母の(享年33歳)女学生時代の手紙が
生家の土蔵の中から見つかった。
胸を患っている友人に宛てたものの下書。
祖母が大切にしまっておいてくれたのだろう。
伊勢海老を描いた水彩画も一緒に見つかった。
母の書いたものを初めて目にして、
字も文章もしっかりしているので嬉しかった。
箱入りの世間知らずではあったが
周りの人にはとても優しかったと
母を知っているひとたちは言ってくれる。
秋刀魚の押しずしを食べに出かける。
3週間前たまたま立ち寄った店が
とても美味しかったので・・・。
秋刀魚は今が旬。
いつだったか夕方の団地を通り過ぎた時、
辺りいちめん
秋刀魚を焼く匂いが立ちこめていた。
若いころは腸を決して食べなかったが、
今はその苦みがなんとも美味!
年齢とともにいろいろ嗜好が変わり、
車を止めては暫し萩の花など愛でている。
この先はけもの道なり女郎花
息子が自分の遺品に感動している様子に、きっと嬉しく思われているでしょう。
幸か不幸か、女ざかりの魅力的な記憶しかありません。
うちの父の母親も、
父が生まれて間もなく亡くなりました。
母親に甘えた記憶がないせいか、
父には女性に甘える気持ちが
強かったような気がします。
うちの母に、それを受け止める
懐の深さがあれば良かったのですが。。。
男は特に母への帰巣本能が強く、歳をとるほどに、その思いが強くなってきます。