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畑にも本格的な春


一昨日のこと、晴れているうちにと彼岸の墓参りをした。
特に信心深い訳ではないが、不思議と落ち着く。
周りの人々と自身の健康をお祈りしてしまう。

予報通り、昨日と今日は雨だった。
一時やんだところで畑に行った。
小さく細いネギの芽が列をなしていて愛おしい。
畑にも本格的な春が来ている。
チンゲンサイ、コマツナ、ダイコンにも花が咲いていた。
これはすべて菜の花。かわいい花だ。
蝶が飛んでいた。

明日、都内に住む長女の娘たちが電車で来るという。
今度6年生になる下の娘は方向音痴。
この春高校生になる上の娘が先導できるということだ。
それにしても、子どもだけの旅は初めてだから少し心配だ。
1週間ほどこちらに滞在する予定とのこと。

先ほど娘たちの母親(親父の長女だが)電話があった。
「娘たちをこれ以上太らせないでほしい」
たくさんある野菜でも食べさせておこうか。
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人と人とのつながり


コロナ過が一段落し、人と人とのつながりが戻ってきた。
中止が続いていた体育系団体の競技会や諸会議が再開し始めた。
社会福祉系のボランティア団体の総会や宴会なども対面となった。

メールやラインだけでなく、顔を見ながら肉声で会話ができる。
文字や音声だけでは、事務的な付き合いに終始する。
対面で、個人的な話もしながら人のつながりは強くなるのだ。

陽気がよくなり、畑仕事をしていると近所の子や親が声をかけてくる。
旬のカキナなどをあげると喜んでくれる。
「おいしかったです」そう言われると、こちらも嬉しい。

豊かな人生は、人と人とのつながりから生まれてくるのだろう。
しばらく行けなかったスナックにも行こうと思う。
よっぱらい親父の復活も間近いか。
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ジャガイモを植えた


すっかり春めき、庭の水仙が開いた。
清楚な姿でお気に入りだ。

春になると農作業が忙しい。
冬前に種まきしたキヌサヤとスナップエンドウを定植した。
畑に直接まいた種も無事に冬越しして元気だ。
自宅で育てた苗も揃って植え出し、支柱を立てた。
後日、ネットを張って伸ばすことにする。
ネギの種まきもした。

明日は雨が降るというので、今日、ジャガイモを植えた。
種芋は、「北あかり」ばかりで8キロ。
3日前に切り分け、切り口に灰を付けておいた。
腰痛に耐え、植え出した種は200個近くになった。
趣味の農作業なのに「こんなに作ってどうするの」
タヌキ殿は言うが、親戚、近所、友人に配るのだ。

これで春の農作業の前半は終了
4月の末からは、ナス、トマト、キュウリなど夏野菜が待つ。
疲れるが、この作業が好きだ。
芽が出たり、成長する姿を見たりする時の嬉しさがある。
「おいしかった」と食べてくれる人がいることの喜びがある。
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「老けましたね」


「老けましたね」
そう言われると、少しがっかりする。
自覚はしているものの、そんなふうに見えてしまうのか。
鏡におのれの顔を映し、久しぶりにじっくりと観察する。
皺やたるみの哀れな姿があった。

「変わらないですね」
そう言ってくる人も多い。
変わり果てた姿を見て、情けをかけてくれているのだろう。
あるいは、儀礼的なお世辞のなのではないか。

老けたことを伝えてくれる人は正直だ。
事実を事実として伝えてくれることに感謝しよう。
親身になってくれているに違いないから。

老け顔も我が人生の証。
取り換えようもないから、自信を持つしかない。
変わらないと言ってくれる人は、内面を見てくれているのだろう。
そう考えれば、やはり感謝だ。
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