帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

エコノミストと赤福と

2008-01-31 16:55:08 | 本土出張

長い出張から戻りました。
暖かい沖縄を期待していたのですが、残念ながらドンヨリとした曇天が続いています。

さて、皆様はジ・エコノミストという英国の雑誌をご存知でしょうか。
特徴を端的に言うと、

(1) 国際経済、政治、文化、思想、科学まで、あらゆる分野をカバー

(2) 自らの立場と主張をきちんと分析し、提示してくれる

(3) 自らの主張に誤りがあった時には、それをきちんと認める

(4) それぞれの記事が簡潔・明瞭で、かつ洞察が深い。

といったところです。

ビル・ゲイツに「私は新聞は読まない。The Economistだけだ」
といわせしめるこの雑誌はじつはただの経済誌ではありません。
文化・宗教、最近は特に科学に力を入れていて、
「オーロラのエネルギーでCO2を宇宙にふきとばそう」
なんていう仰天記事もありやす。
もちろん、トンデモ本のようなオカルトな内容ではありません。

雑誌がどんどん廃刊になっていく昨今ですが、筆力ある編集者が深い洞察力でものを書くと、こうも面白くなるのかと、ちょっと驚きです。
英国ですから、ユーモアたっぷりのコラムもたのしめます。
狂牛病で日本がパニクッていた頃はこんな記事で笑い飛ばしておりました。

確か狂牛病だか口蹄疫だかがヨーロッパで流行ってパニックになり、いまの日本の狂牛病騒ぎみたいなヒステリーが起きていたとき「狂牛病なんかよりはるかに恐ろしい、致死率 100 パーセントのおそるべき症状が発見された。 生命という恐ろしい病気があって、これに罹患すると人に限らずあらゆる有機物すべてはやがて死を迎え、そこから逃れるすべはないことが判明したのである!」(だから十年に全国で一人出るか二人出るかなんていうどうでもいいものに大騒ぎしなさんな)

先進国サミットなんてものは記事になりません。そんなものは低俗なマスコミにまかせておけばいいのです。
もちろん、食品の賞味期限偽装なども決して記事にならない。
だってあれはデンマーク法からきたもので、フランスやイギリスなどEU各国はけっこう反対しているんだよ。
賞味期限つって、ビンテージワインや熟成チーズはどうなるの?ってなもんだよな。
腐りかけの肉が一番美味なのさ、ってな大人な国は腹をこわした消費者にこう言うのです。

「自分の舌を鍛えましょう。腐ったものを食べたあなたが悪いのです」

ごもっとも。

でもね、中国食品、、これは別ものですな。微量な農薬は無味無臭だから。

昨日、赤福の営業停止が解除になりましたが、餃子の農薬混入と、誰ひとりとして被害者がいなかった赤福の製造日偽装が同列に語られてはなりません。
こないだまで「もったいない」を国是にしましょうなんて言ってたマスコミに、舌の根も乾かぬうちに袋叩きにされた白い恋人や赤福はほんとにおかわいそうだよ。

そもそも夏のキオスクで何日も常温で売られている餅をだよ、お客の側がなんの保存薬が入っているかわからないけどそれでもリスクを張って買おうってんだから、一日や二日前のアンコを混ぜたってそんなのほっとけっての。

クスリのリスクだよな。

なら、江戸時代の創業以来つぎ足した自慢の鰻のタレはどうなるんだ、ってなもんでね、いい大人が食い物のことでケンケンしなさんなっての。

飲み屋で出るレバ刺しだって保健所や厚生省も決してOKは出していないそうだけど、おいしいからいいじゃないか。

・・・あぁ、今日は泡盛5杯目でなんだかわけがわからなくなってきました。

だから結論。

いい大人はさ、自己責任でいきましょう。




(創業以来初めての正月休み中の伊勢赤福にて)

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大阪ストラット

2008-01-18 22:22:51 | 本土出張

釣り糸たれてぼーっとした後、今度は馬力をつけるべく千日前へ。

ホルモン屋、多いねぇ。

アニメキャラのような名前のお肉をたらふくいただきました。

「闇ハラミ」と「メガネ」が僕のお気に入り。

ほかにも変なチカラがつきそうなお肉がいっぱいです。

ブモー!


 

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自分さがし

2008-01-12 08:37:15 | 本土出張

日経株価が大暴落しているさなか、
学生の就職率が8割を超えたとのこと。
まずは目出度い。

先日、就活中の若者に相談されたのだが、どの会社を選べばいいのかなんて、おじさんにも正直わからない。(わからないからこの一週間、株価ボードをみては青ざめている)
今絶好調の業界が、10年するとメタメタなんてことはよくある話だ。

まあ、その若者がタイの安宿あたりにうじゃうじゃいる「自分探し」とかいってるタイプのやつだったので、「中小企業にはいるのがいいんじゃね」といっておいた。
営業から接客、経理など、なんでもやらされるから、何かあったときに生きていけるスキルは大企業に入るより確実にあがる。
何かある確率が中小企業のほうが多いのがくせものだが。

俺も若いころあちこち探し回ったクチだから言うが、自分探しっていったって、そもそも自分なんてものはタイやベトナムには決して落ちてはいない。

サッカーの、だれだっけ、2ちゃんのひろゆきみたいな顔した、あぁ中田だ。
金にものをいわせて世界中を探しまくった彼をしても結局みつけられなかったところをみると、どうやらヨーロッパにもアフリカにもなさそうだ。

自分はどこにあるのか。

テレビでやってる世界職人コンクールの若者たちの輝きをみて気づいたのだが、自分というものはもしかしたら仕事でつくられるものなのかもしれない。

お鳥目をこつこつ頂きながら叱られ、削られして、棘や角がなくなってきたところでようやくみえてくるものなのかもしれない。

若いうちに自分に合う仕事なんてものを探したって自分というものがわからないのだから、どだいみつかるわけがない。
あきらめて働こう、景気がよくなってきた(かのようにみえる)今のうちに。
自分≒個性というなんだかわけのわからないものをやたら尊重した教育が行われるようになってから、若年層の鬱病が増えてきたらしいので、余計なことを考えないで、手を動かしたほうがいいってことだ。

って誰に言っているのだろうか。

とかなんとかテレビをみながら妄想しつつ鍋をつくっていた。せっかく利尻昆布で出汁をとったのに出来上がったのはなぜかスープカレーだった。

あぁ、また。くだらないことを。

気分転換に・・・・そうだ、大阪へ行こう。
自分無くしの旅に出よう。

というわけで、道頓堀に到着。
(もう沖縄に帰ってきてますが)




 

コメント (6)

うぱー

2008-01-11 19:35:29 | 沖縄ねた

イチローかとおもったぞ。

1万8000年前に散髪屋は無いと思うが。

原人といえば「ウパー」だろ、普通。

(あれは思えば味わい深い映画であった)



 

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紫男

2008-01-11 19:28:48 | ノンジャンル
かような看板が年初から近所のあちこちにたてられている。
何だろう?

情報求む。


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