行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

都忘れ(ミヤコワスレ)

2009-08-11 22:55:18 | Weblog
公園のミヤコワスレ(6/28)

 我が家のミヤコワスレ(5/3)

6月下旬,公園の隅に薄紫のキク科の花がありました。
関東嫁菜かと思いましたが,花の時期が違います。
関東嫁菜は秋に咲きます。
都忘れ(ミヤコワスレ)とも考えましたが,
庭の片隅,大きくなった木の陰で,毎年2,3輪,細々と
花を咲かせる我が家のミヤコワスレとは様相が違うように思います。
深山嫁菜(ミヤマヨメナ)というのがあり,初夏に花を咲かせるとあるので,
よくは分からないが,多分それであろうとの結論にしました。
しかし,さらに調べてみると,ミヤコワスレは花卉名,
ミヤマヨメナは植物名で,両者は同じものであるようです。
我が家のミヤコワスレとは様相が少し違うようにも思えますが,
この花はミヤコワスレでよいのかも知れません。

ミヤコワスレは日本固有の花で,
江戸時代には池花の花材として用いられていたとの文献もあるようです。
ミヤコワスレという趣のある名は,鎌倉時代,承久の乱に敗れ,
佐渡に流された順徳上皇がこの花をミヤコワスレと呼び,
大事に育てたところから付けられた名のようです。

都忘れ薄紫はさびしかろ
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花魁草(おいらんそう)

2009-08-10 23:46:28 | Weblog
花魁草(おいらんそう)

島根で法事があり,ついでに世界遺産になった石見銀山遺跡を訪れてきた。
古い家,代官所などがそのまま残されている大森町の街並み,
里山そのものを思わせる銀の小径と周辺の家々,小川,森など,
そして,間歩と呼ばれる数々の坑道跡,
歴史を感じ,知る一日であった。

写真は花魁草(おいらんそう),銀の小径に咲いていた。
西洋的匂いもある花であるが,
花魁草(おいらんそう)という名がある。
花の香りが脂粉,化粧の香に似ているので
花魁草(おいらんそう)と名付けられたとのことである。
花の風情は名ほど派手ではない。
6月中頃から8月頃まで,
赤,ピンク,白の花を茎頂に円錐花序を立て咲かせる。
多く見られるのは写真のような赤の花,
花の形は芝桜,ムシトリナデシコに似ている。
北アメリカ原産のハナシノブ科の多年草で,
草夾竹桃,フロックスの別名がある。

 栄華見る銀の小径や花魁草 
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アーティチョーク

2009-08-06 20:27:01 | Weblog




今はなにも作られていない畑の一画,
とてつもなくボリュウムのある花,草丈の高い植物が目に入ってきました。
いままで見たことのないものです。
花色は紫,薊を大きくしたような花で,
盛りが過ぎたのでしょう,少し色落ちが感じられますが,
写真を一枚撮ってみました。(7/19上)
そして,その2週間後の枯れ姿です。
頑固者,一徹の年寄りのようです(8/4下)。

ふとしたことから,この草がアーティチョーク,
別名,朝鮮薊であると知りました。
アーティチョーク,食材として名は聞いたことがありますが,
こんな形のものとは全く知りませんでした。
アーティチョークはキク科チョウセンアザミ属,地中海沿岸の原産,
開花直前の蕾が食用となり,
西欧諸国では広く野菜として,栽培され,食されているものだそうです。
蕾の大きさは10~15cm,草丈は1.5~2mにもなるようです。

老年の長き一日夏の夜
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向日葵(ひまわり)

2009-08-05 18:13:43 | Weblog





今度こそ梅雨明けと思わせた7月26日の日曜日,
東京は久しぶりの青空,真夏らしい天気になりました。

久しぶりの太陽をいっぱいに受け,向日葵が元気に花開いています。
ミツバチでしょうか,レンズが近づくのにも気づかず
久しぶりの甘い蜜を吸っています。
向日葵にも種類がいろいろあり,アップにすると,
花びらの形,中心の種ができる部分の様子がだいぶ違うのが分かります。

向日葵や君に青空よく似合う
屋根ほどの大向日葵は小顔なり
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鬼百合と鹿の子百合?

2009-08-04 19:33:18 | Weblog
鬼百合

 鹿の子百合?
 ハイブリット種(ソルボンヌ)

百合は品種改良がしやすく,
毎年のように新しい品種の百合が創られると聞く。
カサブランカの名が特に有名であるが,
街,家々の庭にはオリエンタルハイブリットといわれる
これらの百合がきれいに咲いている。
これらは美しすぎると思えるほど美しい。
美しいものは嫌いではないが,あまりにも次々といろいろな品種が作られ,
それも全てが美しい。
自然という言葉を思うと,それでよいのかと疑問,とまどいを感じる。

鬼百合(オニユリ)は,朱赤の花びらに無数に存在する黒の斑点,
美しいというより,少し毒々しさを感ずる。
その色形が赤鬼を連想させるところから鬼百合(オニユリ)の名がある。
よく似た花に小鬼百合(コオニユリ)があり,
茎に零余子(ムカゴ)のあるなしが判別の材料,
写真のものは零余子が確認できるので鬼百合である。
この零余子でも増殖するので繁殖力は強い。
栽培もされているが,自生しているものが多く認められる。
花期は7月~8月。

鹿の子(かのこ)百合も斑点のある百合,
その斑点を鹿の子模様に見立てて,鹿の子百合の名がある。
百合の花につく同じような斑点であるが,片方は鬼の顔のシミ,
片方は鹿の子模様に見立てられている。
それは花色のせいであろうか,
鹿の子百合はピンク,紅,白などの花色であり,毒々しさは感じない。
四国,九州などに自生しているが,
美しいので採取されて少なくなっているという。
当然,栽培もされている。
写真(中)は鹿の子百合と思われるが,色が少し濃い。

白花に黄色の筋と黒模様の斑点が目立つ山百合(ヤマユリ)も,
日本によく見られる自生種の百合である。
オリエンタルハイブリットと言われる新種の百合たちは
主に,鹿の子百合と山百合の雑種間の組み合わせで作られるようである。
写真はいずれも7月中旬に撮影する。

 鬼百合の花に連なる青棚田
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アメリカンブルー

2009-08-03 23:06:06 | Weblog



アメリカンブルー,
北アメリカ原産のヒルガオ科の多年草。
6月~11月と長い期間,花を咲かせる。
その名が示すように青の花色が素敵である。
青色には希望,幸福,冷静,知性,清涼などのイメージがあるという。
今の日本に必要な,暑い夏には好ましい色である。
花期が長いこともあり,
公園の花壇などにも多く利用されており,
鉢植えとしても楽しめる人気の花である。

衆議院が解散,暑いさなかの8月の選挙戦が始まる。
時代の節目になりそうな今回の選挙であるが,
どちらが勝つにせよ,若者が希望を持てる,
明るい未来へベクトルが向いて欲しいものである。

 青花や希望の未来夏選挙
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繍線菊(しもつけ)

2009-08-02 20:49:04 | Weblog
 (シモツケ6/06)
 (シモツケ7/31)

先週の日曜日に梅雨が明けたと思ったが,
どうもそうではなかったようで,その後ぐずついた日が続き,
今日も一日中雨が降り続いている。
8月になっても梅雨が明けないとは農作物,
暑さを期待している海水浴場,飲料業界など,
困る人も多いであろう。
また,全国各地で豪雨により,大きな被害が出ている。
温暖化等により地球環境が変化し,
いろんなことが変わってきているのかもしれない。

繍線菊(しもつけ)はとっくに終わっていると思っていたら,
花が終り,剪定も終えている木の根元から新茎が出て,
そこに遅れ花が咲いていた(7/31)。
紫陽花と同じく,繍線菊には雨がよく似合う。

下野(しもつけ)はバラ科シモツケ属の1mほどの落葉低木,
下野国(栃木県)で最初に発見されたことから,
下野と名が付けられたようである。当て字で繍線菊(しもつけ)とも書かれる。
5月から7月頃まで,ピンク,白色の花を咲かせる。
多数の5弁花が房状花序に付き,半球状に塊を形成する。
同じバラ科シモツケ属の植物にコデマリ,ユキヤナギ,シモツケソウがあり,
シモツケソウ(下野草)は花がシモツケにとてもよく似るが,
花の塊が半球にはならず,不規則に広がる。
また,名のとおり,草本であり,草下野(クサシモツケ)とも呼ばれる。
それに対比して,シモツケを木下野(キシモツケ)とも呼ぶ。
京鹿の子(キョウカノコ)はそのシモツケソウの園芸改良種。

しもつけの花あざやかに街の雨
山の宿しもつけの紅のけむりけり
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ルドベキアの花たち

2009-08-01 23:03:15 | Weblog
 オオハンゴンソウ
 アラゲハンゴンソウ
 ルドベキア・タカオとシジミチョウ

6月ごろから,いくつかの種類の黄色の花が
道端などに野生化して咲いているのを目にしていた。
いずれも舌状花であるので,キク科だと思われるのだが,
名がよく分からなかった。

どうもルドベキアと総称される花たちのようである。
ウィキペディアによるとルドベキアは,
①キク科オオハンゴンソウ属植物の総称で,北米に15種ほどの自生種がある。
②戦前,観賞用にオオハンゴンソウ(日本自生のキク科キオン属の反魂草(ハンゴンソウ)に似ており,大きいのでオオハンゴンソウと名付けられた)が導入されている。これは草丈が1.5mにもなり,多年生で繁殖力が強く,関東以北中心に増え,いまや特定外来生物に指定されている。
③1990年代になってヒルタ種(日本名アラゲハンゴンソウ)及びその改良種がよく栽培されるようになっている。
などのことが記載されている。
以上のことを整理してみると,日本でのルドベキアとは,
オオハンゴンソウとアラゲハンゴンソウ及びその改良種ということになる。
写真はいずれも,今年の6月から7月に民家前の道端,野原に咲いていたもの。
上から,オオハンゴンソウ,アラゲハンゴンソウ,ルドベキア・タカオと思われる。

 炎天や花の下向くルドベキア

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