ゆがいたばかりの竹の子を戴く。
まだ温かい。
やわらかく新鮮なので薄味に調理する。
先の方は山椒味噌をつけ刺身で食べると
里山の清澄な水と空気の香りが口中にひろがる。
何か良きものが体の隅々に浸透していくような感覚。
そういえば、旬と筍・・・・関係が深い。
一緒に戴いたタラの芽は親指のようにふっくら・・・・・
これぞ、ほんまもんの木の芽!
多くの人は摘みどきが遅れ 枝になりかけてしまっている。
それでは本来の香りを楽しむことはできない。
竹の子も木の芽も採りたてが肝心で
時間が経つほどアクが増えて不味くなる。
作曲家の船村徹さんが
「山の日」の制定を呼び掛けている。
灯台もと暗し・・・・
われわれ日本人は山に抱かれていながら
山を見ていないような気がする。
片っぱしから木を倒し、山を崩し、山の神さまを踏みにじり
山こそ いのちの原点であろうに・・・・
つつぢ咲く水肥たっぷりたっぷりな