はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

反田恭平著『終止符のない人生』

2022年08月05日 | 
2022/08/05


7月21日に発売された反田恭平著
『終止符のない人生』を読みました。


 

反田さんがどのようの子ども時代を過ごし
あそこまで飛躍したのか知りたいと思って
この本を読みました。


11歳でサッカーをやめるまでには
「子どもの趣味といえないくらいまで弾けていた」
とあるので、音楽的能力については
やはりとび抜けていたのでしょうね。

通っていた一音会とか桐朋学園の音楽教室は
英才教育の教室ですものね。


高3で日本音楽コンクール1位を取るまでの
川島伸達先生のサポート。
このあたりのことは知りませんでした。

ソウルやジュリアード音楽院での
レッスンがあったそうですが
ソウルに遠征していた2週間の
飛行機代、ホテル代、食事代
すべてを川島先生がポケットマネーで
支払ってくださった、とあります。

ニューヨークの遠征費もしかり。

それも反田さんが見どころのある生徒
だったからでしょう。

よい先生に恵まれたとおっしゃるのも
やはり本人の才能あってのこと

もちろん期待を受けて努力もしたことでしょう。


それにしても
ロシアのモスクワ音楽院のすごさ!
(いろいろな意味で)
なんとなく聞いてはいたけれど
読むには大変おもしろい。

ロシア語、気候、治安、人種差別 etc…。

鍛えられたのでしょうね。
こういうことをくぐり抜けての今かも
しれません。

スケールの大きさを感じますね。
外向性と、たくましさと、努力。

お母さまは音楽に方向づけたのでしょうが
本人の意向に任せて
強いている感じがなかったのでしょう。

それと反対者としてのお父さまが
努力する推進力になっていたというのも興味深い。


印象に残ったのは「音楽の未来」という
今後のクラシックコンサートのあり方に
ついて書いてあるところ。

日本の音楽界の慣習の見直しを
考えているのが興味深いし、頼もしい。


AR、VRのウェアラブル端末によって
インターネット上のバーチャル空間に
ログインすると
そこには本物の世界と遜色ない
もうひとつの世界が広がるメタバース。

メタバースって、私にはよくわかりませんが
最近聴くようになった言葉です。

ウェアラブル端末によって音源を提供し
自宅にいながらコンサートホールにいるような
音楽体験ができないか考えているとのこと。


オンラインサロン「Solistiade」の立ち上げ。
私も今までSolistiadeの無料会員に
登録していましたが
これを機会に有料会員に申込みました。



全体にとても読みやすいと思ったのは
書くことが頭の中ではっきりしていて
明晰だからなのでしょうね。

わかりにくいと思われる言葉には
かっこで説明がされているのも親切でした。


明日6日(土)、日テレ系「世界一受けたい授業」
に出演されるそうです。






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