先日12月1日に今年の「新語・流行語大賞」が発表されて、次の日にはランクインしたことばがニュースやワイドショーで取り上げられていました。
1位は「なでしこジャパン」。
トップ10には震災、原発事故関連が5つも入りました・・・と報道されていましたね。
そのことで何となく気持ちにひっかかりを持つのは私だけでしょうか。
ユーキャン新語・流行語大賞とは・・・サイトによると
『1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの』
だそうです。
この説明を読むと、今回トップ10にあがっているものや候補だったものはそうなんだ・・・と思います。
でも、あの未曾有の被害や悲しい出来事を引き起こした地震や原発事故のことを「流行語」というくくりの中に含めるのって、私はちょっと胸が痛くなりました。
私だけでなく、我が家では子どもたちも「なんかこれって・・・」「ちょっとおかしい感じがする」「帰宅難民はまだいいかもしれないけど、3.11はダメだと思う」とかって言っていました。
そうだよね。なんだかいい気持ちがしないのよね。でも、そんなふうなこと、新聞にもニュースでもワイドショーでも全然聞かなかったなあ。
過敏すぎるのかなあ。
「ことば」って、瞬間に生まれて瞬間に消えていったりするものだけど、でも何気なく発したことばもひとの心にぽとんと落ちて深く生き続けるものでもあると思います。
だから、使い方とか対し方ってむずかしいなあと日々思ってます。
時には鈍感になっていたほうが傷つかないこともあるし、繊細でいることで日々のくらしが豊かになることもあるし。いろいろ。
でもなあ、いろいろあった今年だから、もちろん今年を顕著に表すことばばかりだけど、簡単に「流行語」ということばでまとめられてるのをつい「聞きづてならねえ」みたいに思ってしまいました。
もちろん、十分検討されて選ばれているんだと思うのですが。
「なでしこジャパン」にはとても勇気づけられたし年間大賞にはきっと誰もが納得でしょう。それプラスこの中に「ラブ注入」があるのがほっとするというか、とってもいいなあ・・・なんて思って見ていました。
そして、「でも『ラブ注入』今年からだっけ?去年もかなり流行ってたよねー、楽しんごやっぱいいよねー♥」・・・とかって、最後はこのことで盛り上がった我が家でした。