ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

お上がりなさい

2012-03-30 23:29:33 | 日記・エッセイ・コラム

お見舞いにS市の知人宅を訪ねる。
交通事故に遭ったが順調に回復し
数日前に退院していた。

彼女の3歳ぐらいのお孫さんが
玄関から顔を出して
「お上がりなさい」 と
初対面のぼくを招き入れる。
かわいい!
黒い瞳がなんともうつくしい!

最近はやりのキッズ・ダンス。
小さいこどもたちが歌ったり 踊ったり
どの子もみんなかわいい。
質問にもちゃんと受け答えして
4、50年前の子どもたちとは比べものにならない。
ふしぎな現象だ。

4月6日 栃木県庁のロビーで
小さなコンサートがある。
そこでぼくの『雲』が演奏される。
第17回日本歌曲コンクールで
入賞された市川恵美さんのソプラノ。
残念ながら当日は出かけられないので
友人に行ってもらうことにした。


中立

2012-03-27 17:15:59 | 日記・エッセイ・コラム

日中の春めいた陽気に反して
夜がさむい。
足の甲を湯たんぽで低温やけど。
痛くも痒くもないが皮膚が黒色に変化。
なんとも鈍感なことで・・・・・

月曜休館日。
隣りのN市へカレーの食材を買いに。
いつも見ている男体山だが
澄みわたる青空に今日はひときわうつくしい。
自慢のポークカレーは
学芸員や経理士さんが来るのでご馳走してやろう。

Y市の市長選の状況が
両陣営からちくいち耳に入ってくる。
どちらにも親しい友人が係わっているので
わたしの立場は中立。
しかも今はもうY市の市民ではないので・・・・

4月1日告示。4月8日投票。
しばらくは騒がしい。

かつては政治に熱くなり
激論の末、大切な友人を失ったり
新たな友人を得たり
離合集散の繰りかえし。
ほんに、若いとはなかなか愉快でもあった。

 春さむし蕎麦より蕎麦湯ありがたく


真鱈のムニエル

2012-03-26 13:14:50 | 日記・エッセイ・コラム

大震災復興の遅れを象徴するかのように
なかなか春にならない。
今朝がたは猫たちの水が凍った。
日本海側では今でも雪がふり
その上余震が頻繁に起きていて
いつまでもひとのこころを不安にさせている。

それでもなお、もうすこし我慢すれば
梅も 桜も 椿も 咲く。
春らんまんはすぐそこに・・・・

暖かく、明るく、賑やかになれば
ひとのこころも楽しくなる。
ひとは花が好き。
花のない季節は寂しく不安で仕方ないのだ。

もうすぐ花につつまれる。
馥郁とそこでひとは蝶になる。

真鱈の新鮮なのが入ったのでムニエルをつくる。
付け合わせはレンコンのソティー。
シンプルだがこれがまあ!
見事に 昨夜のアラ・カルト。
ローズマリーさえ添えられたら評価は三ツ星。


遠い夏

2012-03-25 19:17:44 | 日記・エッセイ・コラム

草野心平と立原道造らの青春詩を
同時に読みかえしてみたが
もはや20歳代のめくるめく感動の日々は
戻ってはこない。

想い出だけは残っていても
遥か銀河のかなたの星雲のように朧なもの。
心平さんや道造さんに
共振するほどの感性はもう薄れてしまい
・・・・・・寂しい現実である。

その代わりと言ってはなんだが
季節の移ろいや草花の色には鋭敏に感応する。
若いころは気にもとめなかった風の音や
雨の音 虫の声 朝の光 夕べの星明かりに
いとおしさを覚える。
降りしきる花びらの
蜜に酔うモンシロチョウの
儚いいのちを殊更に美しいと思う。

今朝は中庭にウグイスがやってきた。
その鳴き声に聞きおぼえがあって
どうやら去年ぼくと鳴き競べたあのウグイスに
ちがいない。
2・3度鳴いてみせたら
そのあとが大変!
庭中、狂ったように
一年ぶりのぼくの声を探し求める。

 草餅の草や毛虫の心地なる


 


酒盛り

2012-03-24 23:06:11 | 日記・エッセイ・コラム

「まだまだ80歳まで自分の歯で徹せますよ」
歯医者に誉められて気分良くしている。

でも耳を澄ましていると奥の患者にも
同じようなことを囁いては喜ばせている。
あいつめ!

確かにぼくの誇れるところは丈夫な歯ぐらいなもの。
その点、母には感謝している。

歯科院のとなりが
わが祖先たちの墓地になっているので
帰りがけに御挨拶。

お彼岸(二日前)に供えた缶ビールが
僅かに軽くなっていたように感じるが
気のせいだろうか。

カラスが飲むわけもなく
賑やかで酒の好きな人たちが眠っているので 
もしや・・・・

夕飯は鯵のタタキ・烏賊の塩辛・ジンバ(海藻)の煮物
竹輪(山陰から届いたばかり) と お吸い物。