帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

ひとり遣欧使節が行く 9 旅メモ ローマ

2024-07-28 14:14:00 | イタリア
今回の旅の最終目的地、ローマに到着

あっという間のひと月弱だったが、濃厚な日々の連続だった


2千年前にこれ作ったんか
ふえ〜 ため息しか出ない



裏側は修復作業中


フェンスの隙間に遺跡の破片が見える すぐそこに、世界遺産のかけらが!

手を伸ばそうとしたその瞬間、

「お〜〜い、タンロン、お前は馬鹿だぁ」という声が聞こえて来たので、やめておいた
(ドラゴンへの道!ノラミャオ!)   

 伝わりませんか、そうですよね。。。


ローマが一望できる丘に登って、古代ローマ人の生活に想いをはせる

同好の仲間が、詩を詠んでいた

なんて書いてあるのだろう



なんだGoogleレンズ、手書きでも対応できるじゃん

ジャニコロを好きなエルクが、世界中のひとたちが目にする場所で、とんでもない告白をしていた

2人が幸せになっているといいなぁ



衝動買いしてしまったチーズやハムやサラミを消化するために、今夜は宿メシだ

スーパーに買い出しへ


おーいダメだ君、そのスシやばい、ワカメと書いてあるぞ



久しぶりの生野菜が嬉しい

ハムやサラミは日本に持って帰りたいのだけれど、羽田空港でビーグル犬が俺の荷物の前でお座りしたら大変なことになる


大量の荷物の中には結構ヤバめのものが入っているからな

クスリとかじゃないですよ

それはワシントン条、ゲフンゲフン、いやなんでもないです



ふた晩で飲み散らかした酒ども

これほど飲みつづけた旅はいまだかつてない

止めるひとがいないって、怖いね




街に出て、カルボナーラ発祥の店を数軒ハシゴしましたが、舌が肥えたんでしょうか、あまり感動はなかったです

どのくらいのレベルのスパゲッティかというと、自由が丘にはあるけど蒲田にはない店、といったところでしょうか

それよりも次に来た時は、市場で魚介類を買って


見たことのない魚を捌いたり


あれこれ自分で料理をしてみたい

そのためにアパートを借りたいけど、小説家とかプログラマーにならないと生活できないなぁ


ローマの街中は、あちこちに、コンビニか、っていうくらいくらいに遺跡がころがっていました

ローマっ子は遺跡の中に住んでいるんだね


郊外へ行くとさらに凄くて、あの水道橋のアーチが築2千年の倉庫として現役で機能して使われていました



さて、そろそろ帰国の時間です

空港でレンタカーを返したら、バイトの若いあんちゃんが「かなり走りましたねー」

「ミラーのカバー取られちゃったし、ドアに擦り傷つけちゃってごめんね」

「ううん、こんなの普通ですよ、全然オッケー」

という感じで、さすがのイタリア対応、鷹揚な感じは良い意味で、ちょっと沖縄的でした



ごった返す搭乗口で、悲劇が起きた

ない。俺のiPadがない。イタリア初日に無くして、現地購入したiPadが、ないのである

あわててiPhoneで「探す」機能を使ってみると





なんとレンタカーの中だ  ぐええ

座席の下にもぐり込んでしまったようだ

電話して店にキープしてもらうことも考えたけど、ここはローマ、かなりの確率でパクられる

次回の渡欧で確保してやろう



こうなったら飲むぞ やけ酒だ
免税店で買ったワインを機内で開ける、という暴挙


ええい、もう一本!

機内に持ち込んだ酒を飲む、という行為はほとんどの航空会社で禁止されているんだけど
中華系の航空機なんて、なんでもありだ
中国国内線ではタバコを吸っているCAを見たことがある


北京で乗り継ぎ、ラウンジで久しぶりに化学調味料のたっぷり効いた飯を食う
やっぱりこれはこれで美味いのぅ

盛り付けが汚くてすみません



最後の一枚のサラミ
この葉が散る時、俺の旅も終わるのですね

いつのまにか失神し、気がつけば羽田に到着していた、というお決まりのコースでした


現場からは以上です



追記)

日本に帰り、家人に怒られながら新しいiPadを買って、起動したところLINEの履歴が全て消去されてしまいました
何人もの友達のデータを失い、呆然としています


そして、前のiPadはイタリア中をあちこち旅しているようです

旅するiPad、今日はピサの斜塔のあたりにいるようですね


いつの日か、また再会できますように!






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ひとり遣欧使節が行く8 旅メモ キャンティ→カスティリオーネ・ドルチャ

2024-07-27 15:17:00 | イタリア
クーラー無しの部屋に泊まったのは、高校生の合宿以来だろうか

朝は涼しい風がいっぱい入ってきて爽快だ



涼しいうちに仕事をせねばならぬ 今日も38℃を超える猛暑だ

郵便局で発送業務と役所で納税をそそくさと済ませ、これから先はフリーだ 

今までの行程を振り返ると、まるで観光に来ているようだけどちゃんと仕事はしていたようだ
(他人事)




キャンティ村に到着 酒徒ならば一度は訪れておきたい聖地だ



ずらりと並ぶワインたち



サラミたち



そしてハムたちよ!



ああ、どうしよう

情報量が多すぎて選べないよ



そんな酒飲みに福音のカード



いろんな地酒を試飲できる



素晴らしいシステム!



ワインだけでなく、ハムやサラミも味見して、お気に入りを見つけたら購入できるし
もちろんこのまま酔いつぶれることだってできる

このままここに泊まっていきたいところだけれど、ホテルを予約しているので今日中にローマに着かねばならぬ

せわしない旅ってやーね ←仕事だってば



シエナでひと休み

ん、なんか見たことある風景だと思ってググってみたら

ここもまた007慰め報酬のロケ地だった

ボンドがここの地下水道を走り抜けていたっけ



カスティリオーネ・ドルチャというところに公衆浴場があるというので、ひとっ風呂浴びていくとするか

なんたってあのテルマエロマエの地だからな

公衆浴場といっても、川の脇にある露天風呂だ
ワイルドな露天風呂、天然温泉かけ流し

下流へ行くほど熱くなる



効くぅううう

おかげでロングドライブの疲れはとれたが、風呂に入ったらなんだか眠くなってしまい

ローマの手前でガードレールに車をぶつけてしまった



右のドアはすり傷だらけ、左のミラーはレジ袋をかぶった哀れなフォード


ワイン飲んでハム食って風呂入ったら、そりゃ事故るわなぁ。。

まあ、2000キロも走っていたらたまにはそういうこともあるよね!

などと、悪い意味でイタリアに馴染んでいくのでありました










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ひとり遣欧使節が行く 7 旅メモ スッビアーノ

2024-07-22 19:28:00 | イタリア
キャンティへ行く前に、ちょっと寄り道だ

フィレンツェから南下すること6時間、人口6000人のスッビアーノ村に到着



1ユーロが174円の円安でも、4千円台で泊まれる貴重なホテル、チェンノ



一階に味わいのある店があるが、お目当てのレストランがあるから今夜はここでは食べない

チェックイン、部屋は2ndフロアーに案内される


イタリアの2ndフロアーは3階だ

エレベーター無し、ワイン満載のトランクを運ぶ

ヒイヒイ



階段の踊り場で、先代の主人が憐れみの眼差しでこちらを見ていた

すんません、お世話になります


えええええーーーー (宮川大輔)

まさかのエアコン無し、トイレシャワー共同

気温38℃だよ?

虚無の扇風機が首を振る



もう、こうなったら飲むっきゃねぇ!

お目当てのレストラン、Camere


こんなド田舎に、車を飛ばしてまで食べに来る価値のあるレストラン

ミシュラン常連の店がひっそりとあるのだ

日本のガイドブックには載っていないけど、ここにはぜったいに来てみたかったんだ



数十年変わらぬ風情ある佇まい



でた、お決まりの英語無しのメニュウだよ

ここまで来て皿の選択を失敗するわけにはいかない

かといって、考えずに感じる怪鳥音はミシュラン店では使えない

ようやくこれを使う時がきたようだ

Googleレンズで翻訳だ!



え〜と

すみません、「煮た肉は冬に続きました」をひとつと「残り火」を




あと、「偉大な原則」と自家製パスタをください

ワインはハウスワインで一本


バローロの赤をゴビゴビと飲んだら

もうわたしどうなってもいい、という気持ちになった

というか、煮るなり焼くなりどうにでもしやがれ、って感じだな



「残り火」は熟成が進んだ超絶美味い肉
火の通し方が絶妙で、いつまでも噛んでいたい肉



「偉大なる原則」は伝統的な製法のサラミとプロシュートだった

ああ、ワインが止まらない



女主人は英語は全く通じないけど、

さあ、どんどんお食べ、うちのパスタは世界一よ、といった (に違いない)

本当にどれもこれもが美味しくて、カリオストロの城のルパンみたいに、がっついて食べていたら

ティラミスがサービスで出てきた

紅の豚は「あばよ、また来るぜ」と言って満足して夜の町に消えていった




宿に帰り、窓を開けて寝たら、蚊に十数箇所刺されて本当に豚の顔になった






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ひとり遣欧使節が行く6 旅メモ ジェノバ→フィレンツェ

2024-07-19 17:50:00 | イタリア
ジェノバからフィレンツェへ
今日は地中海の海岸をひたすら南下していく


フィオデマルミというところで茅ヶ崎海岸のような景色を見つけ、海に飛び込みたくなった



つ、冷てぇよう 今年初の海水浴だ

いつの間にかゴリラみたいな体型になってるけど、この数年で何かあったのでしょうか

泳いだら腹が減るなー
海辺のレストランでスパゲッティでも食うか

またか、、メニュウは例によって手書きのイタリア語だ
田舎では英語が通じないし、手書きはGoogle翻訳も使えない

こういう時は考えるな、、感じるんだ、、、

目を閉じて紙の上で指を滑らせ、感じたところで秘孔を突く

アタァ!! (怪鳥音)



よっしゃ大当たり!

熱っつあつのペペロンチーノの上に、冷たいスキャンピの刺身
これは真似しよう (でも何を指したのか覚えていない阿呆)

学生街のまぜそばみたいにかっこんだら、胃の中が地中海でいっぱいになった



遠くローマまで水を運ぶ水道橋が見ながら、ふと後楽園の方の水道橋を思い出していた馬鹿がいた


ピサに寄ろうと思ってたけど、眠くなってきたのでやめた

行ったところで、どうせ斜塔が倒れないように手で支えるんでしょう
そのくだらない写真をどうするの?
くだらないブログにアップしても誰も見ないよ?

などと言い訳を考えながら、ひたすら車を走らせる


4時間後、ようやくフィレンツェ到着!
今夜の宿はここか 刑務所みたいなところだな
夜露をしのげれば、もうどこだって眠れるよ


とはいえ、晩飯は気を抜けない
なんたって、肉食の街フィレンツェだからな

お目当てのレストランZAZAは長蛇の列ができていたので、却下

行列してまで物を食べるのは、救世軍の炊き出しと崩壊直後の共産圏のパン屋だけでいい



大聖堂の前で人だかりができていた


人形劇かー、イタリアの人はこういうの好きだよね
日本ではとんとお目にかからなくなったけど、ここで浄瑠璃やったらウケるんじゃないかしら


肉を食うならここ! 
第二選択のヌッティは、イタリア在住の叔母のお勧め
ナイフがやる気を見せています



でけぇ! どーんと1.3キロあるけどペロっといけました

どうりで体型がゴリラになるわけだ



店の前にはメディチ家の屋敷跡がありました



紋章は丸薬、その昔ヤクで大儲けしたってわけだな←違う

その夜は牢獄ホテルで丸くなって寝た



翌朝、郊外の革工場を訪問

今日のお仕事なのです


ペローニ家の3代目、マルコとマウリツィオが営む革工場

フィレンツェはとにかく肉をたくさん食べるので、革製品が栄えたのですね



代々受け継がれてきた道具たちには、威厳さえ感じます



マウリツィオが職人魂を見せます


 
家人にどうぞ、とペンケースを作ってくれました

お、おでにも作ってくだせぇ!


チッ、しゃぁねぇな
お前のは14ユーロだ




革製品文房具が好きな人にとっては


2階はお宝の山です



ペローニさんの革製品って日本にもファンが多いんですよ

今後も何かとよろしくお願いしますとお別れをして、さあこれから憧れのトスカーナ地方に移動だ



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ひとり遣欧使節が行く5 フランス モナコ ジェノバ

2024-07-17 17:13:00 | イタリア
おはようございます

朝早く出発してフランス入り
今日は午前中にお仕事だ

エスプレッソの国からカフェオレの国へ
クロワッサンは地元のパティスリーパリの方が美味いなー
在日フランス人もそう言ってた



しかし乳製品となると、圧倒的な差を見せつけられる
ダノンのヨーグルト、濃くて草の香りがしてほんと最高



ちょっと寄り道してモナコへ



このカジノ、もしかして007のカジノロワイヤル?

あの映画を観たときのことは忘れない
午前中から酒を飲んで、立ち食いそば食べて、映画館に入ったら5分で寝てしまったんだ



セレブさんずらりと停泊中

俺、船舶一級免許持ってますんで、いつかはこんな高級なクルーザー、すんません恐ろしくて近づけないです

尻尾を丸めて退散、イタリアへそそくさ帰る



ベンジーナ、ピアノ! (ハイオク、満タン)
それは初めて覚えたイタリア語



ルパンの車もここでは普通に現役です



ジェノバ到着 ジェノベーゼパスタを食べにローマ法王もやってくる店
ゼッフィリーニ



なんじゃこれ、ラムネか?



水をかけるとヘビ玉みたいにムクムクと伸びます



ウエットティッシュの出来上がり
これちょっと欲しくなったけど、結局穴からシュッとするやつしか使わなくなるのことは明白だ



それにしても素敵な店だ、柱のモザイクが綺麗



イタリア人は、いちいちこういう可愛いことをする


うちの味と似てる!

昔、ばあちゃんがこの店に来た時に、厚かましくもソースの作り方を聞いたらしい
やめてくれよ恥ずかしいなぁ、と当時は思ったが、今となってはありがとう、ばあちゃん!

そんな我が家のジェノベーゼソースのコツは

*EVオリーブオイルはあまり使わない 仕上げにちょっとだけ ほとんどは太白ごま油
*チーズはペコリーノとパルメザンのミックス
*バジルは若葉の小さいものを湯通しして
*松の実は煎ってから
*塩は後入れ



モハメド・アリ



法王さん


ヘミングウェイ

いろいろな人々に愛されてきたゼッフィリーニ
次は大人数でいろんな皿を試してみたい


イタリア人は本好きなので、街中に小説の自販機があります



なので、そろそろたまってきた洗濯ついでにイタリア語で読書をしてみるか

(嘘です ブログ書いてます)

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