5月の下旬、庭の木に実が実り始めました、
「ジューンベリー」。6月の果実。でも、毎年5月の後半に実をつけます。
白い花がかわいくて好きなので写真を撮ってそのうちブログに書こうと思っていたら、気がつかない間に消してしまってました。うーん、残念。
今の家を建てたときに植えてもらったのでもう10年以上になるこの木。
今年は急に伸びて背が高くなりました。私の背丈より低かった気がするのだけれど、今は上のほうは全く届かないくらい大きな木になってしまいました。
赤い実がたくさんつき始めて毎日上の方を眺めていたけど、半分以上上は脚立に乗ってもやっぱり手が届かず、「上の方は鳥さんにあげてもいいか」という気持ちが出てきました。
もうちょっと赤くおいしくなったら・・・。そう思って、毎日過ごしていました。子どもたちは通るたびにつまんで口に入れては「おいしい」を繰り返していました。
私は少し我慢。もう少し完熟状態になるまで待っててみよう。
そう思って、毎日庭を見てました。
そして、先週。
リビングにいたら、急に庭のほうに黒い影がわあっと広がり、バッサバッサとすごい音がします。
なんだろう・・・とガラスドアから覗いてみると、ぎゃあ~、カラスです、大きなカラスが何羽も庭から飛び立っていくのが見えました。
もしかしたら、ジューンベリーが・・・と思って急いで玄関から出てみると、空に舞う何十羽の鳥。
カラス以外に小さい鳥もいましたが、大半は黒い大きなあの鳥。
うちの前の電線にもいっぱいとまってます。
見ると、枝は折られ、木の根元には葉も実もついたままの小枝がいくつも落ちていました。
うう、収穫を楽しみにしていたのに。ひどい。やられた。くやしい。
電線のカラスに睨みをきかせ家に入ったら、ほどなくしてまたバッサバッサとやってきました。
慌てて外に飛び出し、気がつくとなぜか手には虫取り網を持って、コラーッと威嚇。カラスはまた飛び立っていったけれど、赤い実はもうほとんど残っておらず。
あー、完全に負けました。
長い枝がボキッと折られているの、わかるでしょうか。
去年ジャムを作ったら、とってもうまく作れておいしかったから、今年も・・・って楽しみにしてたのに。
でも・・・、思い出しました。去年も鳥が来かけてたから、赤く熟してきた実を何回にも分けて収穫し、それを合わせて煮て、何回か作って楽しんだのでした。
それでほとんど食べられなかったから今年こそは・・・って鳥たちも思っていたにちがいない。
もしかしたら、毎日電線に交代でとまって見張って、いい頃合を図ってたのではないか。
ここで気がつきました。ジューンベリーって言うのに5月にできちゃって・・・って思ってたけれど、熟しておいしくなるのが6月なんだな、きっと。
それを鳥たちは何月とかいつとか思わず、ただおいしくなるのを待っていたにちがいない。
くやしい、ほんとにくやしい。でも、仕方ない。
来年は絶対に負けない!! 全部食ってやる!!・・・と心に誓ったのでした(泣)。