ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

夏である

2014-06-30 14:17:49 | 日記・エッセイ・コラム

今日は月曜休館日。
日光翆園にて中華ランチを摂る。

霧降と言われるだけあって
にび色の雲が重く垂れて霧雨状態。
街中にはちらほらと人影もまばらで
世界遺産の日光は静かにもやっている。

姫ロクサーヌがいよいよ呆けてきた。
アー、アー、アー、一日中泣き喚いている。
ときには悲しく
ときにはヒステリックに。

もう19歳になるので覚悟はしているが
自分で自分をコントロールできないまま
極端に呆けてしまうのは何んとも憐れである。
しかも傍にいて何もしてやれないもどかしさ。

天王祭の準備がはじまった。
このおはやしの音に誘われて
本格的な夏がやってくる。

一年の速いこと早いこと。

    稲光少女に潜む夜叉の影


あぢさゐ

2014-06-25 19:48:33 | 日記・エッセイ・コラム

雷鳴がとどろき
空が大地が風が雨が猛り狂っている。
-------まるで天地創造のように。

方舟に乗り遅れたひとたちが
ふるさとごと海神に呑み込まれる。

これほどの怒りをかうなんて 
人間はそんなに罪深いものなのだろうか。
あまりにも無惨すぎる。

ガラス瓶に庭のあぢさゐを一枝挿す。
城が崎という銘のあぢさゐで
夢見るような青紫がうつくしい。
もう一種クレナイというのが門の陰で咲いているが
これも亦珍しくうつくしい。

これらの花にかぎっては
現代用語であじさいと書くよりも
旧仮名遣いのほうが
この花の持つ優雅な雰囲気に相応しく思う。

     峰雲やまだ飛んでゐる日の丸機


雅(みやび)な味

2014-06-19 16:34:23 | 日記・エッセイ・コラム

アラメ・メカブ・ジンバ等の海藻が
日本海から届く。

一年分の量なので
小分けにして冷凍庫へ保管。
荷の中に干し柿が入っていたので早速戴く。
果肉がしっかり残っていて美味しい。

山陰から送られてくるものはどれも美味しい。
京都の食文化に影響受けているので
味付けが繊細ながら奥深い。

フキを煮ても筍を煮ても
はじめは薄味で物足りなく思うが
食べ終わるころには一品としてしっかり味覚に残る。

中学生の頃京都の板前になりたいと思った。
東京や大阪を飛び越えて何故か京都・・・

実行には移せなかったが
少年ぼくの感性もなかなかのものであった。

    凛として生きるは難し立葵


虹のかけら

2014-06-06 11:56:24 | 日記・エッセイ・コラム

最近ステキな歌に巡り合った。

NHK FM放送深夜3時に流れてくるのを
毎晩楽しみにしている。

夏川りみが歌う 
財津和夫作詞作曲の「虹のかけら」。

 ♪あの日 あなたがくれた 虹のかけらが 
  今も私の歩く明日の道を照らしてくれます・・・・
  人は争うけれど 何故か夢分けあう 
  それを愛と呼ぶなら 
  あの日落ちた涙は輝く♪

詞もメロディーも素晴らしい。
そこに夏川りみの透明感のある歌声。
ひさしぶりに名曲に出会えた。
何度でも繰り返し聴いていたいと思う。

「シクラメンの香り」以来の出会いかも。

 

     ずぶ濡れてなほ荒梅雨にむつむ神


つながる

2014-06-03 17:14:14 | 日記・エッセイ・コラム

チャイルド・スポンサー・シップを通して
エルサルバドルの少年のスポンサーになっている。

月額4500円の支援。
貨幣価値が違うのでこのような僅かな金額でも
12歳の少年にとっては大きな支えとなる。

国家間の支援や援助には
必ず国益が優先されてなかなか効率よく
運ばないことが多いが
個人レベルでの関係は純粋に
善意の奉仕である。

一人の支援は些細なものだが
塵も積もればの譬えもある。

サッカーと算数が好きだと
写真と手紙が送られてきたが
なかなか利発そうな少年である。

     あ、ホタル 車を停めて灯を消して