月に一度、男3人で飲み会をしている。
ひとりは沖縄北部から、も一人は中部、俺は南部からそれぞれコザに集結する。
各人の職業はばらばらで、会話のネタも経済展望で「フムフム、なるほど。」と膝を打ったかとおもうと、次の瞬間にはエロ話で「げへへ・・」というように、まったく脈絡がないのがいい。
いつもビール→泡盛→モルトウイスキー→再ビール→バーボンとチャンポンの極みである。
だいたいは俺が正気をなくして飲み屋のおねえちゃんにからんで嫌われるか、いつのまにか失神するかして会は終了するのだが、今回はいい塩梅でハネることができた。
と思ったら、帰りにアパートの階段で思いっきりコケて頭にタンコブができた。
タンコブをつくるなんて、何十年ぶりだろうか。
先日、岡星の息子が那覇空港でコケて皆をあわてさせたが、気丈にも救急車の中で隊員にギャグをとばしたそうな。
ウチの娘も滑り台から転落し、大出血したが病院でゲラゲラ笑ってすませた。
子供は意外とタフないきものである。
というか柔らかくできているので、しなやかに衝撃を吸収するのだ。
まるで武道の達人のようではないか。
鍼を打っていたころ驚いたのだが、相撲の力士はああみえて実はとっても筋肉が柔らかいのだ。
その昔、合コンで「自分は芸能人で誰に似ているか」ネタで盛り上がったことがある。
若き日の岡星が柳葉敏郎とか言われて喜んでいる。
盟友Gは吉田栄作といわれて耳を赤くしている。
そして俺の順番になったとき(ドキドキ)、向かいの女がいった。
「う~ん・・・・岩かなぁ」
「え? 岩?!・・・それって誰よ?」
「ううん、ちがうの、うちの近所の岩に似てるの」
言葉もでない。もはや人ではないし。ミネラルだし。
だから、筋肉の固い俺は、身体の柔らかいひとをみるとちょっと萌えるのだ。
↓正しいコケかた↓
気温はさほどでもないが、日差しが殺人的。
外の風景が真っ白だ。
これから始まる長い夏を思うと少々気が滅入るのは年をとったせいだろうか。
押入れからビニールプールを引っ張り出し、ちょろちょろ水を張っている間に、飯を食いにいくが、外に出たとたんアスファルトの照り返しがブワーっと襲いかかってきて、しばらく何をしに外出したのか忘れてしまった。
そうそう、冷麺を食べに出たのだ。
歩道の日陰の部分をたどりつつ、たどり着いた焼肉屋の昼下がり。
クーラー全開の店内で食べる冷麺は非常にイケル。
イケてないのは、金属の箸だ。
たこ焼きを箸で食べても美味くないように、味噌汁をスプーンですすっても味気ないように、金属の箸は食欲が少し萎える。
でもカップラーメンはプラスチックのフォークがいい。
こないだ豆腐を木の匙ですくって食べてみたが、とてもうまかったな。
昔のカレー屋はスプーンをコップの水に漬けて出したが、なんでだろ。
箸に負け、家に帰り、そんなくだらないことを考えつつプールにつかるが、実はすでに水が温かくなってしまっている。
太陽の暴力に抗う気力のない俺はただひたすらに、ぬくい湯の中で食べ残しのラーメンのようにふやけている。
人生も折り返し地点を過ぎているのに、行水しながら額に汗をかいている俺は、あれかな~、やっぱ馬鹿なのかな。
東京の元同僚が沖縄に遊びにきているが、スマン、今日は観光案内できそうにない。
ちょいと大阪に行って来た。
あいかわらずなんもかんもが過剰な街だ。
おばはんのファッションはレースのカーテンのようなものでできている。
おねえちゃんはまつげの長さも、アイラインの濃さも、ホットパンツの短さもどれも過剰である。そして豹柄の服がいかにも多い。
大阪男はぶっといネックレスがよく似合う。
商店街はドンキのように、品揃えが豊富で混沌としているのだが、そんな店先で
「ウチぃ、どれにするか迷ってしまうねん」
「なんでも買うたるさけ、早よしぃや」
などというオッサンとギャル系のカップルの会話を聞くと、「ああ、大阪に来たなぁ」としみじみ実感する。
食べ物も過剰なほどに美味しい。
来阪するときは必ず、
・なんば地下街の「ヨネヤ」の串かつ(ソース二度漬け禁止)
・「せんば自由軒」のカレー(生卵をのせてぐちゃぐちゃにするやつ)
に寄るのだが、今回はいっちょう新規開拓で食い倒れてみたい。
まずはキタの居酒屋で「とうもろこしの刺身」。
とうもろこしのしゃきしゃきした歯応えは、北海道に住んでいたころ裏の畑で盗んで食べたそれを思い出す。
圧倒的な甘みの津波が押し寄せてきて、しばし呆然となる。
そして我を忘れてむしゃぶりつく。
お次は御堂筋の割烹で「ノドグロ」の塩焼き。
「ノドグロ」は日本海の魚だが、関西でこんなにも人気とは知らなんだ。身離れの良い肉に、ジューシーで上品な脂がタップリとのっている。
俺様的お魚ナンバーワンの「きんきの干物」と甲乙つけがたい。
10数年前、岡星と佐渡島へツーリングに行ったとき、フェリーの食堂で食べた「ハチメ」という魚に味が似ている。
俺はいろんな誘惑に弱いが、味の記憶だけは強いのだ。
その後、ミナミにて台湾の鼎泰豊(ディンタイフォン)より美味しいと評判の小龍包や、コラーゲンでトロトロになった絶品の鶏そば、ソースと青ノリをかけないで食す「大人のたこ焼き」など、あたりかまわず喰いちらかす。
で、場所を移動して鶴橋へ行く。電車の扉が開いた瞬間、焼肉の甘い香りが車内に入ってくる。
神戸牛と山形牛の味比べをするために、2店の焼き肉屋をはしごしてマッコリを呑んでマッタリとする。
呑んで・喰って・吐いて・ぶっ倒れ~という、なんともクレイジーな夜になった。
う~ん、書いてて気持ち悪くなってきたな。
お土産は定番の「鯖寿司」。
心斎橋大丸の裏手、150年以上続く老舗の寿司屋「福寿司」で決まり。
市井のバッテラとは比べようもないほどに身の厚さが過剰だ。
口の中が幸せでいっぱいになること請け合いですので、皆様も大阪へ行かれる際には是非おもとめくださいな。
一本3800円はちょいと痛いが、その価値は必ずありますよ!
近所のばか犬がここんとこ数日わめきつづけている。
「キャィ~ン」なんてかわいいものではなく、
「ぎゃん!ぎゃん!」と昼夜の区別なく、狂ったようにないている。
うちの家族内でもさまざまな憶測をよんでいる。
① 娘説 「ちいさい犬がね、おうちにいれて!っていってるんじゃない?」
② じいちゃん説 「んにゃ、んにゃ、これは柴犬の声だ。たぶん外で綱がからまってるんだ」
③ 家内説 「え~、きっとプードルだよ」
狂ったような犬の声で柴犬やプードルを判別するのもどうかと思うが、
病んでいる俺は「いやあれは犬ではなく、実は虐待をうけている子供の叫び声で、青アザだらけの3歳児がベランダで・・・」などと黒い妄想をして全員から無視される。
さて、6月8日はいよいよ沖縄県議員選挙の投票日。
よって、例の選挙カーの出動がピークだ。
朝もはよからウチの前で「見せます!やります!やり遂げます!」と大音響の連呼。
何を見せ、何をやってくれるのかをちっとも言ってくれないところをみると(聞くと)、マニュフェストなんてものは、県政にとってはどうでもいいことらしい。
これにバカ犬が応じて吠えまくる。
「見せます!」
「ギャン!」
「やります!」
「ギャン!」
「やりとげます!」
「ギャン、ギャン、ギャン!!」
うあぁぁぁぁぁぁぁ。ぶもぉぉぉぉぉぉぉ。
朝に弱い俺は、頭からフトンをかぶって、嵐がはやく過ぎ去ってくれること願うばかりだ。
ならば早寝早起きすればいいのか?
それができないんだよ。
この季節は暗くなると、盛ったオス猫が窓の外を徘徊しながら
「ビャオ~ン、ビャオ~ン」と悩ましい声で鳴くのだ。
オス猫が鳴くと、それにつられたメス猫が「ミョウ~ン」と答え、しばらくすると2匹がもつれあいながら「ウギャギャギャ!」となる。
ウチの近所のオス猫は不幸なことにあまりモテないらしく、しばしばメスに「プシュー!」と威嚇され、すごすごとふりだしに戻っていく。
そして当然のことながら、この騒動に犬の「ギャン!」も黙ってはいない。
「プシュー」⇔「ギャン」を行ったりきたり。
もう、そっちがその気なら、俺はビールをプシュッと開けて泡盛ロックの氷をギャンギャンいわせちゃうぞぅ。
はい、すいません。もうすでに酔ってます。
それでもまあなんやかんやで真夜中ともなると、ようやくウチの近所も平静さを取り戻してくれる。
ヤモリが小さく「ククッ」と鳴く。
やれやれ、と寝酒にウイスキーなどをたしなんでいると、こんどは突然、隣室の娘が寝言で叫び声をあげる。
今夜は「不味くて食べられないよ!」と大声で言った。
その隣で寝ている家内も寝言で「ちゃんと運んでください!」と叫び返し、寝室が昼どきの中華料理屋と化していく。
動物園だ。もはや街も家もズーラシアだ。そして俺はよしざるだぁ。
もうなんだかわけがわからない。
こうして今夜もしかたなく睡眠薬を齧ることになる。
酒と眠剤・・・・良くないね。わかってる。
あと2日で嵐は去るから、日曜の夜になったら選挙速報を観ながら宴会だろ。
(なにもわかっていない)
築地で旨い寿司でも・・と訪れたが、なんと月に2度の休市日。
がら~んとして、誰もいない。
ショック。
ならば場外のカフェでランチでも、とメニュウをみると沖縄そばの値段がえらいことになっておる。
なんだ? とうとうインフレか?
ダブルショック。
コザ農連市場なら10杯は食べられるぞ。
恐るべき東京価格。
すっとんで沖縄に帰る。
やっぱりホッとするなぁ。。
ってのもつかの間、沖縄は今、県議員選挙の真っ只中。
選挙カーがひきもきらない。
うるさい。昼まで寝たい日もあるのだが、けっして許してはくれない。
例年は基地問題をテーマにしているのだが、今年は老人医療制度関係の連呼が多いようだ。
いやいやそんなことより。
東京の沖縄そばにビックリしている間に、阪大の荒田名誉教授がとうとう常温核融合の公開実験に成功したそうじゃないか!
NHK・日経・毎日・朝日など各社が取材しにきたのに全く報道されないのはなぜだ。
これで石油問題も地球温暖化もみんなカタがつくではないか。
そうすっとドバイが廃墟になる公算が大だし、巨大なオイルマネーの還流がストップする影響を考えると、やはりなかったことにされているのだろうか。
う~む、トリプルショック。
本土のI先生・S先生! やっぱりこの世の全ては仮説だったようです是!