咽の渇きで夜中に眼が覚め、よろよろと冷蔵庫をあけるが、豆腐と桃と木酢液しか入っていない。
なぜか豆腐を手にしてしばらくぼーっと眺めていた。 熱のせいだろうか。
はっと我に返り、頭をフリフリしながら桃をしゃぶる。
こういうときに木酢液は危険なので、ばあちゃんには悪いがそろそろ処分せねば。
PCを開き、適当に「お気に入り」をクリックすると、とろけた脳にラムズフェルドが侵入してきた。
よくみると、表情になかなか味がある爺様だな。
大好きなファインマン教授もこういう種類の枯れた味わいだ。
俺も20年後はこんないい面がまえの爺様になりてぇな。
メンズエステ? 男のフェイシャル?
馬鹿いってんじゃないよ。
男の生き様は皺の数でわかるんだよ!
・・って真夜中にプーチンみたいな顔して桃を舐めながら何を言ってんだ、俺は。
熱だ。すべては熱のせいだ。
はよ眠らな。。
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