行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ゼフィルス3種(ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、アカシジミ)

2014-06-15 20:00:05 | 昆虫
5月下旬から6月にかけて、年一度だけ発生し、
すぐに消えていくゼフィルスと呼ばれる樹上性の美しいシジミチョウ、
城山公園の林縁にウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ
そしてアカシジミを見つけました。


ウラナミアカシジミ(6/4)、
薄いオレンジ地にたくさんの黒点を
並べたりような特徴のある翅裏です。


ゼフィルは年1回、初夏に発生、
夏に生まれた卵はそのまま越冬し、
翌年の春にやっと孵化し、
そして初夏、6月に発生するという生活史を繰り返します。


翅を広げた姿はなかなか見せてくれませんが、
翅表は鮮やかなオレンジ色です。
そのオレンジ色が翅の間から覗けます。


ウラナミアカシジミと同じような場所に
ミズイロオナガシジミを数頭見つけました(6/4)。
都市部近郊の雑木林でも見られる
ゼフィスの中では最も一般的なものです。


ミズイロの名がありますが
翅裏の地は水色というより濃い灰色、
その地に黒帯が2本走り、
内側の1本は下端付近で体寄りに折れ曲がりV字を描くのが特徴です。


少し変わったミズイロオナガシジミがいました。


通常のミズイロオナガシジミに比べ、
黒帯がかなり太く、起伏があります。
最初見たときは別のシジミチョウに思えました。


10日後に再び行った城山公園の林縁の草原に
アカシジミを見つけました(6/14)。


ウラナミアカシジミやミズイロオナガシジミに比べ、
やや早め5月~6月に発生するアカシジミですが、
遅く発生した個体でしょうか、まだいました。
翅表はウラナミアカシジミと同じで鮮やかなオレンジ色、
飛んでいる姿は両者同じに見えます、


ゼフィルスといわれるシジミチョウ、
日本には25種が存在するそうですが、
この3種が低山でも比較的よく見られる身近なゼフィスになります。
ゼフィルスの語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロスだそうで、
スプリングエフェメラルといわれる植物やカワトンボと同様、
一年のほんのわずかな期間だけ姿を見せるその生態に美を感じます。
コメント
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