中ならいいよ、とのことなのでお邪魔させてもらったのだ。


うおおおお、写真でしかみたことのない珍種、希少種があちこちに、そして無造作に。

先生は、近頃は中国とタイで多肉がブームになっていて、値段が釣り上がり、一個何万バーツもするんだよ、とぼやいていらっしゃった。

俺なら大喜びの場面だが、やはり第一人者というのは植物に対する愛情のベクトルが違う。

小一時間栽培のテクニックを教わったので、備忘のために記す。

・夏越しの水やりは週間天気予報を見て、数日間雨の降らない日に与える
・水やりは早朝か夜間、できれば腰水が良い
・触ってみて柔らかくなったときが水やりのタイミング。迷ったら与えない。
・用土は赤玉土1:鹿島土1、マグァンプ小粒ひとつまみ
・夏は遮光50%、通風をよくすること
・メネデールは使っても使わなくてもあまり変わらない

いくつか希少種を譲ってもらった。
値段は家人にバレるとやばいので特に秘す。

いつだったか多肉学会のバザールで結構高いやつを(増やしてヤフオクで売るからと言って)購入し、ものの数日で溶かしてしまったときには

「ここ座って」「これはいったいどういうことかしら」

と、とろけた多肉の前で、犬に説教するみたいにたしなめられたっけ。



Ventergreen v.ventergreen
目のさめるような緑色はさすが先生の苗、他の店のものとはまるで違う。



Otzeniana ex. FDP
南アフリカのフリック・ドゥ・プロイ氏選抜苗
ウルトラ怪獣ジャミラのようなヒビ割れ模様にうっとり。


Dinteranthus vanzylii
バンジリーちゃんのソバカスお尻を毎夜眺められる幸せ。
薄紅色の口紅をつけた貴婦人にも見える。

せっかく頭を冷やしに旅に出たのに、ますます狂ってしまいました。

あーん。
もうちょっとまともなレンズがあったら、この美しさを正しくお届けできるのに。

家人に事情を説明して、殴られるとするか。














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