ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

ああ、またもや・・・・

2013-06-29 12:40:35 | 日記・エッセイ・コラム

お隣から頂いた紅鮭と
山陰から送られてきたヤリイカを
バターソテーする。
付け合わせはシメジとキヌサヤ。

オリーブ油とバターを半々に。
にんにく一片 塩 胡椒。
仕上げには白ワインと柚子の汁を振りかける。

体調を崩していた妻は三日ぶりの食事。
よほど美味かったとみえて
皿のソースまで綺麗に平らげた。

ところで 二度やる人は三度やる。
今度は中国にまで行っておかしなことを発言した。

あの方の頭の中はどうなっているのだろうか。
国内でのことなら
 ああ、またか!で済むが
場所が外国で しかも元首相の言葉となると
相応の重みに受け取られてしまう。

国会に招致して
厳しく忠告すべきではないだろうか。
放っておいたら
この先 何を言い出すか判らない。

尤もその前に
無責任な我々の一票が
斯様なお調子者を世に生みだしてしまうことに
思いを致すべきでもあるが。

 悲しみにあらず百合の香に噎せゐたる


報道

2013-06-25 15:21:40 | 日記・エッセイ・コラム

午後のテレビの画面にニュース速報の文字が流れる。
すわ!また大事件でも・・・・と、緊張する。
 「上野動物園のパンダ シンシンが
  妊娠していなかった様子」

報道の自由・報道の義務など
マスコミのそれなりの意義については
理解できなくはないが
この程度の内容を
はたしてニュース速報で流す必要があるだろうか。
他のニュースのついでに
組み入れることで充分ではないだろうか。

なんでもかんでも報道したがる
昨今のマスコミには辟易させられるものがある。
たとえば試合が終わった直後の
スポーツ選手をとらえて
 「今のお気持ちは?」 とマイクを向ける。
アスリートたちは息をぜいぜいさせながら
 「うれしいです」

あるいは被害者の家族へ
さらに悲しみを増幅させるような
ぶしつけな質問攻め。

仕事熱心なのは結構だが 
もうすこし他人の痛みを感じてほしいものだ。

 ほうたるやエンジン止めて灯を消して


猫の恩返し

2013-06-18 19:44:19 | 日記・エッセイ・コラム

死期をさとった猫はある日、
突然屋敷から姿を消してしまう。

永い間世話になった飼い主へ
自分の骸をさらして悲しませたくないという
猫たちの最初にして最後の恩返し。
 なんと けなげな・・・・・。

しかし遠くには行っていない。
大好きな飼い主の声のとどく辺り
誰にも知られないよう
独りでじっと死を迎えている。

あの大きなアフリカ象も
死期をさとると
群れを出て「象の墓場」へ旅立つという。

家を建て替えた時 
茶の間の床下に猫の白骨体を見つけた
という話はよく聞く。

やさしい人たちの団欒を聞きながらひっそりと
息を引きとっていくのだ。

人間の社会でもこの頃 
孤独死という無惨な死が増えているが 
猫にとっても人間にとっても
死とはそもそも
孤独なのだ。

 葵咲く廃屋の軒に逞しく


ぱちんこ

2013-06-09 12:16:29 | 日記・エッセイ・コラム

ペルシャ系の
毛の長いグレーの猫が毎日やってくる。

性質が荒々しく他の猫たちをいぢめる。
ポールとトントは遂に追い出されてしまった。

このあたりを仕切っているボスで
ここもハーレムの一つにしようと企んでいるのだろう。

 「こらッー!」
と怒鳴ったくらいではびくともしない。
 「何だ!」
というような目つきで振り返るだけ。

思案の末、おもちゃ屋で ぱちんこ を買ってくる。
石つぶてをゴムで飛ばすアレ。
子どもの頃
屋根の雀を撃ちおとしたことがある。

ところがである。
60年ぶりに手にする ぱちんこ
なんど狙っても命中しない。
お隣さんの壁に当たったり 
ツツジの花を散らしたりして
石つぶてはあらぬ方へ飛んでいく。

悔しがる爺さまを尻目に
奴は
堂々と帰っていく。

  絆とはもつれるゆえん藤の花


信じる者は殺される

2013-06-03 15:37:51 | 日記・エッセイ・コラム

ぎっくり腰にてしばらくパソコンから遠ざかっていた。
持病は気圧の変化に敏感。
梅雨入りを感じ取って痛みだした。

しかし寝てばかりいても良くないので
切干大根を煮たり
里芋と鶏肉を煮たり
冷蔵庫内を覗いてはちょこちょこ動いている。

但し詩や俳句は生れない。
集中力が湧かないのだ。

面白い本を見つけたので
ネットで取り寄せ読んでいる。
「医者に殺されない47の心得」
慶応大学出の医者が書いたもので
菊池寛賞を受賞した。

いちいち納得させられる内容で
出版の勇気に敬服する。
確かに日本人は
病院に行くのが好きな民族らしく
医者に診てもらえさえすれば何んとかなると
思い込んでいる。

病院にとって患者は飛んで火に入る夏の虫である。

(私たちが出している薬を患者が
 正直に全部飲んだら身体を壊す)
以前ある医者に言われたことがある。

基本的には自然治癒力を信じ
自分の身は自分で守ることが必要。
医者の言うことは信じ過ぎないことだ。