11/4(土)ふくおかウォーキング協会11月例会は、「裂田(さくた)の溝(うなで)」を散策」でした。
裂田の溝という名前は、読みにくいですね。少し説明します。
「裂田の溝」とは、養老4年(720年)に成立した『日本書紀』の神功皇后紀に記された人工用水路で、那珂川から取水して山裾を流れる溝の総延長は約5.5kmに及びます。
大きく張り出す台地を貫いて溝を掘り抜くなど一大土木事業といえます。開削時期は明確ではないのですが、奈良時代以前に開削されたのは確かで、国際交流の地であった筑紫の発展を
支え続けました。中世以降も溝の改修が続けられ、水田地帯の脇を流れる水辺の風景は今なお当時の名残をとどめています。
裂田の溝の名前の由来については、『日本書紀』の記述によるとこの溝を掘っている時迩驚岡(とどろきのおか。現在の那珂川市安徳台)の辺りで大きな岩に突き当たり工事が一時中断した。
そこで神功皇后が武内宿禰に命じて天神地祇を祀り祈りを捧げたところ雷が落ちて岩が裂けたため再び工事を行うことができた、との事から「裂田の溝」と呼ばれるようになったという。現在その場所には裂田神社という神社が祀られており、落雷によって裂けたという岩も現存する。
集合場所は、JR博多南駅。(新幹線博多南線)9:30スタート
コースは、博多南駅スタート~かわせみ公園~遊歩道~那珂川~一の井出~裂田溝公園~新幹線車両基地~博多南駅ゴールの約10km。
カワセミ公園に着きました。
ここに裂田溝の説明文があります。
裂田溝は、遊歩道になっていて誰でも気軽に行けます。カワセミも時々来るそうでこの日も待っていましたが、残念ながら来ませんでした。(写真は他の場所で撮ったものです)
裂田神社の所に来ました。伝説では、このあたりの大岩が雷によって裂けたそうです。その地に「裂田神社」が祀られています。
裂田溝は、結構長い水路です。また、地元の人の手入れがいいのか、水も綺麗です。
神功皇后御立石は、工事が進んできたときこの石の上に立たれ「無事に水を通させ給え」と神に祈りました。
ここでも「神功皇后」の名が出てきます。北部九州と神功皇后は繋がりが深いと思います。
裂田溝は、この那珂川から取水しています。これを「一の井堰」と呼ぶそうです。
裂田溝公園で休憩。
那珂川市内を歩いていると「安徳台」という地名が気になります。この一帯は、魏志倭人伝に出てくる「奴国」の中心部だったという説もあります。
安徳天皇は、壇ノ浦合戦の前に2か月間こちらに滞在していました。安徳台は、壇ノ浦で亡くなられたあと、土地の人が偲んで作られました。
12:27 博多南駅にゴールしました。
ナマズを見られたのですか?小さい魚しか見つけられませんでした。