コロナ禍で酒に弱くなったよっぱらい親父。古希を過ぎ、腰痛に悩みながら今は家庭菜園に精を出す。慰めは3匹の猫。
よっぱらい親父の独り言
今回の東京散歩は目白庭園
行きつけの飲み屋で50がらみのおばさんが言った。「東京行くなら目白庭園がいいよ」
そのことを思い出し、今回の東京散歩は目白庭園。
JR池袋駅西口に下りたつ。西口公園を過ぎ、ホテルメトロポリタンでトイレ休憩。
ついでにウィンドゥショッピングも楽しむ。
ホテルの道を挟んで北側に元池袋史跡公園があり、フクロウの像が飛んでいる。
何でもこの辺に、かつて池や森があり、フクロウが飛び交っていたそうだ。
それがもとで、この辺りを「池袋」と言うようになったとか。
消防署を過ぎると急に細い路地になる。
やがて公園らしき所に出た。ここが目的の目白庭園と思いきや、「上(あ)がり屋敷公園」と言う。
かつては、この辺りに西武線の「上がり屋敷駅」があったとか。
上り屋敷とは、江戸の将軍の狩り場休憩所のことで、そのことが地名の由来と言う。
幼稚園の子どもたちが大勢遊んでいた。公園の中央に歴史を感じる大木はムクノキと言う。
駅の跡、西武線の線路を渡って左に曲がると白い土塀が続く。
正門に行く。区立の公園で入場は無料。
入って直ぐに「赤鳥庵」という建物があり、ここの使用は有料だ。
回遊式の日本庭園で旧の大名庭園かと思うが、実は平成2年に開設された新作なのだ。
池あり、石あり、起伏あり、季節の木々もある。
庭園は300平方メートルほどの狭い敷地ながら、広さを感じさせる。
近所の老夫婦が日向ぼっこをしていた。
所々にボケの花やマンリョウの実が迎えてくれる。
去りがたいが、目白駅に向かって路地を歩く。
途中、「赤い鳥社・鈴木三重吉旧宅跡」の看板と建物を見た。
鈴木三重吉は夏目漱石の門下にして、今から130年ほど前、広島が生んだ児童文学者だ。
雑誌「赤い鳥」を創刊し、日本最初の童謡・童話を創作した功労者。
目白庭園の「赤鳥庵」とは、雑誌の名前が由来と見える。
ここから徒歩5分ほどで目白駅だ。学習院の森を散見して帰途に着く。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )