一泊旅行でしかないのに、もうすでに4つも記事を書いてしまいました(^^;)。
ついつい物語にして完結してしまいたくなるんです。なかなかいいオチにはならないけど(^^;)
で、京都番外編。もう少しお付き合いください。
名所もライトアップもいいけれど、心に残った風景や思い出はそういうものではなくて、懐かしい記憶のひとコマにつながるものだったりします。
上の写真は、私の実家の最寄駅です。駅の陸橋から見える景色が懐かしくて撮りました。
阪急電車とね、市バスが行き交うこの景色がずっとずっと好きでした。
ここでそれを見ながら友だちと何度語り合ったかなあ。家にスッと帰りたくなくて、長い間ここで下を見つめていた、そんな日もありました。
何十年経っても変わらないもの。そこには変わらない思い出もあるんだなあ、と思いました。
横でまたカメラを構えていた息子。彼にもここは幼い頃から何度も通った場所。でも、もうおじいちゃんおばあちゃんはいなくて、「帰る」と言って泊まる京都の家はなくなりました。
少しの間、さみしさを共有した気がしました。
いつも乗っていたバス。
車で送ってもらったときに降ろしてもらっていた、駅の反対側。写真を見て、娘も懐かしいと言いました。そうだね。
懐かしい風景はまだまだあります。
鴨川。
御池あたりから北を望む。
こうして見つめながら、ずっと上の方へ歩いていきたい、何度思ったことでしょう。実際歩いたなあ(笑)
夏の賑わいとはうって変わった、川床の出るあたり。さびしげです。
三条大橋。
この角度からはほとんど見たことがなかったかも。違って見えました。
水辺のゆりかもめ。
冬の風物詩。ちっちゃいけどわかるかなあ。飛んでるのもいるんだけど(^^;)。
幼稚園で働いていたとき、子どもたちと食パンを持ってえさやりによく行きました。楽しかったなあ。
鴨川には数え切れないほどの思い出があります。
河原町通の三条から四条の間にもたくさん。来るたびに景色は変わっているけど変わらないものもありました。
甘味の「梅園」。
夏の白玉あんみつ氷。冬のあわぜんざい。みたらしだんご。今も変わらないのかな。残念ながら寄れなかったけど、ほんまによぅ行ったなあ。
和装小物の「きねや」さん。
ここは憧れていたお店。外から見るだけで敷居が高い気がして入れませんでした。
でも、今年の初め、新宿伊勢丹の催事でご縁ができ、お茶道具などを購入。今回やっと寄ってみることができました。何にも畏れることはなかったなあ。次回はゆっくり・・・と思うお店のひとつ。
大好きな京都。
いくら書いても写真を載せても尽きることのない思い出がたくさん。
でも、やっぱりほんとに大切なことは書くのではなく、せめて行間に思いをこめるか、それさえもせずに淡々と思いとともにいるもの。
かなしい気持ちもうれしさもさびしさも、混沌としながら持ち続けたとしても、いつかは時間という魔法が温かいものに変えてくれるでしょう。
その日までどうかしようとせず、日々の暮らしのなかで楽しいことを探して前に進んでいこう。やっとそう思えるようになりました。
両親のお墓のある山から、京都市街を撮ってみました。京都で生まれ育ち、京都で一生を終えていった父を思って、母が選んだ場所。
今はそこで仲良くふたりで大好きな京都のまちを見ているのでしょう。
そして、遠く横浜の私のこともそっと見守ってくれていると思います。
もう大丈夫。青く晴れた空は私のところにも続いているから、さびしくないよ。とりあえず今日は、ね。
さあ、もう思い出をたどるのはこれくらいにして。現実は年末の慌ただしさ。がんばらにゃね(^^)。