ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

♪チンチロチンチロチンチロリン

2012-09-27 18:55:59 | 日記・エッセイ・コラム

♪キリキリ キリキリ・・・・・
まるで機械のような音。

 アオマツムシの鳴き声である。
100年ほど前中国大陸から上陸して 
在来のマツムシよりも1・5倍ほど体が大きく 
北へ北へ進攻し 
既に本州を占領されてしまったようだ。

♪あれ松虫が鳴いている
  チンチロチンチロチンチロリン
耳を澄ませていないと聞こえないほど
密やかで優雅な声とは
似ても似つかぬ騒々しい声。

若い人たちは 
アオマツムシの鳴き声を
日本の虫の声として疑いもなく
耳にしているようだが 
かつてのマツムシの声を知っている者にとっては 
このアオマツムシの声はやかましいだけで 
ちっとも情緒が無い。

 外国産のペットを飼い 
やがて飽きると簡単に周囲に捨ててしまう。
それら外来種の生きものたちが
逞しく繁殖し自然の生態系を壊している。

 小さな島が狙われている。
一度それを許してしまったら 次の島が狙われる。

 留守の家の闇に金木犀匂う


四面楚歌

2012-09-20 11:09:17 | 日記・エッセイ・コラム

あちら立てればこちらが立たず 
こちら立てればあちらが立たず。

この領土問題には困ったものだ。
まさに四面楚歌。
それもこれも時の政府が棚上げや
先送りしてきたことが、
余計に複雑なものにしてしまっている。

「これは俺のものだ!」
「いや、これは俺のものだ!」 

一体どうやって解決を・・・・

あちら立てればこちらが立たず 
こちら立てればあちらが立たず。

離れの塗装が綺麗に仕上がると 
手をつけないところの汚れが気にかかり 
再び追加の工事を頼むことになる。

よろこぶのは業者さん。
彼岸入りだと言うのに飛んできてくれた。

塗装にはかなりのシンナーが使われるようで 
家の中に居ながら 
なにやら非行少年のようなハッピーな気分。

 内耳なる銀河のかなた蝉の声


秋果

2012-09-18 11:28:50 | 日記・エッセイ・コラム

黒墨色の作務衣を
ようやく今日から着られるようになった。

夏用の薄ものではあるが 
この夏の猛暑の下では流石に
着る気分ではなかった。
繊細な季節の移ろいの中で 
ひとの気分も亦 繊細に移ろう。

日光街道沿いのブドウ園に行く。
毎年この時季の楽しみの一つ。

講釈好きの主人らしく 
これがまあ、実に美味しい!
ところが重たい尻に敷かれていて 
女将さんが居るときは しゅんとして大人しい。
この変わり身のあざやかさに思わず笑ってしまう。

帰宅すると
山陰より二十世紀が届いていた。
こちらは食べきれないので
いつものようにおすそ分け。

当分わが家は秋果の香りで豊か。

先日はお隣より栗を戴く。
すっかり食べちゃった次の日、
放射能汚染により出荷停止のニュース。

草むらでは十五夜の本番に向けて虫たちの猛練習・・・・

   
      
なつめの実たわわに風を誘へる


一長一短

2012-09-16 16:40:54 | 日記・エッセイ・コラム

自民党の復権を狙って 
総裁候補の顔ぶれが揃った。

だが、どうだろう。
一長一短あって これは!と言う顔が見当たらない。

安倍さん:
自分の都合次第では 
中途で職務を放棄してしまうという心配。
(危機的状況)に殉職覚悟の
信念があるだろうか。
石波さん:
あの目つきは如何なものか。
サミットや首脳会議などで彼らに
受け入れられるだろうか。
怖がられはしないだろうか。
石原さん:
言葉の軽さが気になる。
失言は政治家の命取りになる。
林さん:
経済政策通を豪語しているが 
経済学者程度の知識ならいくらでもいる。
首相とはオールラウンド、人を動かす力。
町村さん:
ときおりマスコミに見せる笑顔の真意が判らない。
5名の候補者の中で腹の中が一番見えない。

当分は不安定な政治不信が続くことになるだろう。


参鶏湯

2012-09-13 15:12:41 | 日記・エッセイ・コラム

以前 姪が送ってくれた鶏手羽餃子が
美味しかったので
同じ店から「サムゲタン」を取り寄せる。

初めて食すが日本の水炊きに似ている。
フランス産のコクレという
生後32日目の若鶏で鳩ぐらいのサイズ。

やはり生きものが姿のまま
食卓に載ることには抵抗感がある。
いちど体験すれば 
もうコケッコウである。

割烹料理店の水槽に泳いでいる
タイやヒラメを見て 「わあ、美味しそう!」 と
はしゃぐ女性が増えているようだが・・・・・

料理されて器に盛られたものを
美味しいと思うのが正常な感性であり 
元気に泳いでいるものを
美味しいと感じるのは肉食獣の本能である。

やがては
草原で草を食んでいる
牛や羊を見ても涎をたらし
じろじろぼくを見つめては
舌舐めずりしながら迫ってくることも。

・・・・・・油断できない。