2024/11/19
詩人の谷川俊太郎さんが
お亡くなりになりました。
私は谷川俊太郎さんの詩が
かなり好きでした。
谷川俊太郎さんの自作の朗読が好きで
カセットテープで
(その頃はカセットでした)
よく聴いていました。
カセットテープで
(その頃はカセットでした)
よく聴いていました。
静岡に住んでいたとき
谷川俊太郎さんとご子息の賢作さんが
静岡にいらしたことがあって
朗読&コンサートを聴きに
行ったことを思い出しました。
もともとは
『ことばあそびうた』という本が
話題になっていて
おもしろさにはまったのでした。
「かっぱかっぱらった
かっぱらっぱかっぱらった
とってちってた」
というのがね。
人にちょっとしたものを
プレゼントするときに
この本を差し上げたりしていました。
家には、『家族の肖像』という
谷川俊太郎+谷川賢作さんの
朗読と音楽のCDがあります。
その朗読と音楽がとてもいいのです。
何気ない日常の家族の様子が
言葉にすると生き生きとして
情景が目に浮かぶように
伝わってくるのです。
谷川さんは
わかりやすい、やさしいことばで
詩を作る人でした。
いつまでも少年、青年のようでいて
急にお爺さんになってしまったような
感じの人でした。
『家族の肖像』の中の詩を
ひとつ引用させていただきます。
・・・・・・・・・・
さようなら
ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どこへいくのかわからないけど
さくらなみきのしたをとおって
おおどおりをしんごうでわたって
いつもながめてるやまをめじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
どうしてなのかしらないけれど
おかあさんごめんなさい
おとうさんにやさしくしてあげて
ぼくすききらいいわずになんでもたべる
ほんもいつもよりたくさんよむとおもう
よるになったらほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにして
しぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない
(『はだか』1988年)
・・・・・・・・・・・
ご冥福をお祈りいたします。