帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

住む世界が違うんだよ

2021-01-03 14:11:00 | ノンジャンル
小学生の娘の冬休みの宿題に「我が家のお雑煮紹介」という課題があり、料理を教えるいい機会なので一緒に作った。

鰹だしの引き方や具材の縁起の説明を交え、和やかな時間をすごした。

作り終えた頃、ちょうどNHKで京都の料亭のお雑煮の作り方をやっていたので、二人で観た。

料亭の主人が、白味噌のことを西京味噌と言うのはいいかげんやめてくれ、と東京に対する敵愾心を顕に訴えていた。

明治になって都が東に遷ったことから西京という言葉ができたわけで、それを味噌の名称に使われるのは京都人のプライドが許さないのだそうだ。


京都人の物言いってなんかちょっと・・・苦手です

出汁をひく場面では、片手の雪平鍋に幅広の(Ipadくらい幅広の!)昆布を10枚くらい次々と重ね入れ、鰹節を山盛りのかき氷みたいにぶち込んでいて驚かされた。

我が家のは名刺くらいの昆布が2枚なので、横の娘が「うちのとぜんぜん違うじゃん!」と言い出した。

京都の料亭というわれわれとは別の世界のお話だから、と説明したが、娘の顔は不信感でいっぱいだった。

余計なものを観せてしまった。



銀行で働いている姪から電話があり、今年からバンコク駐在になるとのこと。

二人の幼い息子を連れて行くことを思うと憂鬱だ、と言っているので、日系企業駐在員の破格な厚遇を教えてあげた。

日本の職場にバレないように秘密結社を作ってこそこそやっているのは知っている。

プール付き、メイド付きの高級マンションや運転手付きの社用車、ゴルフ三昧、残業なし。

タイの富裕層の数はすでに日本を超えている。

勢いのある国での数年間を子供に経験させるのは悪くないし、新たな人脈を構築するのに良いチャンスだ。
インプラントやレーシックが安くできるぞ、男女産み分けが高級ホテルみたいな病院でできるぞ、などとあれこれ言うと、キャリア志向の姪の声のトーンが少し明るくなった。


一方、うちの上の娘ときたら将来やりたい事も特にない様子で、昨日も今日も一日中、韓国ドラマを呆け顔で観ているが、この子は父親がアレだから仕方がないか。

子は親の鏡というからね。

俺も一緒に観ようかな。冷蔵庫のビール取ってくるからちょっと止めといて。






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