はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

2次予選 沢田さん、進藤さん、反田さんの感想 と今夜の予定

2021年10月10日 | ショパンコンクール

2021/10/10

 
ブログの訪問者数がいつもの3倍以上になっていて、びっくりしたのですが、ショパンコンクール関連で見に来てくださった方が増えたようです。
 
「どんな演奏がいいのか」の記事を見に来てくださったようですが、それに関しては、自分の意見はほぼなくて、たいした内容も書いていないので申し訳ないです。
 
でも、それだけ「よい演奏とは何か」を知りたい方がいらっしゃるのだなと思います。
 
それについては、演奏者も指導者も、あるいは、もしかしたら審査員も答えを探しているのではないかと思います。
 
コンクールなので、一定の基準はあるでしょうが、数字で出てくるものでもないので、人それぞれの感じ方、好みも含まれたうえでの「よい演奏」ということになるのかもしれません。
 
私のような者が何か言えることでもないので、私としては、コンクールで美しい音楽に出会い、心動かされたり、癒されたり、ワクワクする喜びをもらったりということを楽しんでいるのです。
 
特定の誰かを応援して、その人が勝てばいいというのとも違うのです。
 
目的は、音楽を楽しむ、音楽から喜びをもらう、ということなので、今まで知らなかった海外のかたが優勝したとしても、素晴らしいピアニストを見つけた!という喜びが出てきます。
 
もちろん日本人が勝てばすごくうれしい。
応援していますが、まずは音楽を楽しみたいのです。美しい音楽を奏でる人々がいることに感謝なのです。
 
 
そんなことで、未明には日本人3人の演奏がありました。
聴きたい気持ちも大きかったのですが、寝ぼけながら夢うつつで、3人とも部分的に聴きました(笑)。
聴いている途中で眠ってしまい、はっと目を覚ますと次の人だったという感じです(笑)
 
で、今朝は聴き直しましたよ。
 
0:40 沢田蒼梧さん (日本/22歳/カワイ)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
ワルツ第4番 ヘ長調 Op.34-3
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
 
 
演奏直後のインタビューでは、今までで一番緊張した、とおっしゃっていましたが、私は今までで一番よかったと思ったのでした。
 
 
 
コンクールの中でどんどん成長していると感じられました。こんなに弾けたんだ!と驚きを感じました。
 
緊張も、興奮、熱情へ昇華されて、スケルツォ第2番は素晴らしかったと思います。途中で疲れてきたのかな、と感じられる部分はありましたが、持ち直して最後までエネルギーを持続していましたね。
 
医学の勉強に割く時間は大きいだろうに、どうやってあれだけの曲数をマスターする時間を作り出しているんでしょうね。
好きで続けてきたピアノだとしても、やはり努力がなければできないことですよね。
 
ふと、将来はピアノの上手なお医者さんになるのか、医師免許を持つピアニストになるのか、どちらの道を選ぶんだろうなと考えてしまいました。
 
 
2:30 進藤実優さん (日本/19歳/スタインウェイ479)
バラード第1番 ト短調 Op.23
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
ワルツ第5番 変イ長調 Op.42
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 
名前がコールされたときは、楽屋でフードにファーがついたダウンコートを着ていましたが、ワルシャワは、もうそんなに寒いんでしょうか。
 
演奏直後のインタビューでは、「こだわったのは最後のバルカローレ(舟歌)」だということでした。楽譜を見返して、こうだったのではないかと解釈を新たにすることがあって、指の使い方など替えたそうです。
 
 
美しく優しい音色。やはり女性らしい演奏。バルカローレはイタリア、ベニスのゴンドラを意味するそうですが、音にイタリアの明るさと、水面を揺れるような感じ、そこに一抹の不安も含まれた舟歌。
 
 
 
3:50 反田恭平さん (日本/27歳/スタインウェイ479)
ワルツ第4番 ヘ長調 Op.34-3
マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
 
 
演奏後のインタビューでは、へ長調の曲を並べたとおっしゃってました。選曲と構成にこだわったのですね。
 
 
 
最初のワルツ4番、指がクルクルとよくまわりますね。弾むような感じ。マズルカは独特のリズム、日本人に難しそうだけれど、とても軽やかでした。
 
バラード第2番、私はこの曲の出だしの穏やかさが好きです。中間で突然激しくなるので、毎回驚くのですが。この対比がすごい。
 
やはり反田さんは安定感がありますね。 終わると歓声が上がって拍手も長い。
本人もにこにこ。会心の出来だったのかしらね。
 
日本人のコンテスタントたちはみんな「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22」を弾きましたね。この聴き比べも興味深いです。
 
 
10月9日 Evening session  演奏動画
 
 
 
 
さて、今日の夕方は角野隼斗さんと牛田智大さんの登場です。
またまた大注目です。
 
角野隼斗さん 17:40
 
マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
ワルツ第1番 変ホ長調 Op.18 「華麗なる大円舞曲」
ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」
 
 
牛田智大さん 19:30
 
バラード第4番 ヘ短調 Op.52
ワルツ第5番 変イ長調 Op.42
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」
 
おふたりとも「英雄ポロネーズ」を弾かれる予定。
 
 

配信はこちらから

 

演奏が終わった21:30頃から、音楽ライター・高坂はる香さんが会場のワルシャワフィルハーモニーから中継で、現地の様子をお届け! だそうです。

 

ショパンコンクール会場からライブ中継!

 

ピティナ広報部note  参考になります。

https://note.com/ptna_chopin/n/n81b90226b68e

 

 

〈追記〉

ピティナ広報部noteに報告が出ています。

ありがとうございます。

飯田有抄のショパコン日記12〜沢田さん・進藤さん・反田さんを全力エール耳で聴く

https://note.com/ptna_chopin/n/n1bb7714c55a1

 

飯田有抄のショパコン日記12〜沢田さん・進藤さん・反田さんを全力エール耳で聴く|ピティナ広報部|note

「ショパンの音楽は国際言語である」、そう国立ショパン研究所のシュクレネル所長が言っていたように、この国際コンクールは多様なナショナリティの人...

note(ノート)

 

 

 

 

コメント
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