ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

何か すかっと・・・・

2012-05-30 11:08:11 | 日記・エッセイ・コラム

今日も日本海から真イカと若布が送られてくる。
そのなかに島根沖で釣れたという鯛も一緒に。

真イカは未だ小ぶりで柔らかく 
そのまま熱湯にくぐし生姜醤油で食べる。
イカの臭みがなくて美味しい!
学芸員の来館日なので 
昼食には真イカのパスタ・トマトソースをつくる。

美術館の看板を作る。
これまでは目立った標識がなかったので
来館者を迷わせていたが
たまたま廃業したクリーニング屋の立派な看板が
その儘になっているので作りなおしてもらう。

地震・放射能・豪雨・強風・雷
さらには年金カット・消費税増税・電気料値上げ・・・等
気分をめいらせ 世情を陰鬱にさせている。
清涼飲料水のように
何かすかっとするニュースはないものか。

 薔薇真っ赤好きなら好きと何故言えぬ


発酵

2012-05-28 11:35:22 | 日記・エッセイ・コラム

一年前に植えた石楠花が
今年は咲かず 
その代わりにぐんぐん枝を伸ばしている。
二三年花を見なくともいいから
大きく育ってほしいと思う。

東京の姪から赤ちゃんの写真が送られてきた。
彼女の姪が写っている。
ぷくぷくと美味しそうで 
ついぞ齧りたくなる気持ちがよくわかる。

彼女は赤ちゃん姪を抱っこしながら 
かつての自分と叔父
(ベンベエ)との関係を
想いだしたそうだ。
ベンベエも私をこんな風に
愛おしく思っていてくれたんだ・・・・と

ほんとうに人はその立場になると 
自然に解ってくるものなのだ。
何事も受けとめるまでには多少の時間が必要で 
時間と共に人も発酵していく。

昨夜から雷がつづいている。
わが郷土栃木県は雷の産地。
SからMから3Lまで大小さまざま。
ぴかっと光ると今でもヘソに手が伸びる。
ほら、でかいのが来る。
くわばらくわばら。

    稲妻に透けて媼は骸骨に


闖入者

2012-05-27 11:22:15 | 日記・エッセイ・コラム

ゆうべ奇妙な男がやってきた。
顔の左半面に髭を剃り残し
「時間がない 時間がない」 と おろおろしている。
歳はわたしよりも二つ三つ上だろうか。
ネクタイまで締めて 
すっかり出かける用意はできているようだが・・・・
焦っている。
「車で送るから心配するな」
「片方の髭剃ってやるからじっとしていろ」 と
剃刀を男の頬に当てるのだが 
不思議なことに手ごたえがない。
水面に映る顔のように掴みどころがない。
わたしのほうがおろおろしていると 
男はわたしのBMWを持ち出して来て 
勝手に何処かへ行ってしまった。
呆然としているわたし。
男の消えたあと
幽かにダンヒルの香りが揺れる。
・・・・・・親父か!?
時計の針は午前3時。
バナナをたべてもういちど寝る。

 玩具のやうなおはぐろの飛翔かな


ピンとこない

2012-05-25 12:37:40 | 日記・エッセイ・コラム

ロータリークラブの次年度(7月より)役員会議に出席。
17時から10名ほどの顔ぶれ。
幕の内弁当を食べながらワイワイガヤガヤ・・・・・
会議進行の若い会長予定者が
なかなか纏められず苦戦している。
それもこれも経験。
助け船は出さず黙って見守る。

それよりも気になっているのは弁当のご飯。
あまり良い米を使っていないらしくちっとも美味くない。
わが家は有難いことに最高級の米が
3軒から届けられてくるので
いつでも美味しいご飯を戴いている。

主食のご飯さえ美味しければ副菜などなんでもいい。
極端だが炊きたての銀シャリには
2切れの沢庵でも美味しくいただけるというもの。
ご飯には気をつかってほしい。
やはりぼくは日本人。

90万テラベクレルと聞いてもピンとこない。
チェルノブィりの6分の1と言われても
実感がわかない。

見えない敵の怖さ・・・・
だからこそ今更東電発表の数値を
額面どおりには信じることができない。

     
セシウムの泥を咥へて軒燕

*福島第一原発事故により大気中に飛び散った
  放射能の量。1テラは1兆ベクレル


「君が代」について

2012-05-23 14:46:46 | 日記・エッセイ・コラム

「歌は世につれ世は歌につれ・・・」 
歌謡祭などの開演で司会者がよく使うフレーズ。

たしかに歌を聴くと当時の世相が想いだされる。
歌は時代を作っていくか、
時代が歌をつくっていくか。
どちらもあると思う。

ところで、国歌の話になるが 
「君が代」をうたわない教師に対して
東京都と神奈川県では処罰の対象にしたそうな。
至極当然のことと思う。
生徒がやらなかったら教師はどうやって
注意するつもりだろうか。

世界のほとんどの国に国旗と国歌が存在する。
オリンピック選手1名参加の小国ですら
国旗を先頭に堂々と登場する。

日の丸がイヤ! 君が代がイヤ!
というなら日本を出ればいい。

ぼくは右でも左でもない。リベラル派である。
国歌を必要とする考えは変わらないが
「君が代」でなければならないとは考えていない。
「君が代」に代わるものがあれば
勇敢に変えてもいいと思っている。

「君」という定義を理解してもらうのは難しい。
日本人の心には未だに戦前の思想をトラウマに
抱えている人たちも多いので・・・・。

現在では
「君」を「You」というふうに解釈させようとしているが 
少々無理があり詭弁とも受け取られがちである。
ならば誰にでもうたいやすい歌に
変えてみてはどうだろうか。
例えば「上を向いて歩こう」とか「さくらさくら」など。
これなら外国人も一緒に歌ってくれるだろうし 
思想・信条にもなんら抵抗ないだろう。

これからの百年先に向け
国歌に関しても思い切った発想が望まれる。

    湯煙のやうやく見えてほととぎす