ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

人生捨てたもんじゃない

2010-02-28 17:46:13 | 日記・エッセイ・コラム

ポールポッツのCDを
山に住む友人が届けてくれた。

イングランド西部の港湾都市出身のテノール歌手。
16歳のとき、ホセ・カレーラス(世界三大テノール歌手)の
声に出会い その美しい歌声に強い影響をうける。
容姿からのコンプレックスによる
いろいろな紆余曲折の末、
2007年3月のオーデションで
トゥーランドの「誰も寝てはならぬ」を歌い
審査委員全員と会場を熱狂させた。

その日をさかいに携帯電話ショップの店員から一躍、
世界的歌手となる。
2008年4月には来日し二日間のコンサートは満員となった。

三大テノール歌手にはない透明感がその声にはあって
とても惹きつけられる。

偶然とはいえ、その2年後
やはりイギリスでスーザンボイルという歌手が出現した。
彼と似通った境遇と誕生劇、
繰りかえし繰りかえし、その歌を聴きながら
〈 人生捨てたもんじゃない 〉 ということを
つくづく教えられる。

今夜はオージービーフのステーキを焼く。
和牛霜降りのぶよぶよした肉はいや!
噛むほどに味わいが滲みだしてくるのが本来の牛肉。
ニンニクとシャンピニオンを付け合せに
ソースはバター・醤油・ワイン少々のシンプルなもの。


ミステリアス

2010-02-23 12:29:58 | 日記・エッセイ・コラム

きのう2月22日は猫の日であった。
奈良時代、経典をネズミの害から守る為に
中国からやってきて
平安時代にはすでに愛玩動物として
人間とともに暮らすようになった。

半年前、とつぜん姿を消してしまったミミが
もどってきた。
勝手口に行儀よくすわっているので
急いで缶詰をあけて与える。
がつがつ食べている姿にいとおしくも感じたが
そのあとまた、ぷいっと居なくなってしまった。

彼女たちの行動は不可解でミステリアス。
一宿一飯の恩義に媚びたりすることは
自分たちの信条に反するらしく
常に人間に対して不可侵領域を保っている。

「何もかも知っているぞと竈猫」
と、詠まれているいるように
じーっと見つめられると
見透かされているような
何か霊的なものを感じて背すじがさむくなる。

 猫かぶり 猫なで声 ねこばば 猫も杓子も 猫背 
 猫舌 猫またぎ 猫に小判などなど
 ときには化け猫と怖れられながらも
 なお魅かれてしまうのは・・・・・
つまり、良妻賢母よりも悪女の方が面白いということだろうか。
 
旨いものを与えかわいがってやれば
それでいい、というような単純な生きものではなさそうだ。

ところでこのごろの猫はネズミを食べない。
人間の飽食時代に合わせられて
そのような悪食をしなくても済むように
DNAに組み込まれたのだろうか。
ネズミやモグラを見つけると
本能として捕らえることはあっても
いたぶり遊ぶだけである。

     
春うらら猫を相手に指揮者振り


百分の五

2010-02-16 18:12:56 | 日記・エッセイ・コラム

ロータリクラブの例会に行ったところ
会場は電気が消えて誰もいない。
フロントで訊くと
今日は振替え休会だという。
・・・・・・・・・・少しボケたかなあ。

一日十万個の脳細胞が死滅するといわれているので
すでに膨大な記憶が消滅したことになる。

 あれ!? きのうの夕飯は・・・・・・

冬季オリンピックがはじまった。
世界の頂点を競うトップアスリートたちの顔は
どれも輝いていてうつくしい!

ところで百分の五秒とは
どんな世界だろうか。
まばたきよりも一瞬で
日常では計りようのない世界。
その一瞬がメダルの色をきめるとは。

ガッツポーズを横目にして
負けた方はたしかに悔しいと思う。
しかし懸命に頑張った敗者の涙も亦うつくしい!

モーグルの上村愛子選手の涙、とても素敵だった。

一つ不思議に思うのは
カーリングという静かな競技・・・・・・・