コロナ禍で酒に弱くなったよっぱらい親父。古希を過ぎ、腰痛に悩みながら今は家庭菜園に精を出す。慰めは3匹の猫。
よっぱらい親父の独り言
小伝馬町から神田周辺を廻る
今年最後の東京散歩は小伝馬町から神田周辺を廻る。
地下鉄日比谷線小伝馬町駅で下りる。
4番出口を出てすぐ大安楽寺がある。この辺りは伝馬町の牢屋があったところだ。
境内に延命地蔵菩薩像が建ち、ここで死刑の人たちが斬首されたという。
隣接して十思公園が広がり、その一角に吉田松陰終焉の碑がある。
同じ公園内に石町時の鐘があり、往時江戸市中に時刻を知らせていた。
解説板に昭和5年に現在地に移設とある。
北に10分程歩き、高速1号線東に金山神社がある。
ここは、昭和初期に東京金物同業組合によって創建された新しい神社だ。
正月を祝う門松がたくさん準備されていた。
さらに北に歩くこと10分、ビルの間にお玉が池の跡があり、少し歩いたところにお玉稲荷がある。
ある時、二人の色男が茶屋の看板娘お玉に心を寄せていた。
悩んだお玉は池に身を投じ、池の畔に葬られた。
人々は彼女の死を哀れに思い、それまで桜ヶ池と呼ばれていた池を於玉ヶ池と呼ぶようになった。
そして、お玉稲荷を建立して彼女の霊を慰めたと言う。
この寒空に参拝しているご婦人(推定年齢60歳)がいた。
商売繁盛を祈っているのだろうか。
秋葉原に近く和泉橋を左折すると神田川沿いに柳森神社がある。
室町時代、太田道灌公江戸城の鬼門除けとして柳を植え、京都の伏見稲荷を勧請したことに由来する。
おたぬき様は「他を抜く」ということで、勝負事や立身出世、金運向上にご利益があるされる。
境内にある力石は、若者が力比べをしたものだ。大正時代の力士神田川徳蔵一派が使ったものという。
万世橋を渡り、マーチエキュートに行く。
以前見忘れた階段とかつてのプラットホームを見る。
この駅は昭和18年に休止となり、今はおしゃれな店の入るショッピングセンターとなっている。
近くに出世稲荷神社を発見。ここも伏見稲荷大社より分霊したという。
関東大震災にも戦災からも難を免れたことから防火の他、商売繁盛、学業成就の利益があるとされる。
靖国通りを渡りファミマの南に隠れるように豊潤稲荷がある。
大正12年、ここにあった神田青果市場の関係者によって創建された。
戦災を免れたこの一帯には、昭和6年に建てられた震災復興町家「松本家住宅」も残る。
元は青果物問屋の店舗兼住宅だったという。
近くに松尾神社があり、神田多町二丁目の鎮守様なんだそうだ。
JR神田駅から帰途に着く。
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東京都美術館と上野公園徘徊
今回の東京散歩は上野。
主な目的は、東京都美術館で開催されている「ウフィツィ美術館展」に行くことだ。
老人料金なので1000円。(通常は1600円)
中は撮影禁止なので、作品をここに紹介できないのが残念だ。
メディチ家が収集したルネサンス絵画が間近に見られる。今月14日が最終日。
ボッテチェリの「パラスとケンタウロス」は迫力あり。
上野公園は幾度も来ているが、今回も少し徘徊する。
お化け灯籠は、1631年、佐久間勝之が東照宮に寄進した灯籠。
その大きさ故「お化け灯籠」と言う。日本三大灯籠の一つ。
時の鐘は江戸市中に時を知らせた鐘。精養軒の脇にある。
上野大仏は、地震や火災、戦争の供出などで破壊され、頭部だけ残った。
落ちなかったことから合格祈願の名所。
いくつもの赤い鳥居をくぐると、坂の下に花園稲荷神社本殿がある。
その隣に五条天神社。室町時代からある薬の神社。健康祈願と交通安全のお守りをいただく。
京都の清水寺を模した清水観音堂の舞台を見上げると、「月の松」が見える。
観音堂の北側に「時忘れじの塔」がある。東京大空襲で家族6人を失った林家三平夫人が建立。
博士王仁碑。王仁は、古墳時代に論語を伝えた学舎だと言う。
その後。彰義隊戦死者の墓やおなじみの西郷隆盛像など見て下山する。
御徒町まで歩く。宝くじ売り場に行列ができていた。
買おうかなと思ったが、当選しそうな気がしなかったのでやめた。
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東京都庁の展望室に行く
今年もあっという間に年末になった。
久しぶりに東京散歩を再開した。
今回は東京都庁だ。新宿から歩いて10分、学生時代、ここには広い浄水場があった。
高層ビルの中の一際大きいツインビルが都庁だ。
第一本庁舎45階にある展望室に行く。
無料だが、専用エレベーターに乗る前に持ち物の検査がある。
展望室は南と北の2か所にあって、どちらがよいかはその日の気分だ。
今回は南を選択する。
ガラス張りの展望室からの眺めは、なかなかの絶景だ。
202メートルの高さだという。一周すると東京の全貌が見える。
都民ではないのに、無料では申し訳ないので、レストランでコーヒーを頼む。
ここは窓際ではないので眺望はよくない。
品のよいご婦人(推定65歳)が一人で来ていて、カレーを召し上がっている。
やはり東京散歩なのだろうか。
声をかけようと思ったが、気の小さい親父は話しかけられなかった。
エレベーターで下に下り、新宿中央公園を歩く。
子連れのママさんや、近所の保育園児がいた。観光スポットではなさそうだ。
新宿駅南口まで歩き、地下鉄都営新宿線の駅から帰途に着いた。
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