会合や研修会などの出欠を迷っているうちに
日はめまぐるしく流れ
ついつい不義理をすることが多くなってきた。
時速1万kmの超高速で暗黒空間を
飛んでいる孤独な惑星。
その上で46億の人間と牛や豚やトリ等々
ノアの家族たちがひしめき合って生きている。
よくもまあ、眼を回さないで済むものだと
感心させられるが
そこはそれ自然界には慣性の法則という
都合のいい現象が在るので
振り落とされることもなく
泣いたり笑ったり喧嘩したり無事でいられる。
〈 いちど飛んでみてごらんなさい。あんなに狭い所で
目くじら立てていたかと ホント、考えが変わりますよ。 〉
町主催の退屈な会議に出席しながら
自家用セスナ機を持っている知人の言葉を
ふと、想い出していた。
たしかに、遙か眼下の小さな世界を見たら
日常の煩わしさが
きっと馬鹿げたことのように思えることだろう。
しかしそうは言っても、社会にはちっぽけなことも大切で
今日ちっぽけな会議に出てちっぽけな意見を述べた。
雲光る鳥鳴く二月雨上がり