ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

暑さに

2012-08-28 16:58:44 | 日記・エッセイ・コラム

かき氷とブドウを
代わる代わる 
そこへダメ押しのアイスコーヒー。
とうとう腹の中が大騒ぎ。

還暦から人は
悟りの境地に向かうというのに 
あちこち正露丸を探しまくっている 
この愚かしさ。

二か月ほど
姿を見せなかったゴンベエ(左足のない猫)が
突然 帰ってきた!
交通事故でも遭ったか それとも
野良犬にやられたか
半ば諦めていたのでよかった!
 
急いで缶詰を開けてやる。

ガツガツしていない。
体も汚れていない。
一言だけ訊いてみたい。

どこに行っていた?

 訪ぬれば肩に触れゐる白むくげ


ヴィオロンのため息

2012-08-26 13:08:20 | 日記・エッセイ・コラム

八月猛暑のうらがわで
小さな秋が産声をあげている。
清かな月影の草むら。

「声にだしていいのかしら・・・」
はにかんでいるような 
ためらっているような 
虫の音。

秋たけなわのシンフォニーもいいが 
この時季の微かなソロの音もいい。

弦を弾く 
うぶな指先がふるえる。
月がやわらかく見守っている。


秋はもうすぐ

2012-08-22 22:37:46 | 日記・エッセイ・コラム

県芸術祭文芸賞審査会に出席した。

会場は宇都宮市内のニューみくら会館。
全体会議の後
創作・詩・短歌・俳句・川柳が
それぞれの部門に分かれて10時半より審査開始。

我々詩部門は5名の審査員。
侃々がくがく約2時間の協議の末 
25名(50篇)の作品の中から上位7名を
選出し入賞作品とする。

特に魅かれるほどの作品がない中で
一編だけ私の感性を捉えた作品があった。
まるで抽象絵画を見せつけられたような
衝撃的な作品。
総て作品は無記名式なので作者は判らないが
私一人が強く推して奨励賞となった。
(あまり評価しない審査員も居たが・・・)

当然のことながら
審査員それぞれの感性が違うので
五名の評価を纏めるのはなかなか容易ではない。

審査終了後 
事務局から作者名が明かされ
18歳の少女であることが判った。
ほら、ごらん、強く推してよかった!
将来が楽しみ。

夜になって初めて虫の声を聞く。
秋はもうすぐ。

 みんみんの一樹揺るがし暇乞ひ


想像してごらん

2012-08-16 21:57:34 | 日記・エッセイ・コラム

  ♪Imagine all the people Living life in peace♪
ロンドン五輪の閉会式で 
平和を呼びかけるジョン・レノンの「イマジン」。
世界の隅々まで響いた筈。

世界のアスリートたちが
スポーツマンシップに則って正々堂々と競い合ったこと。
それも束の間、
竹島・尖閣諸島にからめて 
今日、日韓・日中の間で妙な緊張が生じている。
ほんとうの理由は知るよしもないが 
日本の外交が弱腰と見られていて
その弱腰外交を試されているのかもしれない。

しかし
日本には「玉虫色」という独特の美徳があって 
うやむやな表現で 
ぎりぎりまで争いを起こさない努力をしてきた。
むかしからの日本の知恵である。
日本人は平和の大切さが骨身にしみている。

  ♪さあ 想像してごらん 
      みんなが平和に生きていることを♪

すでに30年前から世界中に流れている。

今日十六日は盆送り。
夕方 先祖たちをお墓にかえす。
久しぶりの里帰りに
あちらでもこちらでも墓地は
祖霊たちの土産話しで賑わっている。
草むらでは青大将の脱け殻が風にゆれ
遥かの空では雲の峰が崩れている。
・・・・・・秋がひたひたとやってくる。

  うつし世は寂しいところ昼寝ざめ 


報奨金

2012-08-15 13:50:32 | 日記・エッセイ・コラム

ロンドンオリンピックが閉幕し 
新聞記事の一つに眼を疑った。

 「金300万円、銀200万円、銅100万円の報奨金」 
死に物狂いで闘ったメダリストたちへの労いは
この程度のものなのだろうか。
しかもこの金額の差はいったい・・・・・。

日本中に
あれほどの感動を与えてくれたアスリートたちへ 
金も銀も銅も等しく
1千万円ぐらいの報奨金を出したらどうだろうか。

金額に換算される類のものではないが 
少なくとも政府のやることとしては 
みみっちい。
折角 出してあげるなら
皆がちょっと驚くほどのものがいい。

他の国を参考にしているのだろうが 
今後東京オリンピックに向けて
強い選手を育てるつもりがあるなら 
それくらいの裁量が必要ではないだろうか。
石原都知事がこの辺りのことを声に出してほしいと思う。

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