コロナ禍で酒に弱くなったよっぱらい親父。古希を過ぎ、腰痛に悩みながら今は家庭菜園に精を出す。慰めは3匹の猫。
よっぱらい親父の独り言
東京散歩 ~四谷といえば怪談だ~
昨日のこと、台風の影響やらで延期となっていた東京散歩を再開した。
今回の行き先は、四谷。四谷といえば怪談だ。そういう所も巡りたい。
JR四ッ谷駅を下りると四谷見附橋。
江戸時代は、ここに見附番所が置かれて甲州街道の起点になったのだ。
この橋は、フランス様式のデザインで大正2年に建築され、迎賓館との調和を図っているという。
ついでだから迎賓館の方に歩き、近くまで行って駅の方に戻った。
国道20号線を西進し、先ず新宿歴史博物館に向かう。
内藤新宿のジオラマや懐かしい市電があった。受付で付近の地図を戴いた。
付近の荒木町は、かつて花街だったと聞いた。
早速行ってみることにする。
津ノ守坂通りを渡ると、複雑な階段の坂道になる。
下った突き当たりに赤い幟があった。行ってみると、そこは池だった。
句会の集団が真剣な顔で筆を走らせていた。
池は「策(むち)の池」といい、徳川家康がこの池で乗馬用のムチを洗っていたという。
かつて松平摂津守上屋敷跡で、この池はもっと広く滝も落ちていた明媚な場所だったそうだ。
この辺りには古い料亭が多いが、今は営業していないようだ。
谷底の池から、南に向かって階段を上がると金森稲荷神社がある。
親父の好きそうなスナックや居酒屋などがあり、花街のにおいを残している。
国道に戻って道の反対側に丸正というスーパー。そこの店先に、「於岩供養水かけ観音」がある。
多くの通行人は見抜きもしないで通り抜けていく。
店から出てきたご婦人(推定65歳)が「ここはズボンが安いよ」と声をかけてくれた。
親父の目的は、買い物でも食い物でもないので早々に立ち去る。
国道を南に入り、路地を歩くと長善寺。笹寺ともいう。
二代将軍徳川秀忠が鷹狩の途中、境内に笹が繁っているのを見て付けたと聞く。
境内には、崩れかけ網に保護された「四谷勧進角力始祖」の石碑がある。ここで相撲の興行があったのだ。
犬を連れた老夫婦が墓参りに来ていた。
参拝に来ていたと思われるご婦人(推定59歳)が老夫婦の犬と何やら話し出した。犬語がわかるのだ。
信濃町駅に行く大きな通り(外苑東通り)に出て、左門町を東進すると陽運寺がある。
境内には真新しく「お岩様由縁の井戸」と書かれた井戸。新たなパワースポットの開発なのか。
路地の反対側にも「お岩稲荷」。こちらが四谷怪談の大元となった田宮家が建てた田宮神社だ。
ここまで来たついでに、四谷鎮守の「須賀神社」に詣でる。
湯島の天神様に似て、北側が階段の参道になっている。
壮大な慶応病院を見て信濃町駅から帰途につく。
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