ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

錆びる

2013-07-15 12:22:29 | 日記・エッセイ・コラム

深夜放送から流れてくる懐かしの調べ。
 「シクラメンの香り」
かつては私の十八番
(おはこ)
宴会やカラオケの席で随分歌ったものである。

ところが
ラジオに合せて歌ってみると息がつづかない。
特に高音部は錆びついてしまって
とても歌にならない。

いっときは
地元コーラスの花形だったのに
今は芒の原を吹き抜ける空っ風のように
 ぱさぱさ ひーひー。

活性肥大の法則・・・・
筋肉も大脳も声帯も使わなければ
委縮してしまう。
まわりの老若男女を心酔させた美声は
いつの間にか しゃがれ声。
これじゃァ浪花節でも習おうか・・・・

人との出会いも然り。
ことに異性に関しては
「ときめき心」が健在であるにもかかわらず
なんとなく億劫で その先の一歩が踏み出せない。

花火のように闇に散る数多の歓喜。
・・・・・・・こうして人は枯れていくのか。

 海の日や海に生かされ海に殺され


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2 コメント

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ベンベさん。男性は枯れることへの抵抗が大きいよ... (美月)
2013-07-17 09:06:25
ベンベさん。男性は枯れることへの抵抗が大きいようですね。女性は、衰えるのはイヤですが、枯れることへの抵抗は、あまりないように感じます。ある皇族の女性の歌に「母はすがやかに老いたまいけり」があると聞きました。将来は、そのような老婦人になれたらなと思います。
返信する
美月さん。 (ベンベエ)
2013-07-17 11:28:18
美月さん。
そうですね。「枯淡」という言葉があるように、美しく枯れたいものです。
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