雷鳴がとどろき
空が大地が風が雨が猛り狂っている。
-------まるで天地創造のように。
方舟に乗り遅れたひとたちが
ふるさとごと海神に呑み込まれる。
これほどの怒りをかうなんて
人間はそんなに罪深いものなのだろうか。
あまりにも無惨すぎる。
ガラス瓶に庭のあぢさゐを一枝挿す。
城が崎という銘のあぢさゐで
夢見るような青紫がうつくしい。
もう一種クレナイというのが門の陰で咲いているが
これも亦珍しくうつくしい。
これらの花にかぎっては
現代用語であじさいと書くよりも
旧仮名遣いのほうが
この花の持つ優雅な雰囲気に相応しく思う。
峰雲やまだ飛んでゐる日の丸機
我が家では土が酸性なのか「あぢさゐ」はほとんどピンクになってしまいます(^_^;)
七変化とはまさに言い得て妙ですね。