コンバインがゆっくりと往来を行き
辛夷の赤い実が庭にこぼれ散り
軒先にはケイトウの花が燃え
西日が光と陰のコントラストを濃くしている。
食卓に食べ残しのぶどう
ひとつ摘まんでは姫たちの頭を撫で
心身に満ちてくる充足感
・・・・・・・・・秋である。
なにかいい読み物がよみたくなり
本棚を探す。
買ったまま開いてない本が随分あって
勉強嫌いを今更ながら悔いる。
秋は人の心を清明にさせる。
秋は人の心を素直にさせる。
何か善いことをしてみたい衝動に駆られ
秋は人を善人にさせるようだ。
逢ひにゆく小道の奥の曼珠紗華