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18日から職場復帰

療養中はやたら親切だったタヌキだった。
しかし、18日から職場復帰をすることになったとたん、以前のタヌキに戻った。

一緒に米つきに行こうと言い、30キロの米袋を親父に運ばせる。
「手術からひと月もたっていないのに、親父に持たせるのか。」
そう言いたかったが、黙って従うことにした。
米袋を持ち上げてみる。腹に力が入っても痛くはない。だいぶ回復したものだ。

親父の運転で米つきに行った後、どこかに出かけたタヌキが帰宅するなり親父に言った。
「何か変わったことない?」
親父は読書をしていてタヌキの方を見なかったので、何のことかわからなかった。
怪訝な顔でタヌキを見た。
「どうせ私ゃ、いれば便利な存在だと思っているだけなんでしょうね。」
そう言われても、まだ何のことか理解できなかった。

タヌキは美容院に行ってきたのだ。
「親父は、結婚以来一度も気がついたことがなかったものね。」
機嫌悪そうにそう言い、台所の方に行ってしまった。
人間関係とは、なかなか難しいものだ。
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