久しぶりに香港へ行ってみた。
沖縄から2時間ばかり。東京より近いかも。
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中国では「沖縄島」とよばれていたのか。
そのうちに「返せ」とかいうんじゃないだろうな、と到着そうそう余計な心配をしてみる。
上海蟹もアワビの粥も美味かったが、
今回のナンバーワンは臓物ライスであった。
この一品によしざる的香港ミシュラン3つ星を与えたい。
飯の上に牛や豚の臓物がごちゃごちゃとぶちまけられている。アキレス腱やハチノスも見える。
食べ進むうちに肉と飯の間からシャキシャキとした青梗菜が顔を出す。
健康にもよさそうだ。
ほのかに八重山そばにふりかける胡椒、ピパーチの香りがして、沖縄は東南アジアとつながっているのだなぁと改めて確認。
特筆すべきは肉の歯応えだ。
しっかり煮込まれつつもシコシコとしていて、それぞれ個性のある味や香りが楽しめる。
日本では肉をとろとろになるまで煮込んでしまい、それを売りにしている店も多いが、肉の持つ本来の旨味を味わう為には「硬い」と「軟らかい」の間にあるぎりぎりの線を見極めなくてはならぬ。肉の扱いを知らねばならぬ。
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って大衆食堂の脂まみれのテーブルで海原雄山でもあるまい。
臓物をつまみにビールと紹興酒をがぶがぶ呑んでいると、枯れた身体に急激なスタミナが入ってきたせいか、天井がぐるんぐるんまわりだした。
酔いを醒まそうと、街をぶらつきながらチープな土産物を物色するも、不思議な日本語にノックアウト。
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セケス&太郎にがつんとやられてホテルで寝込む。
日本人観光客を狙うのであれば、もうすこし日語のお勉強をしてほしい。
いやいや、わざとやっているのかもしれない。
職場と家庭の話題づくりにこういった小ネタはちょうどいいもんな。
よくないか。
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