かき氷とブドウを
代わる代わる
そこへダメ押しのアイスコーヒー。
とうとう腹の中が大騒ぎ。
還暦から人は
悟りの境地に向かうというのに
あちこち正露丸を探しまくっている
この愚かしさ。
二か月ほど
姿を見せなかったゴンベエ(左足のない猫)が
突然 帰ってきた!
交通事故でも遭ったか それとも
野良犬にやられたか
半ば諦めていたのでよかった!
急いで缶詰を開けてやる。
ガツガツしていない。
体も汚れていない。
一言だけ訊いてみたい。
どこに行っていた?
訪ぬれば肩に触れゐる白むくげ
かき氷とブドウを
代わる代わる
そこへダメ押しのアイスコーヒー。
とうとう腹の中が大騒ぎ。
還暦から人は
悟りの境地に向かうというのに
あちこち正露丸を探しまくっている
この愚かしさ。
二か月ほど
姿を見せなかったゴンベエ(左足のない猫)が
突然 帰ってきた!
交通事故でも遭ったか それとも
野良犬にやられたか
半ば諦めていたのでよかった!
急いで缶詰を開けてやる。
ガツガツしていない。
体も汚れていない。
一言だけ訊いてみたい。
どこに行っていた?
訪ぬれば肩に触れゐる白むくげ
八月猛暑のうらがわで
小さな秋が産声をあげている。
清かな月影の草むら。
「声にだしていいのかしら・・・」
はにかんでいるような
ためらっているような
虫の音。
秋たけなわのシンフォニーもいいが
この時季の微かなソロの音もいい。
弦を弾く
うぶな指先がふるえる。
月がやわらかく見守っている。
県芸術祭文芸賞審査会に出席した。
会場は宇都宮市内のニューみくら会館。
全体会議の後
創作・詩・短歌・俳句・川柳が
それぞれの部門に分かれて10時半より審査開始。
我々詩部門は5名の審査員。
侃々がくがく約2時間の協議の末
25名(50篇)の作品の中から上位7名を
選出し入賞作品とする。
特に魅かれるほどの作品がない中で
一編だけ私の感性を捉えた作品があった。
まるで抽象絵画を見せつけられたような
衝撃的な作品。
総て作品は無記名式なので作者は判らないが
私一人が強く推して奨励賞となった。
(あまり評価しない審査員も居たが・・・)
当然のことながら
審査員それぞれの感性が違うので
五名の評価を纏めるのはなかなか容易ではない。
審査終了後
事務局から作者名が明かされ
18歳の少女であることが判った。
ほら、ごらん、強く推してよかった!
将来が楽しみ。
夜になって初めて虫の声を聞く。
秋はもうすぐ。
みんみんの一樹揺るがし暇乞ひ
♪Imagine all the people Living life in peace♪
ロンドン五輪の閉会式で
平和を呼びかけるジョン・レノンの「イマジン」。
世界の隅々まで響いた筈。
世界のアスリートたちが
スポーツマンシップに則って正々堂々と競い合ったこと。
それも束の間、
竹島・尖閣諸島にからめて
今日、日韓・日中の間で妙な緊張が生じている。
ほんとうの理由は知るよしもないが
日本の外交が弱腰と見られていて
その弱腰外交を試されているのかもしれない。
しかし
日本には「玉虫色」という独特の美徳があって
うやむやな表現で
ぎりぎりまで争いを起こさない努力をしてきた。
むかしからの日本の知恵である。
日本人は平和の大切さが骨身にしみている。
♪さあ 想像してごらん
みんなが平和に生きていることを♪
すでに30年前から世界中に流れている。
今日十六日は盆送り。
夕方 先祖たちをお墓にかえす。
久しぶりの里帰りに
あちらでもこちらでも墓地は
祖霊たちの土産話しで賑わっている。
草むらでは青大将の脱け殻が風にゆれ
遥かの空では雲の峰が崩れている。
・・・・・・秋がひたひたとやってくる。
うつし世は寂しいところ昼寝ざめ
ロンドンオリンピックが閉幕し
新聞記事の一つに眼を疑った。
「金300万円、銀200万円、銅100万円の報奨金」
死に物狂いで闘ったメダリストたちへの労いは
この程度のものなのだろうか。
しかもこの金額の差はいったい・・・・・。
日本中に
あれほどの感動を与えてくれたアスリートたちへ
金も銀も銅も等しく
1千万円ぐらいの報奨金を出したらどうだろうか。
金額に換算される類のものではないが
少なくとも政府のやることとしては
みみっちい。
折角 出してあげるなら
皆がちょっと驚くほどのものがいい。
他の国を参考にしているのだろうが
今後東京オリンピックに向けて
強い選手を育てるつもりがあるなら
それくらいの裁量が必要ではないだろうか。
石原都知事がこの辺りのことを声に出してほしいと思う。
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