ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

本日、浅草デート。

2012年07月19日 | 着物

今日は各地で雨が降って大荒れの天気。昨日までの暑さがうそのようで、横浜は半袖では寒いくらいでした。

そんな中、浅草へ。

 

言わずと知れたスカイツリー。・・・に見えないか。

この間の同窓会で会ったある友だちは、京都から一泊ですでに来たらしい。混んでるとこがあんまり好きでない、流行りが苦手な私は、まだこうやって遠くから眺めてるだけでいいんです(^^;)。

それよりこの手前の人力車のオニイサンが気にかかる。このあと、そばを通り抜けるときしっかりカメラ目線だった。

ごめんね。写ってないのん・・・。

 

 

さて、デートです、息子とだけど(^^;)。

夏本番、花火大会シーズンを前に、浴衣に履く下駄がほしいという。

どこかで探して買えばいいやん・・・と言うと、私に見立てて欲しいそうだ。まったく・・・エラソウに言うくせにこんなときだけねえ・・・まあ悪い気はしない。

で、そういえば前に着物友だちがいい履物屋さんが浅草にあると言ってた、そこを訪ねてみよう。

私もいいのがあれば買おうっと。

 

 

駅からほど近いそのお店は「長谷川商店」。

下駄・草履の問屋さんで、着物好きには有名なお店らしい。

中を覗くと、わぁー友だちが言ってた通り、鼻緒がバナナみたいにいっぱいぶら下がっている。

台をまず決め、それに合う鼻緒を選び、すげてもらう。

まず息子のから。いろいろ悩んだすえ、着物にも使える組み合わせを考え・・・悩む悩む悩む・・・。

やだなー、これって私の血だわ、さっさと決めなさいよと傍で思うけど絶対しばらくかかる。

だって、鼻緒だけでもものすごい種類と色がある。いろんな織り柄、印傳も。柄と素材の少しの違いでフォーマルとカジュアルガラリと変わるし、印象も全然ちがう。

そりゃあ悩むよなあ、よし、この間に私のを。・・・いつの間にか買うことにしてる(^^;)。

 

 

夏の草履を・・・というと2階に案内してくださいました。

うわー、1階だけでも半端なかったのに、ここにはまたちがう趣の草履がいっぱい。

パナマやホースへアの、とってもいいけれど、問屋さんとはいえいいお値段がする。うーん、悩むなあ、うーん。

できたら夏のお茶会にも履けるようにというと、エナメルの台に夏用の鼻緒をすげたら涼しげでよいと勧めてもらう。たしかに。

ちょうど夏の薄物の着物と帯の写真を持っていたのでお見せすると、合う色のを見つけてくださった。

季節に合わせて鼻緒をすげかえても楽しめると聞き、わーそれっておしゃれ・・・とほぼ本決まり、

でも、見てしまった、麻の草履。白っぽくて涼し気な感じ。

これはもうこの一点しかないという。うーん、どうしよう。なんでもこれを作れる職人さんがいなくなってるからだとか。

困ったなあ、そう、私は「限定」に弱いのだ。

 

エナメルもマット素材もその他草履はいろいろ持ってるけど、履いたときにふと涼やかな気持ちになれるのもいいなあ。

お茶会用は一応何足かあるから、お稽古に履いていけたらいい・・・と、麻にしました。鼻緒は共布のがついててお得な値段だった。

 

すげるのに少し時間がかかるということで、また取りに行くことになりました。

その時鼻緒を微調整とかしてくれるらしい。世界にひとつだけの下駄・草履、です。

履物屋さん。京都で知ってるところがあって作ってもらったことがあるけど、京都と浅草、いろいろちがっておもしろい。それを楽しめるようになってきたのは、少し関東にも馴染んできたか?

選びながらお店の方に聞いた話が興味深かった。

雑誌の特集の裏話、とんでもない合わせ方をしようとするイマドキのひとのこと。それはそれで現代のおしゃれなのかもしれないけど、私はできるだけ伝統にのっとった身に付け方をしたいなあ。

まだまだわからないことだらけだから、また来て教えてもらおう。

 

 

さてそのあと、もうお昼だったのでその並びにあったちょっといい感じのイタリアンに入る。これがとってもおいしかった。

悉皆屋さんとかが並ぶ通りに、今風の店構え。黒板にランチ980円と書かれてる。ピザかパスタ、サラダ、スープか飲み物付き。

なんかすごくおいしそだけど、ほんとにこの値段!?

後で見たら、1階はオープンキッチンになっていて、大きな石窯のピッツァ窯がありました。赤くてとってもおしゃれ。

 

かわいい看板が埋もれて見えなかった。 「トラットリア・ピッツェリア・ポルトーノ」

2階席に通される。テラコッタ風の2階に通じる外階段がいい感じ。ちょっとワクワク。窓際の端の席、すいてたのでお料理撮っちゃいました。

 

 

牛と豚のひき肉とズッキーニのスパゲティーニ?なんかそんなのだった。お、おいしい♪ 息子はスープのセット。ビーツの冷製スープ。これがきれいなピンク色でうっとり。

うっとりしているうちに、長男ガブガブと・・・。撮りたかったのに!! サラダにもビーツが入っていた。いい使い方。

 

デザートは私だけ。200円で追加できます。

スイカのグラニテとチョコのムース。わーん、スイカです、スイカ。おいし。きれいおいしい言うことなし。

 

 

あてずっぽうに入ったけど本当に美味しいお店だった。

いろいろ話せたのもよかった。小言も言った。いい買い物もできた。

 

浅草。スカイツリー人気で駅はうじゃうじゃ人がいたけど、うまく動けば今もそんなに混んでないことがわかったし。今度草履を取りに来るときにはまた他も探検してみようかな。今度は誰と!?

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京都。再会てんこ盛り。 その2

2012年07月19日 | 日々のこと

さてさて、次の日、とりあえずチェックアウトして。それから弟んちに向かいます。

そこでしばし歓談。

美味しいケーキをいただいてとってもうれしい。近所の、まちのケーキ屋さんのだったらしい。京都はおいしいものがいっぱいです。

しばしのつもりが気がついたら2時間くらい経ってました。いかんいかん。

楽しいなあ。やっぱりきょうだいというのはいいなあ・・・としみじみ。ありがとう。いつまでもお互い元気でいよう。心の中で話します。

 

 

そのあと見かけたのが冒頭の写真の風景。

ちょうど祇園祭の準備が始まってるとこで、とてもうれしい。写真は菊水鉾のとこでした。

 

なんやろーと思ったら、山鉾巡行のときに鉾の上が引っかからないようにかぶせてるらしい。ふーんそうか。そういえばなんかあちこちに覆いがあるなあ。そうかあ。

 

  

まだ鉾はどこにも立ってないけど、旅人にはこれだけでぐっときます。お囃子が聞こえ、ちょうちんの灯りも見える気がします。

 

 

ここでお囃子の練習をしたはるそうやと教えてもらいました。ジモティ情報は貴重やなあ。じーっと見るけど人の気配なし。怪しい私。

 

 

ここから西山へ。両親が眠っています。

お葬式に行けなかったから・・・と、友だちが一緒に行ってくれました。お墓にはほとんどいつもひとりで行きます。そして少し両親と話して帰ってきます。

そして少し淋しいけど少し勇気ももらって帰ってきます。

この日はひとりじゃないから何だか違う場所に来ているみたいです。人の温かさがありがたい。きっと両親も喜んでくれたでしょう。

 

 

で、今度はまた街に戻って、一気に東に移動。わー懐かしい景色です。

 四条大橋から。

川床、等間隔のカップルは健在? でも、暑いからまばらです。

 

 

なんか寂れた写真になってしまいました(^^;)。京阪四条駅のとこです。中学の時は地上を走っていた電車。春、そこから見る桜のきれいだったこと。

ここを私は通学通勤で13年間通いました。思い入れ激しく強い場所です。

 

 

そしたらここで上賀茂から野菜を売りに来てるおばちゃんがいました。しばしおしゃべり、仲良くなりました。

 

 

さて、さらに東に建仁寺。

これだけ街の真ん中にあるのに、私、一度も行ったことありませんでした。近くにJRAがあります。だから、それより向こうに行くのが怖かったのだな。

大人になったからそんなのひょいひょいと通れるもん。ふん。

 

せっかく京都に行くからお寺ひとつくらい行きたい・・・と調べて特別公開をしていたのがこの中の「両足院」でした。この日まで半夏生のお庭を見られるとのこと。これは行かねば。

 

受付に行くと朱印を売ってました。朱印集めるの、趣味です。なのに、京都に行くときいつも朱印帳忘れて半紙に書いたのをもらってきてペタン・・・がいつものパターン。

今日は持ってきたのよ!!ちゃんと書いてもらうのだ・・・と思ってたのに、書いたのしかくれないという。残念。

ここのお寺は「知足院」ともいうそうで、朱印はこの時期限定の半夏生と知足とありました。知足、好きな禅語です。迷わずこっちにする。

でもガイドのおじさん、2枚買わせようとしつこい。頑なに拒否、いっつも優しいだけのアタイじゃないんだよ。

 

 

半夏生、いっぱい咲いていました。でも、午後からカンカン照りになってきたのでおひさまサンサンでは風情にかけます。なので、写真はこんなのいちまい。よくわかりませんね(^^;)。

 

 

  

板の間に足を投げ出してお庭を見られるようになっていました。少し順番を待って一番前に陣取る。このガラス戸が素敵でした。表面がうねうね?なってます。京都の夏の空気が動かない感じの中でゆらりゆらりとして見えます。

もう今は手に入らないガラスらしい。そうだろう。建具の感じがすごく懐かしいです。

しばしここで静かな時間を過ごし、さて、荷物をピックアップして京都駅に。

 

 

新幹線の時間まで有効に使おうと、伊勢丹10階のイタリアン「ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ」に。

わー、京都タワーが目の高さです。すごいすごい。こんな見え方初めてだ。

 

 

友だちとコースを頼む。結構疲れてて考える頭が回らなかったので。

 

こういう前菜の盛り合わせって楽しい♪ えーい。ワインも頼んじゃえ。

本格窯で焼き上げられたというピッツァをはじめすべておいしかったけど、特に鮎と山葵菜のパスタがよかったなあ~。

 

ドルチェが出てきたときにはおなかいっぱい。なんとこれ半分しか食べられなかった。うーん、残念。

 

時間いっぱいまで満喫。なんと今回、ホテルにいた時間以外はほとんどひとりの時間はありませんでした。こんなのはめずらしい、というか初めて。

気がつくと楽しみにしていた錦も祇園で和小物を見る予定も何もしていない。でも、まあいいっか。今回は人に会いに京都に来たのだ。

 

 

思えば、テレビで「秋の京都」とかの特集で京都が流れただけでも胸が苦しくて、接点をすべて断ち切りたいくらいのせつない毎日だったこともありました。

話すとイントネーションで「京都出身なんでしょ」と言われるから、人となるべく会わないようにしたり、作る料理も京都のカラーを消そうとしたりもしました。

でも、やっぱり自分の根底には京都で生まれ育って培われたものが深く根付いています。

それを今は好きで楽しめる、そんな自分でいるこのタイミングで同窓会があり、昔の友と出会い、自分と出会えたこと、とても感謝しています。

本当に楽しい旅でした。

みんな、ありがとう。

そして、帰ってきてからも同窓会がきっかけとなりつながったり、会えなかった友だちとも交流できたり、あーなんて便利な時代なんやろなあと思いつつ、新たな関係がこれからどんどんできたり深まっていく予感がうれしいです。

もうこの世を去って会うことができない同級生もいました。それを聞いていたから、今回無理をしてでも参加しようと思いました。

生きてまた会えた喜び、それに感謝しつつ、今生きていることをますます楽しんでいけそうです。

 

 

と、えらい大げさになってしまいましたが、やっぱり京都はなんども行きたいふるさとです。

でも、今度は何の予定も約束も入れずに行ってみたいな。それで思う存分、歩き回ってみたいな。

そして、それでもまた少しさびしくなったら、誰かに連絡してみよう。ひとりくらい、きっと付き合ってくれるよね。

なんて、都合のいいことを考えて楽しんでる今夜です。

はぁ~、いつもながらの長い旅行記、読んでくださった方、ありがとうございました!!

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京都。再会てんこ盛り。 その1

2012年07月19日 | 日々のこと

私のふるさと、京都は祇園祭の山鉾巡行も終わり、いよいよ夏本番がやってきたところでしょう。

そんな京都に先日、七夕の日、遊びに行ってきました。

ここ数年、両親がなくなってから京都行きと言えば、実家の片付け、手続き、法事・・・がほとんどメインだったから、遊びで楽しい気分で向かうのはいつぶりでしょう。

まためそめそしてしまったら・・・と少し後ろ向きな考えが頭をよぎりましたが、大丈夫でした、楽しんで帰ってきました。行きの新横浜で新幹線の乗り口前のお土産屋を通った以外は。

よくそこで両親にお土産を買ったから。シュウマイとかです。

でも、ぶんっと首を振って、思い出は置いて新幹線に乗り込みました。




2時間はすぐでした。

隣に座った人がメタボリックと書いたTシャツを着ていた。そいでもってとってもボリュームのある男の人だった。ちょっと怖い。どうしよ。

・・・と、初め震えてたのに、気がついたら寝てました、その人の横で。全然忘れて。
途中で目が覚めて、一瞬考えたけど、寝てたら怖くないとまた寝ました。




京都に着いたら、まず奈良時代の友だちと待ち合わせ。ん、なんか変・・・(^^;)まあいいや。

待っててくれる人がいるって、やっぱり心強いです、うれしいです。

いくらずっと住んでた街でも、実家もない、「着いたよ」と電話できる相手がいないのはやっぱりさみしい。いや、きっとかけてもいい友だちも親戚もいるけど、でも・・・。

私がさみしがりやなんだけなんでしょうけど。両親はやっぱり特別でした。

とにかく今回は、お茶する場所を決めて席をとってくれてる友だちがいました。混んでてなかなか難しかったみたいだけど、グランヴィア京都のロビーラウンジで楽しいティータイム♪



で、見てください。デカッ!!





オーダーするときに「このケーキは当店で一番大きいものでございます」と言われたスーパーショートケーキ。

あの店員さん、ケンカ売ってんのとちゃうか。大きい言うたってね・・・なんて言ってたのに、ほんまにめっちゃでかい。でも全部食べなきゃと、頑張る友だち。いやーなかなかクルシイ。





ショートケーキほどじゃないけど、どのケーキもデカイ。でもおいしかった。

 

 

 友だちがくれました。きゃっ、着てた柄ワンピにぴったり。ありがと。すぐ使うよ!!


タイムリミットは2時間・・・って言ってたのに、ピッタリギリギリまで話し込んでしまって。いやー、すごく濃く熱い時間が流れました。

ふぅ、大丈夫か、なんかまだ京都駅なのに全精力使い果たしたみたいになってる・・・。




向かった先はモントレ京都。




なんか外国っぽいです。るんるん。中もとっても素敵。



チェックインして、お部屋に入って、きゃーうれしい。とっても素敵なお部屋。

ちとここは潜入してみます?見せたげます。

 




実際はもっといい感じ。また泊まりたい。思わずしばらくぼお~っとする。ぼお~~~っ。



あかんあかん、今日は中学の同窓会で来てるのに、、そろそろ向かわなくては・・・。

場所はちょうど三条通を平行移動したくらいのところだったので、迷わずに行けそう。と、歩きだしたけど、ついつい目移りしちゃう。あちこち見たいなあ。やっぱ京都はええなあ。

よし、明日朝早起きして探検だ。錦市場も近いし、荷物置いてあちこち行こう。ワクワク。

 

と、そうこうしてて着きました。でも実は簡単には入れなかった。いろいろ変わってる。毎年来てても法事とかだからここは通ってない。完全に観光客です。

 

さて、時間ジャストに会場に入ると、わあ~いっぱいです。ちょうど受付あたりに集まっていました。私のことわかる人どれだけいるやろか、私もたくさんの人のことわかって話せたらいいな。ドキドキ。

だって、約30年ぶりです。まあ高校が一緒の人もたくさんいるのでもうちょっと間に会ってる友だちもいるけど。

だけど、それはいらぬ心配でした。いきなりいっぱいの人が「ひとみちゃん」と言ってくれました。

ひゃーうれしいやん。わかるんや。そうやな、私もみんなのこと大体わかります。名前が出てきにくい人もいたけど、でも話していくうちもどんどん時間が埋まっていきます。

「変わってへんなあ」とお互い。

いやいや、変わってるんやで、お互いおんなじように年とったから、そう思えること。と思いつつ、やっぱり変わってないを繰り返していた気がします。

 

小さな中学校だったからかな、1学年150人いなくて、なんとなく学年みんな知ってる感じの3年間でした。5、60人も来てる!!・・・と思ったけど、40人くらい集まってたようです。

昔話をしたり、今の話をしたりそれぞれだったけど、今思うと不思議な時間でした。すごくあったかくてやさしくて愉快な時間でした。

私は中学のとき音楽部、高校は合唱部・・・と思い切り文化部で、どちらかというと地味な学生生活だったと思っています。逆に運動部でバリバリ強そうな友だち(女子)のことは正直こわかった。

男の子にしてもそう。

でも、でも、すごく不思議。そんなの飛び越えて、みんなと普通に話している。懐かしさだけじゃなくて、何かちがうものも生まれてる、そう思いました。

時間の魔法でしょうか。何か全部が化学反応して、とてもしあわせなものに変わっていた気がします。

そうして、1次会は予定をはるかに超えた4時間。そのあと2次会もありで、延々楽しい夜が更けていきました。

あー、そうや、私帰らなくていいんや。ホテル取ってるんやし、るんるん♪ 

 

 

でも、でも、気がついたらホテルのベッドで朝で、うーんもっと寝てたい、眠い、寝てたい・・・と、ぐずぐず迎えた次の日。

錦市場行かなくちゃ、まち探検は・・・と思いつつ。結局チェックアウトまでのろのろしていた私なのでした。(つづく)

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