前回の京都話の続きです♪
さて、晩ごはんです。向かう先は、スペイン料理とワインのお店「プラテロ」。
ここは旧友のお店で、同窓生がよく伺っていて「美味しい♪」というのを聞いていたので、ぜひ一度訪れてみたかったのです。
それで、紅葉シーズンの日曜日の夜だったけど、席を取ってもらって、そぞろ歩きした友だちと女3人で行ってきました。
場所は四条木屋町を少し上がったところにあります。
「上がった」・・・という言葉、京都ではあたり前ですけど。北方向に行くことです。
ほら、ありましたよ。
店構えからしてあたたかそうな雰囲気がします。
中に入ると、30年ぶり?の店主さま。
わあ~。そうそう、このあたたかな笑顔に見覚えが。
一番奥の席に通してもらって座って、まずはワインを決めなくっちゃ。
「せっかくひとみちゃん来たんやし」ってまた言ってもらって、好きな感じをお伝えしたら素敵なラベルのワインを持ってきてくださいました。
うーん、おいしい。
ここはもともとは「リカーショップノノヤマ」という酒屋さん。お店に入って手前がそのようで奥がレストランになっていましたが、そういうわけで店主おすすめのワインがいろいろリーズナブルにいただけるようです。
あーもう、しあわせ♪
大好きなひよこ豆のお料理。
「ほうれん草とひよこ豆のアンダルシア風」。クミンがきいていてとっても美味しい。
マンチェゴチーズ、テリーヌ、パエリア他、私が食べたいもん、何度も来ている友だちふたりがおすすめのものなどなど、次々運んでもらって、でもわいわい盛り上がりながら次々平らげていく私たち(^^;)
そして、今回どうしても食べたかったものがこれ。
根菜類を中心とした野菜の煮込み。生ハムの骨のスープでことこと煮込んだお料理。
お野菜は京野菜がたっぷり。
金時人参、聖護院かぶら、海老芋、それからモロッコインゲンに、黄色いのは銀杏。その他いろいろ・・・。
スープのいい味がしっかり染み込んでいて、でも歯ごたえも残っていて、めちゃくちゃ美味しい。
そして、とってもやさしいあたたかいお味でした。
まるで、おうちに招いてもらって、「寒いしあったかいの作っといたよ」って言って出してもらったような、そういう感じ。
他のお料理もそうだったけれど、店内の雰囲気も何もかもあたたかかったです。
店主=シェフの人柄がそのまま感じられる、そう思いました。
彼はスペインで何年か修行を積んで、木屋町のこの地にお店を構えたとのこと。
生まれた時から京都のこの地に住んでいるバックボーンもお料理から伝わってくるなあと思いました。素材だけではなく、おもてなしの心みたいなのが表れてるんじゃないかな。
いえ、同窓生だから褒めるわけじゃないですよ。
もうおなかいっぱいという段になって、出してもらったシェリー酒の美味しかったこと。
甘いお酒はあんまり好きじゃないし、たくさん飲んじゃったしもう飲めない~・・・なんて言ってたのに、あ~めちゃくちゃおいしい♪
しあわせのカタマリになっちゃいました。
奥の席はガラス越しに外が見えます。
なんだかかわいい♪
帰り際、手前のところにはカウンターがあることに気がつきました。
ここでひとりで食べて飲んでく女性客もいらっしゃるとか。
わー、いいこと聞きました。
これから京都に来ても、ひとりでふらっと来てもおいしく満ち足りた食事ができるところが見つかりました。うれしいな。
あーおいしかった。ごちそうさまでした。
おしゃべりもお酒もお料理も堪能して、こうして盛りだくさんな京都2daysの一日目がまもなく終わろうとしています。
西から東へ、そしてたくさん歩いて、たくさんしゃべって食べて、いったい何日分の楽しいことをしたんでしょう。
素敵な一日にしてくれた友だち、それから弟にも感謝しよう。そして、お墓参りに来ることができたのは両親が京都に眠ってるから。
京都。
生まれ育って、大好きで、でも切なくてさびしくて、だから足を向けようと思えないときもありました。
でもようやくこうしてまた楽しい一日が過ごせました。きっと明日もいい一日になるにちがいない。
そう思って、おだやかな気持ちで眠りにつきました。