2023/05/08
4月29日放送のNHKスペシャル
「男性目線”変えてみた第1回 性差医療の最前線」は
いろいろためになる番組でした。
![シリーズ“男性目線”変えてみた第1回 性差医療の最前線スペシャル - NHK](https://www.nhk.jp/static/assets/images/newblogposting/ts/2NY2QQLPM3/2NY2QQLPM3-eyecatch_c38a2dfa588bc1f694d1f47a2e1da1be.jpg)
多くの病気には“性差”があるのですって。
例えば「病気のかかりやすさ」。
男性の場合、高血圧は女性と比べて1.4倍。
肥満や糖尿病にもなりやすく、
痛風ではなんと65倍にもなります。
一方、女性は男性に比べて、
ぜんそくやうつ病、自己免疫疾患などに
かかりやすいというデータがあるそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d2/6d7e11669df07719c35a7ecd487d9649.jpg)
薬の作用にも性差があります。
一例として、アメリカでは
睡眠薬のゾルピデムは女性は効きすぎるため
服用量を女性では男性の半分にするよう
勧告を出しました。
私たちが買っている一般の市販薬でも
年齢による差はあっても
まだ男女による服用量の違いを
見たことはありませんね。
「男性と女性には違いがある」という認識が
医学の世界には長らくなかったのです。
医療は「男性基準」でした。
医師もほぼ男性、被験者もほぼ男性でした。
生理がなく体の状態が安定している男性が
主な研究対象となり
診断や治療が作られていたのだそうです。
マリアンヌ・レガート博士という方が
男性基準の医療を変えるべく立ち上がり
性差医療を専門に研究する学会を設立しました。
こうした取り組みのおかげで、
アメリカでは、2000年以降、
女性の心臓病の死者数が20%以上減りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/3d/575ab145982b763e6e12d1317eafc7b9.jpg)
20∼40%とは大きな数字ですね。
更に興味深いと思ったのが女性ホルモン。
女性は更年期に体を守る女性ホルモンが減少すると
心臓病や骨粗しょう症、糖尿病や認知症などの
リスクが高まるとは
以前からいわれていました。
女性ホルモンの服用を続ける年数が長い人ほど
死亡率が下がり長生きしている傾向が
明らかになったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a5/f75f440dca9cb9aaf6d9a80358634cce.jpg)
そんなに効果が顕著なら
私も試してみたいくらいです。
大豆イソフラボンが
女性ホルモンに似た働きをすると
聞いたことがあるので、せめて
大豆製品を食べるようにしていますが😋
今後は性差から個人差ということで
オーダーメード医療への可能性が
語られていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/e9/12977635a1440c8b6ff8d7e72bc1cfbf.jpg)
筋肉が多い人は抗がん剤の副作用が
軽いのだそうです。
やっぱり筋肉をつけておくのは
いいことなんですね。
そういえば、少し話が逸れますが
筋肉量が減少した人は
認知症リスクが高い傾向にあるというのを
聞いたこともありました。
第2回の
「無意識の壁を打ち破れ
男性に合わせて作られた社会の仕組みや基準」
も、とても興味深いものでした。
次回に書きますね。