次女が櫻井さんという家紋を描く職人さんに食らいついていた
うわぁ、、、細かい筆使い
はいよっ、記念に持っていきな
揚羽蝶の家紋 平家ですね素敵です
私は山田さんという手描き友禅の職人さんの手拭いを購入してご満悦
だって蛸と金魚が一緒に風呂入ってんだよ
おたまじゃくしの三助が猫の背中流してるし
ヘディー・ラマー
ラマーはスクリーン史上最も美しい映画女優のひとりといわれ、その評価はオードリー・ヘップバーンやグレースケリーよりも上です。 ってそんなことよしざるはまったく知らなかったし興味もなかったです。
ーーーーこのひとのことを軍事専門誌で見るまではね!
なんでも、ラマーはオーストリア出身のユダヤ人で、憎っくきドイツの潜水艦をより確実に仕留めるための無線技術で特許をとっていたんだとか。
でも当時の軍事関係者(アメリカ国防総省)にはあまりにも難解な理論だったため理解されず、放置されていたものが今世紀になってエレクトロニクス技術が発達してからようやく脚光をあびはじめたんですと。
雑音に強く、盗聴を防ぐ画期的なラマーの理論は、現在の無線LANや携帯電話の技術に応用されているんですって。
「女優なんて、わたし何も知らないのって顔をして、じっと立っていれば綺麗にみえるのよ」などと言って、本名で特許をとったもんだから誰にも気付かれなかったというのも実にクールだけど、でも、本当にこのひとの一番すごいところはスクリーン史上はじめて全裸をさらした女優、すなわち史上初のAV女優であるということなんだな。
ラマーの当時の旦那(大富豪)が青ざめてフィルムを買い占めたけど、かえって噂に火がついてフィルムの価格が暴騰しちゃったり、自分のことを「私はまぁ、あれね、色情狂」と言ってのけたり、後に6回にわたって結婚と離婚をくりかえしたり。
魔性の女であり偉大な発明家、ヘディー・ラマー。
か・・・かっけーー!!
誰かラマーの半生を映画化しておくれ。
あと、あれな、やっぱユダヤ人はなんというか、スゴイな。
スゴイユダヤ人(ノーベル賞受賞者とか)が多いのにはじつは理由がありまして、それは家庭内での会話や宗教観があーだーこーだあって、それが奇しくもラマーと同様に女子の偉大な発明になるのかもしれないSTAP細胞の件とリンクするのですが、よしざるは先程からやっている記者会見での「小保方様がカメラのシャッター音で蜂の巣状態」が痛々しくて見てらんないの。
でも歴史はしっかり見ておかなくてはいけないと思うので、今回はこのへんでごきげんよう左様なら。
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バンクーバー冬季五輪が開幕しました。
フィギュアも美しいけれど、野郎にとっては大回転やスピードスケートやリュージュが見どころです。命を賭した競技にゾクゾクします。
大回転といえば1956年に日本初の銀メダリストになった猪谷千春が、現在あのAIU保険の名誉会長をしているという事はあまり知られていません。
なんでもその昔、AIUの社長が若き猪谷のスキーの才能に目をつけて「お前は日本にいては育たない。金をだすからアメリカに来い」と米国に留学させたのがきっかけだったとか。
ここんところ世間はスノボの国母選手の服装がだらしないとか、「日本男児は紳士たれ」だのと、ちっちゃくて気持ちの悪いことでかまびすしいですが、戦後間もない頃にホイホイと異人さんについていっちゃった猪谷千春こそが破格なスケールの日本男児ですよね。
そもそも日本人は武士とか竜馬のような野心家だったことはあれど、紳士になったことなど一度もないってんですよ。
ゼントルメ~ンはあちらの文化ですから。
で、気になって調べてたらね、千春の父親の猪谷六合雄(いがや くにお)のことを知っちゃったんですよ。
父親がこれまた千春の数万倍すごい日本男児らしいんです。
この人知ってました? 俺は全く知りませんでした。
なのでアマゾンで伝記の古本をとりよせて読んでみました。
カスタマーレビューもないような絶版でしたが・・・
すげぇ!
全編これ、くっは~!の連続です。
日本男児っていうより、この人は最強の生物だ。
なにしろ戦前、戦中、戦後とやりたい放題の人生。
ちょっとだけダイジェストしてみると、
・山の旅館でひっそりと暮らしていたが中学を中退して陸軍も除隊
・旅館は手作りながら完成度が高く、志賀直哉に惚れこまれて山小屋をオーダーされる
・突然樺太へ移住し、スキーで全島走破
・でも気が変わってジャワ島に移住。生活用具は手作り
・またまた気が変わって、スキーをやるために国後島へ移住。
・奥さんにスキーを教えるためにゲレンデを手作り
・奥さん、日本初の女性ジャンパーになる
・ついでにスキー学校も作ってしまえ
・息子の千春が銀メダル
もうね、この人ったら除隊しているとはいえ、日本軍がアッツ島で玉砕している最中に、北海道に自分でゲレンデを作ってスキー三昧やってんですから。
浮世ばなれしてるんでげスよ。
まるで浮浪の旦那みたいじゃないですか。
六合雄曰く「貧乏を恐れない」し「金のために労働はしない」ので「いきたいところへ行き、やりたいことができる」と。
生活に必要な道具(靴下でさえ)も、家も、趣味のスキーも全部自分で作れる男って・・そりゃ最強です!
これからの日本男児は六合雄を目指さねば。
さすればデフレもインフレも、何それ?ってな感じかな。
で、このひとは70歳こえてから初めて自動車免許を取り、ワーゲンのバンをキャンピングカーに改造して日本全国を放浪するんです。
途中で大事故を起こして腸に穴があいたりもしますが全然へっちゃらで、
95歳に大往生するまで、ずーっと旅にして旅を栖としてんですよ。
この本で俺は理想的な人生のおくりかたというものの一例を見ました。
若者は生きる力をつけて、たとえ無職だろうが粛々と生活していけばよろしいんです。
どうしてもダメなひとは生活補助に頼る。
そして今後増えるであろう、自分の資産で生活できる勝ち組の老人たちは生活補助の原資となる年金を放棄して旅に出なされ。(そんときゃぜひ沖縄へ)
そして見聞きしたことをもって後進を育てなされ。
著者の高田弘が六合雄のひととなりについてヘルマン・ヘッセの「クヌルプ」を引用しています。
一生放浪しつづけたクヌルプが雪山で孤独に死ぬ間際に神と対話し、何の役にも立てなく遊び呆けていた人生を懺悔しますが、神はいいました。
「それでいいのだ。家庭に安住している人々に、自由な生活に対する憧れをかきたてる役割をお前に与えたのだから」と。
六合雄は、人生の金メダリストです。
猪谷六合雄 1958年