ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

善意の中で

2010-10-21 15:01:12 | 日記・エッセイ・コラム

人生の大先輩の打った蕎麦を頂いた。
するする食べてしまうのが申し訳ないような気がして
新そばの香りをしっかり味わいながら戴く。

鎌倉からの疲れが残っていたり
招待された展示会に満足できなかったり
駐車場で他人の車を擦ってしまったり
このところ気分が不安定であったが
大先輩の思いを味わっているうちに
なにかしらすうっと気分が穏やかになってきた。

アップ・ダウンがあって とかく心とは厄介。
自分自身でコントロールできるようなものではないが
一面ではちょっとした好意や善意や優しさにも
敏感に感応し
幸福感につつまれたりもする。

だからこそ善意や優しさがあふれている環境に
常に身を置くことが大切。

ぼくが今担当している仕事を手伝ってくれるという
電話を頂いた。
ずっとプレッシャーになっていたので 
とてもありがたい好意。

     新蕎麦のそば湯は遠き乳のいろ


さらば知力・気力・記憶力よ

2010-10-16 15:45:00 | 日記・エッセイ・コラム

緊張感、集中力さらには記憶力までが
この頃際立って減退している。

原稿の締め切り日を忘れたり
自分が決めた会議の日程を
違う日に会場予約してしまったり
風呂上がりのドライヤーを二度も繰り返したり
はて、あれは二日前だったか
それとも三日前だったか思い出せない。

たとえば突然逮捕されて
一週間前のアリバイを尋問されたとしても
さっぱり答えられないだろう。

これじゃぁ いかん! と
ワーグナーの音量を上げてみたり
遠くのひとにメールを打ったり
Hなサイトを覗いたりもするが
バーチャルな世界では何の効果もない。

このような状態で
責任ある役職にあるのは危ない。
約束を全うすることは大切なことだが
大きなミスを生じないうちに
要職を返上しようと考えている。

還暦とは
大事な役から退いて
次の世代へのバトンタッチのことでもある。

     吟行の群れより遅れ花野道


さすが、鎌倉

2010-10-11 11:05:52 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は日本歌曲振興会主催の
『湘南グループコンサート20』に出席した。

またもやカーナビの反乱で
あちこち振り回され会場に着いたのは開演ぎりぎり。
生涯学習センターの大ホールはすでに満席。
歌曲にこれほどの人が集まるとは驚き!
さすが、湘南鎌倉。

 拙詩「そらの果て」
 作曲は船橋登美子氏
 歌は桑田葉子氏

どんな演奏になるのか不安と期待で緊張したが
演奏後の率直な感想は
どこかで聞いたようなフレーズ(感動した!)である。

歌い終わった後の歌手より突然、
作詩者として紹介されたのは想定外のことなので
ちょっとあわててしまった。

「雲」と「そらの果て」が一対の作品として今後
いろんな場面で演奏されたらうれしいかも。

帰りは葉山ボンジュールのパンを買い
小町通りのワークショップというバッグの店に寄る。

ここは30年ほど前
我がレストランに商品を納めていたことがあり
とても懐かしい匂いがする。

ハンドメイドの確かなデザインと丁寧な仕事は
ブランド物ではなくオリジナリティを求めるフアンから
高く評価されていた。
とくにヨットの帆を使った白いバッグは
今日では珍しい素材ではないが
当時としてはとても斬新で人気を得ていた。

いまでも妻は出かけるとき時々使っている。

残念ながら店頭の商品は大分様変わりして
店主も不在であったが
元気にがんばっているらしく何よりのこと。

帰路も又、迷って22:30分帰宅。

     秋暑なほトンネル抜けてパン買ひに


はやり病

2010-10-08 12:45:58 | 日記・エッセイ・コラム

蹴り殴り
熱湯をあびせ
ゴミ箱に放り込み
「しつけ」 だと彼らはうそぶく。

それでも彼らの刑はたかだか5・6年、
いのちの何と軽いこと・・・・・・・・

そもそも彼らには家庭を持つ資格などないのだ。

各界のあちらでもこちらでも
その資格に値しない指導者たちが激増し
いまや 日本が危ない!

まるで新型インフルエンザのように
資格喪失症候群の流行は
いったい何が原因しているのだろうか。

きょう国会が開かれている。
女性議員のヒステリックな質問に
さむ気を覚える。。

     書くでもなく読むでもなく燈火親しむ


こんにちわ

2010-10-06 20:05:09 | 日記・エッセイ・コラム

直売所に栗がならび
碧空には柿の実が色づき
サルビアの花が路肩をうめている。

甥夫婦が来る。
5年間のニューヨーク暮らしで
すっかり逞しくなった。
しかしお喋りしている間にも時間がフラッシュバックして
少年の彼が現われ
なんともおかしみが湧いてくる。

学芸員のくる日でもあるので
ちらし寿しを作る。
甥たちは父親の実家で昼食を済ませたそうで
自慢の逸品をご馳走してやれないのは残念。

例によってお隣の時計屋さんと
薬屋のちずちゃんにおすそ分け。
時計屋さんからは一日三度も差し入れがある。

古い知人にケーナ・コンサートのチケットを頼んだところ
生落花生を沢山持ってきてくれた。
自分の畑で作ったもので
殻ごと塩ゆでして食べてくれという。

ちらし寿しを食べながら
アンドレア・ボッチェリの歌を聴く。

風も心もおだやかに過ぎる晩秋の一日。

     花野道ひと柔らかにこんにちわ